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映画「猫と鰹節  ~ ある詐話師の物語」  監督:堀川弘通

上
札束を分け合う。笑顔がこぼれる。
三木のり平、千葉信男、ミッキー・カーチス、森川信


下  大阪を舞台に、こてこてに泥臭いお笑いコメディ。喜劇のプロたちの腕前を堪能しましょう。

  詐話師(さわし)とは、誠しやかな作り話で誘い、まとまった金銭を被害者の目の前でサラリと強奪する詐欺(さぎ)専門家。話に乗せられた被害者は、その直後に我に気付く、がもう遅い。カモに数人の詐話師が絡む場合は、「劇団型犯罪」というらしい。というわけで映画はご丁寧にも、カモに一人の詐話師の場合の犯罪例と、劇団型犯罪例を楽しく見せてくれる。

駅4  新世界(通天閣)辺りじゃ顔の白神善六 (森繁)が、岡山から来たばかりの行商人(西村晃)から300,000円を釣り上げようとするシーンが左の写真(国鉄・大阪駅構内にて)。
  バーのマダム・章子(草笛光子)は新しい店を買って商売がしたい。今の店を売って、手元資金を足してもまだ手が届かない。章子は経営者然とした店のお得意さんに資金をせびるが首を縦に振らない。これを運転席で聞いていたタクシーの運ちゃん・ミッキー・カーチスはナイスな詐話師ネタを仕入れたと白神善六たちに相談した。さっそく詐話師たちは、貸衣装に着替えて章子のバーに乗り込み、劇団型犯罪例を二段構えで見せてくれる。章子は、虎の子の手元現金3,000,000円をマンマとだまし取られてしまう。
草笛m
石鹸  章子は、騙されたとまだ知らずに白神善六と一夜を過ごす。翌朝、白神善六は章子に「口だけの情け」をかけたがために、全額補てんしてあげるといい、カバンを章子に託して部屋を出て行った。そして章子がカバンを開けると、転がり出て来たのは花王石鹸だった。

札2  これは大切な商売道具。表と裏の2枚は本物の1万円札だが、中身はただの紙束、「ドサ」という。詐話師たちの作り話に乗せられると、金欲しさに目がくらんでいるカモは、本物に見えるんです。 
  彼らの裏が読めた章子は、詐話師たちと共同戦線をはり、さらには彼らの周囲を巻き込んで、作戦はどんどん大きくなっていき・・・。
  お金の話はみんな好き。

警察監督:堀川弘通|1961年|106分|
原作:佐川桓彦|脚色:沢村勉、東善六|撮影:完倉泰一|
出演:森繁久彌 (白神善六)|三木のり平 (赤バッチ)|千葉信男 (玉子どうふ)|伴淳三郎 (鶴やん)|ミッキー・カーチス (ポチ)|森川信 (爆弾の留)|草笛光子 (章子)|団令子 (こずえ)|乙羽信子 (砂子)|
中島そのみ (加奈美)|賀原夏子 (市枝)|春江ふかみ (志乃)|市原悦子 (愛子)|西村晃 (熊田)|丘寵児 (石川)|松本染升 (白井)|トニー谷 (化粧品社長)|柳谷寛 (刑事A)|藤岡琢也 (刑事B)|由利徹 (通天閣展望台の詐話師A)|南利明 (通天閣展望台の詐話師B)|小西ルミ (リラ女給A)|園田あゆみ (リラ女給B)|清水由記 (アルサロ女A)|芝木優子 (アルサロ女B)|瓜生登代子 (アルサロ女C)|小池朝雄 (チンピラ)|宮田芳子 (秋葉の女中)|


    あぱーと2
久々に砂子(乙羽信子)のアパートに戻った白神善六。  同じアパートに足を洗って久しい鶴やん(伴淳三郎)は
不機嫌な砂子に札束、俄然笑顔に!              愛子(市原悦子)に「今度やったら縁切りやで」と言われる。
窓の下はどぶ川、臭いが漂う街。


    クルマ1212
    昭和36年、大阪市内。行け行けドンドン。

                             カーチス



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やまなか

Author:やまなか
 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

<一話一夜の方針かな>
 1)古今東西の映画を分け隔てなく並べて、気に入った映画を選びます。
     
 2)以前に観た映画でも、もう一度あらためて観てます。むかし感じた印象と大きく異なることも多いからです。

 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
 作品自体が語りかけてくること以外の額縁情報、つまり宣伝文句、その受け売り文章、受賞実績、監督発言、出演俳優がどうしたとか、そして映画評論本やらは、はなから無視して、自分の眼で観るようにしています。

 4)観て気に入らない映画、つまんない映画は、基本掲載しません。
 だから、観たけど掲載しない映画は多いです。巨匠の名作と言われる映画も、気に入らなければ掲載しません。また、名物にうまいモノなし、ということも実感します。

 ただし、まだ観てない映画は、たくさんあります。こんな一夜一話ですが、今後も、見に来てください。   
 美術や音楽、書籍や温泉の記事も増やしたいと思っています。よろしく。  

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