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映画「居酒屋ゆうれい 」  監督:渡邊孝好  主演:室井滋|萩原健一|山口智子

トップ  店頭2

  随所で吹き出す、いい喜劇。
  この世の再婚夫婦と、あの世の先妻との「不等辺」三角関係を軸に話は進む。
  室井滋と萩原健一そして山口智子が絶妙の演出のもと、味のぐっとある演技を見せてくれる。お楽しみに。

  壮太郎40歳(萩原健一)は「かづさ屋」という居酒屋の主、妻のしず子(室井滋)と二人三脚、店を盛り上げてきた。店はコの字のカウンターに10人ほど、奥の小上がりには数人が座れる。手ごろな値段でいい味が看板。地元の馴染み客が多い。小さな通りは石段で突き当たり。その脇に「かづさ屋」がある。隠れ家的。
  病気になったしず子は治療を重ね、今は退院して家でふせっている。最期は自宅でと言われたらしい。先は長くない。しず子はそれに感づいている。

嘘だったら化けてキスして、最後のお願いよ。
最後だなんてバカヤロウ、照れるじゃねえか。

あんたいい男だ、あたし好きだ。あたしが死んだらひとりじゃいられないよね、また誰かと一緒になるんだ。
そんなことねーよ。
あたしが死んだら別な女と一緒になるんだ。
俺が信用できないか。
信用させて・・・。
いいか、もしお前が死ぬようなことがあったら、ずっと一人でいる。新しい所帯を持つ気もねえ。
小指約束、小指を噛んで。
あんた、もし嘘だったら、化けて出るよ。
嘘じゃねえから出てこなくていいよ。
嘘だったら十万億土から戻ってくるから。
わかった、もう寝ろ。
・・・こんなやりとりの翌朝、しず子はこの世を去っていた。

見合い「2  客商売だ。いつまでも休んではいられない。お陰様で店はそこそこ繁盛。しかし壮太郎ひとりじゃ、やはり回せない。馴染み客が手伝ってくれる。
  時が経って、壮太郎の兄が見合いの話を持ってくる。しばらくほって置いたが会うことにした。里子(山口智子)という、明るくいい女だ。テキパキしていて世慣れしてる。話はすぐまとまり再婚。
  初日から夫婦で店に出た。若い里子に客たちは大喜び。店になはが咲いて夜がふけた。


  二階が夫婦の住居。ふたりが抱き合っていると、部屋に強い風が吹き、明かりが明暗を繰り返す。

出たあんた、やっぱり嘘ついたね。よくも、だましたね。その人が新しいおかみさんかい。
s s s そーだ。
あたしにちっとも似てないねぇ。
n n n にてなくて悪いか!
別に悪かないよ。昔のあたしの方がずっといい女だと思ってさ。
(里子)うぬぼれないでよ!!
怒るな!お前はいい女だ!だからあんなに大事にしてやったじゃねえか!

出た4ああ、そうだったね・・・。
しず子、お前、何しに来たんだ? 用があるから出て来たんだろう?聞いてやるから言ってみな。
別に、ないよ。
ないよってお前・・・。
ここはあたしの家じゃないか。気が向いたらまたちょいちょい出てくるよ。ほかに行くとこもないしさ。じゃ、おやすみ。

  翌朝、壮太郎は寝室でバルサン(燻蒸式殺虫剤)を焚いて、ゆうれい駆除をする。
  だがやっぱり、その夜もゆうれいは出てくる。そう、毎夜出てくる。「ここはあたしの家」
  ついにゆうれいは、里子に乗り移る。見た目と声は里子、中身はしず子。夜、壮太郎の前で、里子/しず子は帯を解く。さて、壮太郎はいかに!!(翌朝、里子は目覚めるが昨夜の激しいセックスの記憶はない)
  しかしだ、後の話になるが里子/しず子合体チームは、里子の昔の男をやっつけることになる。

キャッチ  こういった笑えてチョッピリ悲しいドタバタ話をたて軸に、店の客たちの人生や、里子の過去がよこ軸に織りなされていく。
  古くならない、いい映画。

監督:渡邊孝好|1994年|東宝|110分|
原作:山本昌代|脚本:田中陽三|撮影:藤沢順一|
出演:室井滋 (しず子)|萩原健一 (壮太郎)|山口智子 (里子)|
三宅裕司 (辰夫)|西島秀俊 (幸一)|八名信夫 (魚春)|橋爪功 (佐久間)|渋谷琴乃 (理恵)|豊川悦司 (杉本延也)|尾藤イサオ (豊造)|角替和枝 (ちづる)|余貴美子 (カスミ)|比嘉武尊 (翼)|絵沢萠子 (里子の母)|大竹まこと (骨董屋主人)|深沢敦 (掛け軸泥棒)|翁華栄 (リーゼントの男)
おかえり2



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 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

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 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
 作品自体が語りかけてくること以外の額縁情報、つまり宣伝文句、その受け売り文章、受賞実績、監督発言、出演俳優がどうしたとか、そして映画評論本やらは、はなから無視して、自分の眼で観るようにしています。

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