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芝居道    監督:成瀬巳喜男

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  20世紀になるか、ならないかの1900年ごろ、日清戦争日露戦争の頃の、大阪・道頓堀にあった劇場の角座と中座の芝居興行の話。
  この映画の見どころは、山田五十鈴(お光)の若さと音曲の技。
  お光は新蔵に見捨てられたと思い込んでいた。その新蔵が大阪に凱旋した初舞台。自分の芝居の出来をお光に問うた時に、お光が感動して言う 「わてに、そんなこと、聞いてくれはりまんの・・・」 のシーンが上の写真。
  もう一つの見どころは、110年前当時の芝居小屋の様子が垣間見えて貴重だ。

新蔵  しっかりとした映像に仕上がっているが、話の筋は平凡でこれ以上書くことはない。敗戦の1年前の年の映画だからか。あと付け加えるなら新蔵役の長谷川一夫がナヨナヨしていて、思わずシャキッとしろよ!と言いたくなる。

  本作よりずっといい映画、そのうち取り上げます。日本芸能好きなので。
   1938年 成瀬巳喜男監督 「鶴八鶴次郎」 山田五十鈴・長谷川一夫
   1943年 成瀬巳喜男監督 「歌行燈」   山田五十鈴・花柳章太郎 
  そう、「残菊物語」(1939)溝口健二もいい。
  【追記】その後、「残菊物語」は記事にしました。こちらからご覧ください。(2016.04.23)

  原作の長谷川幸延という人、19歳(大正12年)の時に書いた初の戯曲が、映画に出てくる大阪・中座で新派によって上演されて、劇作家デビューしたらしい。映画では中座の興行師は保守的であった。
  長谷川幸延の原作には「人生とんぼ返り」 監督マキノ雅弘、日活、1955年もある。これも取り上げたいかな。

  大阪・道頓堀には他に3つの劇場があり、合計五座あった。
  道頓堀五座の復元 (CG静止画)が公開されている。(関西大学・大阪都市遺産研究センター)
  http://www.kansai-u.ac.jp/Museum/osaka-toshi/visual.html

花道サブ監督:成瀬巳喜男|1944年|83分|
原作:長谷川幸延|脚本:八住利雄|撮影:小倉金弥
出演:山田五十鈴 (娘浄瑠璃の竹本花龍・お光)|長谷川一夫 (中村新蔵)|
古川緑波 (角座の興行師・大和屋栄吉)|花井蘭子 (お絹・栄吉の娘)|
進藤英太郎 (嵐扇十郎)|阪東橘之助 (市川菊三郎)|清川荘司 (片岡当助)|志村喬 (信濃屋善五郎)|大倉文雄 (五助)|鬼頭善一郎 (角座の小屋主)|鳥羽陽之助 (近江屋利兵衛)|花岡菊子 (豊沢春昇)|伊藤智子 (おかね)|伊井友三郎 (守田善弥)

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 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

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 1)古今東西の映画を分け隔てなく並べて、気に入った映画を選びます。
     
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