Home > 洋画評だけ見る 直近50作 > 映画「アルジェの戦い 」   監督:ジロ・ポンテコルヴォ

映画「アルジェの戦い 」   監督:ジロ・ポンテコルヴォ

上







マシュー中尉
はじめ、アルジェ市街の FLN 対応は、地元警察が対応していた。
しかし爆弾テロが頻発するようになった事態を重くみたフランス政府は、
マシュー中尉に全権を預け、選抜され軍隊を引き連れてアルジェにきた。
彼は第二次世界大戦特に対ドイツ軍、そしてベトナム戦争経験があった。





右  アフリカ北部、地中海に面する国アルジェリア。その首都アルジェが映画の舞台。
  この映画は、劇映画だ。ドキュメンタリーではない。だから、まずは戦争アクション映画として楽しんでほしい。楽しめると思う。
  そしてフランスがアルジェリアなどを植民地支配していたことが、現在、アルジェリアやフランスそして世界に、どう影響しているのかについて、思いを馳せてみよう。


  アルジェリアはフランスの植民地であった。
  第二次世界大戦後、ヨーロッパ諸国に支配されていた地域は、世界的に脱・植民地化の流れにあった。
  そしてアルジェリアでも独立運動が起きて、1954年にアルジェリア戦争が始まる。首都アルジェ市街は1958年にフランス軍と、FLN(アルジェリア民族解放戦線)の戦場となった。1962年、アルジェリアはフランス支配から独立を果たした。しかし、その後も紆余曲折のアルジェリアであるようだ。
  
  さて、この映画の原作者で、「独立運動地下組織の指導者サアリ・カデル役」を演じたヤセフ・サーディさんのインタビュー記事が、「シネマトゥデイ」(2011年12月10日付記事)に掲載されている。
  記事の全文はこちらから→ http://www.cinematoday.jp/page・・・

  (記事より抜粋引用)
  ヤセフ・サーディさんは、FLN(アルジェリア民族解放戦線)のメンバーとして、アルジェリアの独立にかかわり、さらにこの映画の原作を執筆した。
  彼は、インタビューにこたえて、「当時の状況を思い起こすことになったのは、この原作を書いた刑務所でだった。1957年にフランスの部隊に捕まった僕は、アルジェリアの刑務所に入れられたが、そこにはペンや紙がなく、その後に移送されたパリの刑務所でこの原作“Souvenirs de la Bataille d'Alger"を執筆することになった。」
  また、映画化に際しては、フランスの監督を巡ったが拒否されて、イタリアで監督捜しをした、らしい。


最後  映画の最後の部分は、話がはしょられていて、奇異な印象をうける。
  フランス軍隊によって一度鎮圧されてしまう独立運動が、時間をおいて新たに蜂起するが、このシーンが取って引っ付けたように挿入されている。また独立運動は、アルジェ市街だけでおきたのではなく、国内各地で起きている、そういった面的な展開がなく、矮小化されている気がする。



 フランスの映画監督、ジャン=リュック・ゴダールの作品に「小さな兵隊」(1960年)がある。
   ゴダールはフランス本土の視点から、アルジェリア戦争を描いている。  
   一夜一話に掲載の「小さな兵隊」を どうぞ、こちらから。


下オリジナル・タイトル:La battaglia di Algeri

監督:ジロ・ポンテコルヴォ|イタリア、アルジェリア|1966年|122分|
原作:ヤセフ・サーディ|脚本:フランコ・ソリナス|撮影:マルチェロ・ガッティ|
出演:ジャン・マルタン (Il colonnello Mathieu)|ヤセフ・サーディ (Saari Kader)|ブラヒム・ハジャク (Ali la pointe)|トマソ・ネリ (Il Capitano Dubois)|ファウチア・エル・カデル (Halima)|Michele Kerbash (Fathia)|






地図洋画の映画評だけ見る  ここから記事を読む 
   題名で探す   こちらから
   国名で探す   こちらから

邦画の映画評だけ見る  ここから記事を読む
   題名で探す   こちらから
   監督で探す   こちらから
観たい映画、気になる映画は、こちらから どうぞ
関連記事
スポンサーサイト

Comments: 0

Comment Form
Only inform the site author.

Trackback+Pingback: 0

TrackBack URL for this entry
http://odakyuensen.blog.fc2.com/tb.php/710-44dd06a3
Listed below are links to weblogs that reference
映画「アルジェの戦い 」   監督:ジロ・ポンテコルヴォ from 一夜一話

Home > 洋画評だけ見る 直近50作 > 映画「アルジェの戦い 」   監督:ジロ・ポンテコルヴォ

タグクラウド
プロフィール

やまなか

Author:やまなか
 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

<一話一夜の方針かな>
 1)古今東西の映画を分け隔てなく並べて、気に入った映画を選びます。
     
 2)以前に観た映画でも、もう一度あらためて観てます。むかし感じた印象と大きく異なることも多いからです。

 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
 作品自体が語りかけてくること以外の額縁情報、つまり宣伝文句、その受け売り文章、受賞実績、監督発言、出演俳優がどうしたとか、そして映画評論本やらは、はなから無視して、自分の眼で観るようにしています。

 4)観て気に入らない映画、つまんない映画は、基本掲載しません。
 だから、観たけど掲載しない映画は多いです。巨匠の名作と言われる映画も、気に入らなければ掲載しません。また、名物にうまいモノなし、ということも実感します。

 ただし、まだ観てない映画は、たくさんあります。こんな一夜一話ですが、今後も、見に来てください。   
 美術や音楽、書籍や温泉の記事も増やしたいと思っています。よろしく。  

RSSリンクの表示
Tree-CATEGORY

Return to page top