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映画「家の鍵」   監督:ジャンニ・アメリオ

家の鍵

  この映画にかかわった人々の見識の無さに失望する。

paoro.jpg  生まれてこのかた15年、その存在を見ぬふりしてきた我が子に初めて会い、私が父親ですと名乗り出て、デイケアの真似事をしている様子を映像化し、この映画は「父子の絆だ」なんて言っている。
  数歩引いても、身勝手な父親側の理屈を、子にごり押ししている。父親の愛を受け入れた感動ドラマと映画は言うが、余りに安っぽい自慰的脚本も、休み休みにしてもらいたい。

縦2  愛人が出産で死亡、子供は助かったが、父親ジャンニは子供と一切会わず、彼女の家族が引き取って15年経っていた。その子の名はパオロ。外見はポリオの障害麻痺のように見える。車椅子か杖が必要。15歳にしては、その精神発達の状況が大分幼い印象を受ける。障がいを持っているのかもしれない。
  当時、父ジャンニは愛人の死で大きなショックを受け、パオロの誕生まで手が回らなかったらしい。それはいい。ジャンニが15歳のパオロに会おうと決断する。これもいい。
  そこからはじまる物語の語り口が、とても考え浅い。受け狙いで行けると踏んだ、作り手のアサハカサが実に悲しい。

共演  シャーロット・ランプリングが出演してなければ、決してブログに取り上げなかった映画だ。
  同じようなテーマで、初対面の父子を取り上げた映画「父、帰る」2003年をぜひ観て欲しい。「家の鍵」2004年がいかに安っぽいか理解できる、かもしれない。

原題:LE CHIAVI DI CASA|英題:THE KEYS TO THE HOUSE|

監督:ジャンニ・アメリオ|イタリア、フランス、ドイツ|2004年|111分|
脚本:ジャンニ・アメリオ、サンドロ・ペトラリア、ステファーノ・ルッリ|
撮影:ルカ・ビガッツィ|
出演:キム・ロッシ・スチュアート (ジャンニ)|アンドレア・ロッシ (パオロ)|シャーロット・ランプリング (ニコール)|アッラ・ファエロヴィック (ナディン)|ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ (アルベルト)|

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 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

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 1)古今東西の映画を分け隔てなく並べて、気に入った映画を選びます。
     
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 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
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 だから、観たけど掲載しない映画は多いです。巨匠の名作と言われる映画も、気に入らなければ掲載しません。また、名物にうまいモノなし、ということも実感します。

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