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映画「行きずりの二人」  監督:クロード・ルルーシュ

トップ道

  フランスの田舎の寂しい一本道、一台のシトロエンが雪道を疾走する。
  景色は白一色。モノクロ映像がきれいだ。サイレント映画にしても楽しめる。

  終身刑の男がサンテ刑務所を脱獄し、盗んだ車で逃走。行方不明らしい。
  シトロエンを運転するこの男は、一人旅なのか、少なくとも旅の季節じゃない。

車中  対向車はほとんどない。男はヒッチハイクの神父さんや何人かを乗せてやった。身体が冷えてきた。熱いコーヒーが飲みたくなって一軒の店に入る。地元の常連客の向こうに、女が一人、テーブルにいたが、男と入れ違いに店を出て行った。店の主人によるとヒッチハイク専門の旅人らしい。それを聞いた男は、あわてて車を出した。ほどなく雪道を歩く女に追いついた。彼女は乗車した。
  ふたりは世慣れしていて、初対面でも たわいもない話で笑いあった。途中下車し宿に泊まり旅は続いた。

女  その間、珍しく追い抜こうとする車に出会う。雪道なのに互いにむきになって、しばらく続くカーチェイス。こんな事でもないと退屈な田舎道であった。
  泊まった宿で脱獄犯と間違われる。次の宿で警察が追いついた。ふたりの刑事は宿の一階で徹夜し朝を待っている。翌朝、2階に上がり男の部屋に押し入る。男は睡眠薬で目が覚めない。そう、女は男の所持金を持ってすでに逃亡していた。刑事はこれで確証を得、常習犯のこの女を追いかけて行った。



  大したストーリーはない。だけど何やら大人の映画だ。
  映画は贅沢に持て成してくれるものだという気持ちだと、肩すかしかもしれない。ラストで男は犯人じゃなく女が犯人だったことが分かるだけの話なんだけど、サスペンスになってます。
  雪景色のように話の背景は何もない。饒舌すぎるカーラジオからのニュースだけ。話の背景を描きこんでいない分、すっきりしていて淡麗辛口。モノクロ映像がよく似合う。雪 シトロエン
  度々挿入される映像は、ドキュメンタリーと思いましょう。
  それから古い映画ですから、テイストはまったりしてます。そこを楽しみましょう。
  シトロエン、きれいな車だと思います。


原題:L'AMOUR AVEC DES SI...|
監督・脚本:クロード・ルルーシュ|フランス|1963年|82分|モノクロ|
撮影:パトリス・プージェ|
出演:ギイ・メレッス(男)|ジャニーヌ・マニャン(パリの女)|ジャン・フランヴァル
追い越し  カーブ


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Comments: 1

やまなか URL 2017-09-25 Mon 14:08:51

訪問いただき感謝いたします。
どう見るのでしょう
映画は付帯する説明的なものを示さないので
途中で飽きてしまうかもしれませんね。
一夜一話



> 「男と女」が大評判で、それ以前のこの作品も急きょ公開となりました
> お金はかけなくても、アイデアと才気で面白い映画はできる という
> ルルーシュ監督の20代半ばの、観てないと損をする、面白い映画でした
> 公開当時は観た人も少ない映画でしたが、映画館を出るとき、周りの人も
> ニヤニヤして、なんだか嬉しそうで.........懐かしい想い出です
> 今の若い人は、どう見るでしょうかね

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 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

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 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
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