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映画「GO!GO!L.A. 」   監督:ミカ・カウリスマキ

上110

  ハリウッドを思いっきり茶化しています。
  あんな軽薄でアホな連中相手にしても、面白くないよ、と映画は言います。
  なんだけど、腐ってもハリウッド。
  L.A. に住んで、その片隅にでもいると、いつか空から何か、いい事あるような気になります。実はそんなドリーミーな海に浮かんでいるのが、街のレストランに来る、ちょっと知られたプロデューサーだったりで、携帯で誰か有名人?相手にドリーミーにもなりえないお粗末な話を、周囲に聞こえよがしに話してる。そうすると、その店が、パッとドリーミー海に浮かび始めます。こうした事に遭遇した、なりたい人が、「私がサ、有名人が来る店にいたらサ、、、」なんて感じで、誰かに話します。こんな連鎖によって巨大に膨らんだ総体がハリウッド、そしてお粗末な話を映画にしているハリウッド。
  そんなことを英国視線で語りながらも、ロケ地はほとんどL.A.という映画だ。

ふたり  リチャード(デイヴィッド・テナント)とバーバラ(ヴィネッサ・ショウ)、このふたりのラブストーリーを軸にしながら、映画は進みますが、ストーリーほどのストーリーはありません。バーバラは高級レストランのウェイトレスで生きてるが女優になりたい。好きでもない、あの男に付いていれば、いつか・・・。だが、バーバラも馬鹿じゃない。時にはドリーミーな海から這い上がる。疲れた。そんなことをあけすけ相談できるのが、同じ店のウェイトレスのジュリー(ジュリー・デルピー)。
  で、一人旅に英国にいったバーバラは、葬儀屋で小説をひとつ書いたことがあるリチャードに会う。その場限りのお遊びだったが、のちにリチャードが彼女を追いかけて、L.A.に来てしまう。驚くバーバラ、でも好き。でも三角関係になってしまいメンドイ。
  リチャードも食わなくちゃ。豪邸のプール清掃員になり、清掃員先輩のモス(ヴィンセント・ギャロ)について仕事をおぼえる。そしてモスとジュリーは恋に落ちる。

  バーバラに捨てられ、ヤケッパチなリチャードは、大胆な行動に出る。だがL.A.を去り、イギリスに帰って元のサヤに収まっていたら・・・・。


下  ヴィンセント・ギャロやジュリー・デルピーが好きな人向けの映画でもある。
  「監督のミカ・カウリスマキの実弟がさ、アキ・カウリスマキ(こっちの方が有名)の最新作観た?」 「レニングラード・カーボーイズ出て来たよね!」 「ヴィンセント・ギャロがあのヘアスタイルでリードを取ってたよ、かっこいいね。」 「でもあのギター、リチャードが貯金全額放り出して、ギャロに買ってあげる。」  「そうそう、その時の楽器屋、広い店内の壁一面に、たくさんのギターをぶら下げてあった。L.A.って感じ。」
  「なんか主役は、ヴィンセント・ギャロとジュリー・デルピーみたく、思えちゃうね。」 「そうそう」
  ファンじゃないと、なーんも面白くないわけ。 

ネ、どうよ。 
この役はしゃべれないんだ。

ポスターオリジナル・タイトル:L.A. without a map

監督:ミカ・カウリスマキ|イギリス、フランス、フィンランド|1998年|107分|
脚本:ミカ・カウリスマキ、リチャード・レイナー|撮影:ミシェル・アマチュー|
出演:ヴィンセント・ギャロ (モス)|ジュリー・デルピー (L.A.で高級レストランのウェイトレスをするジュリー)|
ディヴィッド・テナント (英国で葬儀社のリチャード)|ヴィネッサ・ショウ (L.A.で高級レストランのウェイトレスをするバーバラ)|ジェームズ・ル・グロス (Takowsky)|キャメロン・バンクロフト (Patterson)|サスキア・リーヴス (Joy)|ジョー・ダレッサンドロ (Michael)|ジョニー・デップ(ポスターの中で動く男)| レニングラード・カウボーイズ|アヌーク・エーメ|イェジー・スコリモフスキー|モンテ・ヘルマン|



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◆ 一夜一話からの、お薦め映画です。

ジュリー・デルピー監督・主演の映画をご紹介。

  映画 「パリ、恋人たちの2日間 」 2007年

  ニューヨークに住むフランス女性マリオンとアメリカ男性ジャックの、笑えるラブストーリー。
  異文化交流で浮き彫りになるカルチャーや習慣の違いが、互いに魅力でもあったし喧嘩の種でもあった。そんなふたりがマリオンの故郷パリに到着、マリオンはパリの空気で心が解放され、ジャックは委縮し爆発する。


弟のアキ・カウリスマキ監督の近作をどうぞ。

  映画 「ル・アーヴルの靴みがき」 2011年

  アフリカから不法入国した少年をめぐる騒動は、少年との出会いをきっかけに、めいめいが新たな自分を発見する、そんな人々によって解決されていく。さらには、妻アルレッティの奇蹟のように、ロック歌手とその彼女のよりが戻ったように、少年は人々に幸せをもたらしたようだ。
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やまなか

Author:やまなか
 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

<一話一夜の方針かな>
 1)古今東西の映画を分け隔てなく並べて、気に入った映画を選びます。
     
 2)以前に観た映画でも、もう一度あらためて観てます。むかし感じた印象と大きく異なることも多いからです。

 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
 作品自体が語りかけてくること以外の額縁情報、つまり宣伝文句、その受け売り文章、受賞実績、監督発言、出演俳優がどうしたとか、そして映画評論本やらは、はなから無視して、自分の眼で観るようにしています。

 4)観て気に入らない映画、つまんない映画は、基本掲載しません。
 だから、観たけど掲載しない映画は多いです。巨匠の名作と言われる映画も、気に入らなければ掲載しません。また、名物にうまいモノなし、ということも実感します。

 ただし、まだ観てない映画は、たくさんあります。こんな一夜一話ですが、今後も、見に来てください。   
 美術や音楽、書籍や温泉の記事も増やしたいと思っています。よろしく。  

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