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映画「コントロール」  監督:アントン・コービン

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  イアンのファンにとってはクソ映画だろう。だって本人じゃない。

  しかしファン以外は観て損はないかもしれない。
  モノクロ映像はきりりとして、陰影のグラデーションが綺麗だ。どのシーンも絵になってる。

  1976年に結成されたイギリスのロックバンド、ジョイ・ディヴィジョン。イアンはボーカルと作詞をした。1980年、米国ツアー直前に自宅で自殺してしまう。
  イアンは学生の頃から、紙切れに書きためた詩をファイリングし、ノートにも綴っている。ある瞬間、頭に浮かんだイメージを、かき消されないうちに切れっ端に書き留める。イメージが浮かんで来そうな予兆を感じる時、新婚早々でも、ひとり、部屋に閉じこもってノートを開く。

薬  イアンがてんかん持ちであることが病院に行ってわかる。その後のイアンにとって、てんかんはもちろんだが、薬の副作用が与える影響は大きかっただろうと思う。
  診療室でイアンは副作用について医師に問いただすが、医師は他人事のように話すシーンが印象的だった。

  真面目な人柄で、内省的な詩を書くのが好きで、ロックが好きな男は、田舎町に住んでいた。地元の女性デボラと19歳で結婚。イアンは近くの役所で身体障がい者に職業紹介する窓口業務を仕事とした。しかしバンドの活動が活発になりアルバムが出るようになると、イアンは田舎町サイズより、だんだんと大きくなっていった。この差異にイアン夫婦は最後まで翻弄される。そしてミュージシャンのイアンに恋するアニークが現れ、妻デボラは戦う。

  原作はイアンの妻デボラその人。彼女の伝記でもある。彼女の視点からのバンド裏話なんだろう。アントン・コービン監督は写真家であり、写真家らしい良い映画だ。

ベルギー監督:アントン・コービン|イギリス・アメリカ・オーストラリア・日本|2007年|119分|
原作:デボラ・カーティス|脚本:マット・グリーンハルシュ|撮影:マーティン・ルーエ
出演:サム・ライリー (イアン・カーティスIan Curtis)|サマンサ・モートン (デボラ・カーティスDeborah Curtis)|アレクサンドラ・マリア・ララ (アニーク・オノレAnnik Honore)|ジョー・アンダーソン (フッキーHooky)|ジェームズ・アンソニー・ピアソン (バーナード・サムナーBernard Sumner)|トビー・ケベル (ロブ・グレットンRob Gretton)|クレイグ・パーキンソン (トニー・ウィルソンTony Wilson)|ハリー・トレッダウェイ (スティーヴン・モリスンSteve Morris)|リチャード・ブレマー (ケヴィンKevin (Ian's Fathere))

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 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

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