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映画「越境者 」 監督:ピエトロ・ジェルミ

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シチリア  生活に困窮したシチリアの労働者とその家族が、バス、トラックや列車、時に徒歩で、シチリアからナポリ、ローマそして雪のアルプスを越えてフランスに越境するロードムービー。

  シチリアの硫黄鉱山の町は、斜陽で鉱山閉鎖になった。打ちひしがれた人々はどうすることもできず、時の過ぎゆくままに空虚な日々を過ごしていた。街頭では共産党が演説を繰り返している。
出発  そんなある日、ひとりの男が町の酒場にやってきた。フランスへの越境ガイドを闇商売とするチッチョという男である。「彼の地では収入のいい仕事があり、いい生活ができる。俺の言う通り従え。」
  頭をよぎる様々な事と格闘した結果、その気になった人々は、家や家具を処分して費用全額を前金で払った。つまり生まれ育ったシチリアを捨てる覚悟。

バス  出発の日、チッチョについて、老いも若きも子供たちも古いバスに乗り込んだ。意気揚々である。シチリアのメッシーナでフェリーに乗り換えイタリア本土に渡り、続いて列車で北上する。だが案の定、チッチョは詐欺師で、ローマ駅で姿をくらまそうとした。前夜、ナポリ駅停車中にチッチョの嘘を知った一人が追いかける。さらにホームの雑踏で田舎者一行は散り散りになり大騒ぎ。駅構内のこの騒動で、一行は警察に拘留され、尋問を受ける羽目になる。フランスへの不法入国を諦め、すぐさまシチリアに帰郷しろと言われ全員釈放。しかし、彼らにはもう帰る家が無い。先へ進むしか道はない。

道  ローマからトラックに乗せてもらい北へと向かう。途中、地元農民と衝突する事件があり、一行は疲弊する。数人が「この先はもうついて行けない」と離脱してしまう。残ったメンバーは果敢にも吹雪のアルプス越えを敢行する。なんとか峠を越え下山してきたところで、国境警備隊に発見されるが、子供を含む一行の姿を憐れんだ警備隊長は、越境を見逃がしてくれた。

アルプス  振り返れば、一行のひとりロレンザがローマ市街の雑踏で行方不明になってしまった。途中で離脱したのが数名。アルプスでは2人が峠を越えられなかった。
  しかしフランスに着いた一行の心は、晴れ晴れとしていた。新しい愛も生まれていた。だが、彼らの本当の出発点は、これから始まるのである。


鉄路原題:Il Cammino della Speranza|
監督:ピエトロ・ジェルミ|イタリア|1950年|102分|
原案:ピエトロ・ジェルミ、フェデリコ・フェリーニ、トゥリオ・ピネリ|
脚色:フェデリコ・フェリーニ、トゥリオ・ピネリ|撮影:レオニダ・バルボーニ|
出演:ラフ・ヴァローネ (サロ)|エレナ・ヴァルツィ (バルバラ)|サーロ・ウルツィ (チッチョ)|Saro Arcidiacono (Accountant)|Franco Navarra (ヴァンニ・元鉱山労働者・バルバラの亭主)|Liliana Lattanzi (Rosa)|Mirella Ciotti (Lorenza)|Carmela Trovato (Cirmena)|Assunta Radico (Beatificata)


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Comments: 1

やまなか URL 2013-09-19 Thu 22:02:26

ありがとうございます。
また見に来てください。
やまなか


> とても魅力的な記事でした。
> また遊びに来ます!!

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 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

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 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
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