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映画「精霊の島 」   監督:フレドリック・トール・フリドリクソン

上
白いベールの花嫁ゴゴの右がアメリカ兵の夫。
うしろの建物が実家。(米軍簡易兵舎・通称カマボコ兵舎)


  1950年代のアイスランドの下層の人々の話。
  カロリナとその夫・トマスの娘ゴゴは、アメリカ兵と再婚してアメリカに渡る。
  ゴゴにはすでに息子たちがいる。その息子たちにサヨウナラとアッケラカン。日本映画「ホテル・ハイビスカス」のお母さんを思い出す。(一夜一話のホテル・ハイビスカスの映画評へ

帰国  息子のバディは、プレスリーやらロカビリーにドップリ。やはり渡米した。何年かして、赤いアメ車と共に帰国した。英語しゃべってみてと言われて口に出る英語は、ガソリンスタンドで働いていた語彙が並ぶ。
占い  フヴェラゲルズルは年頃の娘。バディは彼女と結婚し、またアメリカへ行こうとしていた。
  バディの弟・ダンニも以前からフヴェラゲルズルに思いを寄せていた。だが現在のダンニは飛行学校で勉強し救難救助隊になることが彼のアイデンティティになっていた。そして卒業し、命がけの救助が新聞一面に取り上げられるまでになった。そして不幸にもある日、墜落事故。アイスランドの気象は激しい。
  兄・バディ夫婦はアイスランドに留まることにした。ダンニの葬儀に母・ゴゴも帰国。着いてきた夫という男は再婚相手ではなかった。親戚や近所のひそひそ話にめもくれず、ゴゴはサバサバしている。
きたな  この家族が住むカマボコ兵舎再利用の住宅は、近々撤去され、近くに建つアパートに引っ越すことになっている。そんな、ある日ある夜、ゴゴの妹・ドリーの息子ボボが、子供の姿の悪魔に呼び出される。その危機を救ったのは、祖母で霊能力のあるカロリナであった。ほんとうに危機一髪であった。なんと、いいばあちゃんなんだ! そんな悲喜こもごもが映画の中に詰まっている。
祖母  

  1920年~1940年代にアイスランドは高い経済成長をした。ちょうどこの映画の時代、1950年には1人当たりGDPは1000ドルになり、ドイツ・イギリス・フランスといった主要国を追い越したらしい! しかしそんな豊かさは一部の人々しか享受できなかったらしい。この映画を観る限りは。
  アイスランドは軍隊を持っていなかった。一方、アイスランドは1949年の結成当初から北大西洋条約機構(NATO)に加盟していた。この国の位置は北大西洋の要である。そこでアメリカ軍が中心となって、アイスランド防衛隊なるものが存在したらしい。オランダ・ノルウェー・カナダ・デンマークからも軍事要員が派遣されていた。ゴゴの再々婚の相手は、確かノルウェー人だった。

かまぼこ原題:Devil's Island

監督:フレドリック・トール・フリドリクソン|アイスランド|1996年|103分|
原作・脚本:エイナル・カラソン|撮影:アリ・クリスティンソン|
出演:シギュルヴェイ・ヨンスドッティール (祖母で霊能力あるカロリナ)|ギスリ・ハルドルソン (その夫・トマス)|
バルタザル・コルマキュル (長男バディ・渡米する)|スヴェイン・ギェイルソン (次男・ダンニ・おとなしい男、のちに飛行学校を卒業し救難救助隊員に)|ハルドラ・ギェイルハルズドッティール (ドリー)|グ・ズミュンドゥル・オラフソン (グレッティル)|


冬    よる
冬は寒い。                          バディがアメリカから持ってきた赤い車。みんなのあこがれ。

ふて    ピストル
陰影がきれいな映画です。光の回し方がうまいんでしょう。

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 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

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 1)古今東西の映画を分け隔てなく並べて、気に入った映画を選びます。
     
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 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
 作品自体が語りかけてくること以外の額縁情報、つまり宣伝文句、その受け売り文章、受賞実績、監督発言、出演俳優がどうしたとか、そして映画評論本やらは、はなから無視して、自分の眼で観るようにしています。

 4)観て気に入らない映画、つまんない映画は、基本掲載しません。
 だから、観たけど掲載しない映画は多いです。巨匠の名作と言われる映画も、気に入らなければ掲載しません。また、名物にうまいモノなし、ということも実感します。

 ただし、まだ観てない映画は、たくさんあります。こんな一夜一話ですが、今後も、見に来てください。   
 美術や音楽、書籍や温泉の記事も増やしたいと思っています。よろしく。  

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