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映画「19 (ナインティーン)」     監督:渡辺一志

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すみませんn  いい映画だ。
  大学生・宇佐美19歳がバイクで走っていると、後から来た車から、道を教えて欲しいので同行案内してくれと頼まれる。宇佐美は、車に乗っている三人の男たちを見て、ひるんだ。やばそう。断れない。
  しばらく車を先導していると、急に車が右前に出てきて宇佐美の進路を妨げ急停車、だ。そして、有無を言わさずに宇佐美は彼らに拉致される。

拉致後1  後部座席に押し込まれた宇佐美。静かな車内。彼のとなりには横浜という男がいて、宇佐美に優しげで、その直後、宇佐美を殴る。拳銃を頬に押し付ける。  宇佐美は、この恐怖から逃げ出したいが、逃げ出す隙がない、勇気がない。ガソリンスタンドでの給油時、公園のトイレタイム、ロードサイドでランチ・・・。

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  妙だが、徐々に宇佐美は彼らに、彼らの、ゴツゴツと粗暴な行動に、共感を覚え始める。
  渋滞の道では車を路上に放置して地下鉄に乗り換えるころには、宇佐美は逃げる気は無くなっていた。
  そして彼ら四人の、長くて短い旅がさらに続きます。期待してください。  



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  拉致という暴力が、チマチマした今日明日のやりくりからこころを解き放ち、現実の中の虚構を遊園地のように暴いて見せる。
  台詞なんて少しでいい。言いたいことは映像で伝えられる、という自信と力量が素敵だ。
  映像は、鋭くスパイシーな構図で、意外にも朴訥に、いろいろな事をこちらに語りかけてくる。
  冒頭では、不安げな宇佐美だったが、彼らと別れる際の宇佐美は、笑顔だ。


警察70監督・脚本:渡辺一志|2001年|82分|
撮影:岡雅一|
出演:渡辺一志 (横浜)|川岡大次郎 (大学生・宇佐美)|野沢那智 (警察官)|新名涼 (神戸)|野呂武夫 (千葉)|遠藤雅 (さらわれる男)|






この映画が気に入ったら、お薦めの映画。~ 一夜一話より

「ある日、突然。」 という「拉致」な映画を観て欲しい。 
 
  アルゼンチン、ブエノスアイレスのランジェリー・ショップ店員マルシア。
  恋愛経験1度。さしたる明日があるわけでもない。
  そのマルシアがある日突然、レズなカップル、マオ&レーニンに拉致される。

  ほぼ所持金なしの、3人3様の数日の旅が始まる。
  タクシーを奪って、3人の女たちは、「見たことない」と言うマルシアのために海へ向かう。その後は目的もなくガス欠、ヒッチハイク、深夜の人身事故。一夜が明け、レーニンの大叔母の家に向かう・・・。


「バタフライ・キス」という「粗暴」な映画を観て欲しい。  

  北イングランドのランカシャー。
  ユーニスという女は、ヒッチハイクし、ロードサイドの店を訪れる。彼女は決まって店員にたずねる。「ジュディスという女はいないか?」口ずさみながら、「こういうメロディのCDを置いていないか?」と。
  店員の対応が気に食わなかったり、店にほかの客がいない時、ユーニスに殺意が湧きおこる。
  何人目なんだろうか。冷徹で無慈悲で手馴れている殺人・・・。  


「雲の上」という「粗暴」な映画を観て欲しい。 

  8ミリで撮影された。そのワイルド感と録音ノイズ、その場一発撮り的な、生なライブ感が織りなす映像は観客をとりこにする。
  そしてシラス役の鷹野毅が何とも言えず、素晴らしい!! 
  世間からこぼれ落ち、生活力もなく、何をやらせても頼りない、実に弱々しい男シラス。でも切に自分を生きたい、そう願うシラスを深い共感を持って切々と演じている。シラスが主人公とも言える映画。


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 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

<一話一夜の方針かな>
 1)古今東西の映画を分け隔てなく並べて、気に入った映画を選びます。
     
 2)以前に観た映画でも、もう一度あらためて観てます。むかし感じた印象と大きく異なることも多いからです。

 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
 作品自体が語りかけてくること以外の額縁情報、つまり宣伝文句、その受け売り文章、受賞実績、監督発言、出演俳優がどうしたとか、そして映画評論本やらは、はなから無視して、自分の眼で観るようにしています。

 4)観て気に入らない映画、つまんない映画は、基本掲載しません。
 だから、観たけど掲載しない映画は多いです。巨匠の名作と言われる映画も、気に入らなければ掲載しません。また、名物にうまいモノなし、ということも実感します。

 ただし、まだ観てない映画は、たくさんあります。こんな一夜一話ですが、今後も、見に来てください。   
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