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映画「愛より強く」 監督:ファティ・アキン

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  この監督は好きなんだが、この作品だけはダメだ。
  
  監督お得意の設定、ハンブルクそしてイスタンブールへと向かう話。
  酒、ドラッグ、暴力、自虐が、これでもかというくらいに過剰だ。
  なぜそうなの、という事が説明されない。だから余計に過剰に感じる。よって愛がかすむ。


女  トルコ系ドイツ人の普通の家に生まれた若い娘シベルが、家を出たい、男たちと遊びたい、ここまでは分かるとしても、リストカットまでして偽装結婚してまで何故・・・家を出たいか。普通に家出すればいいジャン。
  たぶん、シベルは双極性障害か何かなんだろう、精神クリニックにいたのは、そのせいだと思われる。

男  一方、同じくトルコ系ドイツ人のジャイドは40歳くらい。妻に先立たれ絶望の淵にいる設定。妻の自殺か? あるいは事故にでも遭遇してジャイドだけ助かったのか? 妻が長い闘病生活の末に亡くなったのなら、人間、こんなに暴れない。逆に言えば40歳にもなって、ティーンエイジの若造のように酒、ドラッグ、暴力、自虐に一目散なのが、かなり不自然だ。
  おい、ジャイトさん、あんた、だいじょうぶかい?

  総じていえば、この映画製作時、ファティ・アキン監督が何か、精神的に追い詰められ、取り乱していたのかもしれない。  この映画を都合、3回観たが・・・あきませんわ。

イスタンブール監督・脚本:ファティ・アキン|ドイツ、トルコ|2004年|121分||
撮影監督:ライナー・クラウスマン
出演:ビロル・ユーネル(ジャイト)|シベル・ケキリ(シベル)|カトリン・シュトリーベック(マレン)|メルテム・クンブル(ゼルマ)|ほか





一夜一話にあるファティ・アキン監督の作品

     ソウル・キッチン(2009)
     娯楽映画です。   
     ドイツはハンブルク、人気のない地域の、引き込み線路のそばにある元・倉庫がレストラン。
     店内も倉庫のまま。冷凍食品が食材。そんな料理を美味いと集まる客達は貧しい労働者階級。
     そしてロックバンドの練習場にも。レストランの隣のじいさんは、木造船を製作中。
     吹き溜まりのようなところに集まる、一癖二癖の面々が楽しい。

     ニューヨーク,アイラブユー(2008)

     そして、私たちは愛に帰る(2007)
     いい映画だ。
     気持ちが通じ合う間柄になるけれど、相手を頼りにし受け入れるんだけど、
     一定以上は依存し合わない関係。登場人物たちの、それぞれが持つ見識や美意識を感じる映画。
     愛、節度、自己主張、尊重、いたわり、献身、死、居場所、そんなファクターが、
     はかなく同時に力強く混在する映画。

     クロッシング・ザ・ブリッジ サウンド・オブ・イスタンブール(2005)
     あっち系の音に関心ある人は楽しめまっす。

     愛より強く(2004)
     このページです。

     太陽に恋して(2000)
     めくるめく 痛快ラブコメディー。 楽しい。
     絶体絶命、もうこれまで!という時に、まさか~のラッキー、どんでん返しが何度もある。
     その「まさか~」は普通、どう考えても確率0%的なんだけど・・・・、
     ファティ・アキン監督なら許せてしまう。この不思議。
     もっとも、その絶体絶命シーンは、やけに牧歌的で、脇役的人物 (例えば
     左写真の国境警備隊の男) も抜けていたりして。


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Author:やまなか
 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

<一話一夜の方針かな>
 1)古今東西の映画を分け隔てなく並べて、気に入った映画を選びます。
     
 2)以前に観た映画でも、もう一度あらためて観てます。むかし感じた印象と大きく異なることも多いからです。

 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
 作品自体が語りかけてくること以外の額縁情報、つまり宣伝文句、その受け売り文章、受賞実績、監督発言、出演俳優がどうしたとか、そして映画評論本やらは、はなから無視して、自分の眼で観るようにしています。

 4)観て気に入らない映画、つまんない映画は、基本掲載しません。
 だから、観たけど掲載しない映画は多いです。巨匠の名作と言われる映画も、気に入らなければ掲載しません。また、名物にうまいモノなし、ということも実感します。

 ただし、まだ観てない映画は、たくさんあります。こんな一夜一話ですが、今後も、見に来てください。   
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