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映画「愚か者 傷だらけの天使」    監督:阪本順治

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サイド  楽しいやらノホホンとしているやらのドタバタコメディ大作戦。でも後味は少し悲しい。
  主人公、石井久(真木蔵人)は、西新宿のトイレ共同・木造アパートに住んでいる家賃滞納独身、少々、頭の中はポンだが、人はいいし妙に生来の正義感を持っている。 すぐカッとなる性格で、よく言えば熱血漢だが、職場で騒動を起こしてクビ、の繰り返しで職を転々、現在求人誌の求人広告をあれこれチェックしているが、なんでもいい金が欲しい。
  ヒマな人間は変な人と出会うもの。万引き常習犯の女・ちか子(大楠道代)に出会う。彼女の息子を探し出せば金になる事を知り、石井久は請け負うことに。ところが、それをどこかで知ってか、当の本人・桝井勝(鈴木一真)が石井の前に現れる。
  ヒマな人間が出会った変な人の息子は避けておくべきだった。なにしろ息子・桝井勝は石井にチョッカイを出すやら、騒動を起こし石井を警官とともに巻き込んで大騒ぎになるやら、一方石井の危機一髪を救うのは桝井勝だったりして、いつしか男の友情いやツルンでる関係、しかし最後には尽きて、牢屋に入る羽目に。
  種々雑多な小さなシーンがいくつも組み合わさってモザイク模様、それらを背景に男二人のぶきっちょな話が展開する。いま観ると、1990年代後半の臭いがする!
  
  ドタバタのさじ加減が、あっさり気味でちょうどいい仕上がり。もう一歩進むと臭みが出ただろう。
  前年に公開された映画「傷だらけの天使」の前話に位置づけられる本作だが、別な単独作品として観た方がいいと思う。
  
便所60監督:阪本順治|1998年|91分|
脚本:阪本順治、田村竜|撮影:笠松則通、田沢美夫|
出演:真木蔵人(石井久)|鈴木一真(桝井勝)|大楠道代(万引き母・桝井ちか子)|坂上みき(DJマキ)|大杉漣(父・桝井達雄)|豊川悦司(木田満)|二宮さよ子(三味線大家)|飯田まさと(寿司職人)|和泉義晴(チンピラ)|孝太郎(子供)|田村泰二郎(昇ちゃん)|山村美智子(育子)|泉谷勇(育子の夫)|中沢青六(責任者)|さとうこうじ(上司)|加納勝正(先輩)|山岡一(勘太郎)|井上尭之(赤ら顔のオッチャン)|小林麻子(カナ子)|門脇学(カナ子の男)|有福正志(雨宮)|根岸清子(パートのオバチャン1)|林京子(パートのオバチャン2)|石垣光代(保安士)|三浦景虎(店員)|朝倉杉男(木下)|阿部朋子(木下の妻)|田中要次(警官)|よこやまよしひろ(管理責任者)|大槻修治(刑事)|太田洋一郎(久の母)|伊藤博子(女性スタッフ)|佐野栄一(段ボール住人)|ミック・ヒサカドミック(善二郎)|川屋せっちん(郵便局長)|

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◆ 阪本順治監督の映画 ~ 一夜一話より
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紹介「ビリケン」

  明治の頃、世界的に「幸運の神様ビリケン」ブームというのがあった。
  1912年(明治45年)、博覧会跡地(現在の大阪新世界)にルナパークが建設され、初代・通天閣が完成。ブームに乗って、ビリケン堂が作られ、まつられ賑わった。
  戦後、二代目通天閣ができたが近年客足は遠ざかる一方。そこで通天閣を経営する通天閣観光は、ビリケンさんを再登場させ人気を集めようと計画がスタートした。 ところが・・・。
  ◆ 「ビリケン」へは、こちらから




紹介2「顔」

  犯罪者は、キマジメなんです。特に、その、犯罪を犯すに至る前は。
  母親、本人(藤山直美)、妹(牧瀬里穂)の三人家族。母親ひとりでクリーニング店を、本人はその2階で洋服の破れ、かけつぎ、寸法直しなどの修理を営む。(糸偏の仕事)
  日ごろから、無口で閉じこもる姉を、外交的で美人の妹はさげすんでいる。
  母親の葬儀その日に2人の感情はぶつかり合い、姉は妹を殺してしまう。マスコミは事件の犯人(姉)の顔写真を掲載し、警察は行方を追う。西日本を転々とすることになる姉。ラブホテル従業員、スナックのホステスなどして、姉は自己を開放していく。同時にそういう自分に驚きながら。  ◆ 「顔」へは、こちらから

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やまなか

Author:やまなか
 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

<一話一夜の方針かな>
 1)古今東西の映画を分け隔てなく並べて、気に入った映画を選びます。
     
 2)以前に観た映画でも、もう一度あらためて観てます。むかし感じた印象と大きく異なることも多いからです。

 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
 作品自体が語りかけてくること以外の額縁情報、つまり宣伝文句、その受け売り文章、受賞実績、監督発言、出演俳優がどうしたとか、そして映画評論本やらは、はなから無視して、自分の眼で観るようにしています。

 4)観て気に入らない映画、つまんない映画は、基本掲載しません。
 だから、観たけど掲載しない映画は多いです。巨匠の名作と言われる映画も、気に入らなければ掲載しません。また、名物にうまいモノなし、ということも実感します。

 ただし、まだ観てない映画は、たくさんあります。こんな一夜一話ですが、今後も、見に来てください。   
 美術や音楽、書籍や温泉の記事も増やしたいと思っています。よろしく。  

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