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映画「ガラスの中の少女 」   監督:若杉光夫  吉永小百合、浜田光夫

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靖代は、バス停「一ッ木橋」で陽一の声を聞いたような気がした。

喫茶店  高級住宅街に住むお嬢さん女子高生と、下町の小さな町工場に勤める男が、東京の四ツ谷駅で偶然に出会う。ここから愛が始まります。
  ふたりは中学時代、同級生。吉永小百合と浜田光夫の映画ですから、話の道筋はだいたい想像がつきます。あわせて映画は格差を語りますが、格差と偏見を乗り越え解決するには、高校生にはあまりに重たい問題であることをふたりは知ることになります。そして先を急ぎます。



路線バス  この映画の見せ場は、ふたりが愛を確かめ合う、一連のシーンです。
  靖代(吉永小百合)は、陽一(浜田光夫)が勤める大友玩具製作所を訪ねるが、あまりに小さな工場を見られて「こんなところに来るな!」と陽一に言われ追い払われる。
  靖代は仕方なく、近くのバス停にもどりバスを待っている。バス道は土手に沿っていて、陽一の工場からの道は、土手に突き当たってT字路になっている。しばらくして土手沿いに向こうからバスが来るのが見えた。その時、靖代は陽一の声が聞こえたように思えたが、彼の姿は見えず、靖代はバスに乗った。

車内2 追いかける バスは発車し靖代はシートに座り考え込む。
  ところが、走るバスを追いかけて陽一が走っているのが、バス後部の窓から見える。全速力で走っている! やっと靖代がそれに気が付く。次の停留所でバスが停車するやいなや、靖代は来た道を駆けもどる。 ここまでのシーンにセリフはない。しかし十分にふたりの心情を語っている。

降りて  映画を観終えて思うのは、意地悪く言えば自分が住む階級をわきまえろ、とも聞こえる。 また、話のはじめに悲しい結末を持ってくるのは、アイドル映画に向かないと思う。 しかし、それだけでこの映画を観ずに置くのは、少しもったいないかも。

監督:若杉光夫|1960年|67分|
原作:有馬頼義|脚色:青山民雄|撮影:井上莞|
出演:吉永小百合 (靖代)|信欣三 (靖代の義父・杉太郎)|轟夕起子 (靖代の母里子)|浜田光夫 (陽一)|大森義夫 (陽一の父・家で伏せっている儀助)|小夜福子 (陽一の母ます)|草薙幸二郎 (中村)|稲垣隆史 (松三)|佐野浅夫 (工場の社長)|南風洋子 (春江)|多熱マユミ (女子高校生)|中村歌 (女子高校生)|水原英子 (女子高校生)|斎藤久美子 (女子高校生)|石田桂子 (女子高校生)|村田寿男|澄川透|日野道夫|白井鋭|斎藤美和|鈴村益代|林茂朗|谷田部靖|山田禅二|山根照雄|大塚興一|


工場2
工場を訪ねた靖代を見た先輩工員にからかわれる陽一。  工場周辺の風景、空き地が目立つ。原風景だ。

界隈2
陽一の家の界隈(夜)。路地が入り組む。         靖代と陽一。工場付近の道。影の具合がいい。

駅22
丸ノ内線・四ツ谷駅が繰り返し登場する。今とほぼ変わりない。   丸っこいタクシー、初乗り80円。

仕事面白い22
バスを追いかけた陽一に靖代は語りかける・・・「仕事面白い?」 
バカな台詞だ。ここら辺から、この映画ワカラナイ方向へ走る。




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Author:やまなか
 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

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 1)古今東西の映画を分け隔てなく並べて、気に入った映画を選びます。
     
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 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
 作品自体が語りかけてくること以外の額縁情報、つまり宣伝文句、その受け売り文章、受賞実績、監督発言、出演俳優がどうしたとか、そして映画評論本やらは、はなから無視して、自分の眼で観るようにしています。

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 だから、観たけど掲載しない映画は多いです。巨匠の名作と言われる映画も、気に入らなければ掲載しません。また、名物にうまいモノなし、ということも実感します。

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