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映画「ブルーバレンタイン」  監督:デレク・シアンフランス

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  ふとした出会いから、愛が柔らかく勢いよく芽生えていく、そんな様子をていねいに描く映画。
  一方で 「あばたもえくぼ」 から始まる 「ボタンの掛け違い」 が、ふたりにどうしようもなく破局へ向かわせる様を描く。 だから、恋愛中の夢見る若い人や新婚早々の人は、悲しくつらくなるから観ない方がいいかも。

シンディ  シンディとディーンは、まわりがうらやむほど相思相愛だった。そして結婚した。
  シンディは、硬い家の娘。父親は傲慢に怒鳴り、母は父に従って従順な主婦を演じる、そんな両親。こんな窮屈な家に反発してか、家に内緒で、少女の頃からいろんな男子と遊んできた。一方、シンディは地頭がいい。ので、大学に進学して看護師になる。病院に勤めキャリアを積んで来たし、今後も積んでいきたい。そういう上昇志向がある。そして妻も働くが、やはり夫が主たる稼ぎを担うものだ、と刷り込まれている。シンディが育った家の環境が影響する。

ディーン  夫・ディーンは、両親と早くに離れて育ち、高校中退で社会に出る。肉体労働の仕事、底辺での生活は当りまえと受け入れ、仕事は適当にあとは酒を呑んで・・・といった風に、気ままに独り身を謳歌してきた。シンディと偶然に出会う。そして他の男との子を身ごもっていたシンディを、ディーンは受け入れた。シンディはディーンを「間口の大きな、決断力のある、女性に優しい男」に思えた。
  
  だが、新婚生活が始まと、お互いに我慢ならない事が浮かび上がってくる。ディーンは言う「なんで、そんなに働くのか?」 ふたりの労働観の違いが鮮明になり、またディーンの男性優位な姿勢や粘着質な性向が顕著になる・・・。こんなことが、時を経るにつれて、大きな亀裂になっていく。普通の愛が、ドラマチックなことはないのに破局を迎える。 
  

ダンス  夢は破れるし、期待通りにもいかない。(ことが多い) 
  子ができて家族との生活を維持し続けるうちに、「ボタンの掛け違い」が鮮明になってくる。家庭を維持することの犠牲が大きく感じ始める。こんなに可愛い娘が・・・、あんなに愛し合ったふたりが・・・と、我を振り返り我慢する。だが、我慢できなくなる時を迎える。(こともあるっていう話。) 今のうちに、しっかり相手を見ておこう。
   
  妻・シンディ役の女優、ミシェル・ウィリアムズがとてもいい!


下オリジナル・タイトル:BLUE VALENTINE

監督:デレク・シアンフランス|アメリカ|2010年|112分|
脚本:デレク・シアンフランス、ジョーイ・カーティス、カミ・デラビーン|
撮影:アンドリー・パレーク|
出演:ライアン・ゴズリング (ディーン)|ミシェル・ウィリアムズ (シンディ)|フェイス・ワディッカ (フランキー)|マイク・ヴォーゲル (ボビー)|ジョン・ドーマン (ジェリー)|


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 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

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 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
 作品自体が語りかけてくること以外の額縁情報、つまり宣伝文句、その受け売り文章、受賞実績、監督発言、出演俳優がどうしたとか、そして映画評論本やらは、はなから無視して、自分の眼で観るようにしています。

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