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映画「情熱のピアニズム」  ジャズピアニスト:ミシェル・ペトルチアーニ

上

  フランス出身のジャズピアニストの生涯を描くドキュメンタリー映画。
  ミシェル・ペトルチアーニ(1962年-1999年)は、骨形成不全症という疾患を先天的に持って生まれた。だから身長が伸びず、骨の強度がぜい弱でちょっとしたことで骨折しやすい。演奏中に指の骨を折る事もあった。また1982年に渡米するまでは、歩行が困難だったようで、人にそっとだっこされて移動した。
少年期  音楽的才能は幼少のころから芽生えていた。フランスの片田舎から世界のジャズを聴いて憧れていた少年。父親、兄とジャズ演奏することで腕を磨き始める。
  認められて渡米し、本場のジャズに接し、すぐさま吸収してさまざまなミュージシャンとプレイした。器用であったが自身のスタイルを築くのはそれからであった。




組00  一方、映画は彼の女性遍歴を追う。四人の彼女が登場し発言する。
  最初の彼女、この頃はアメリカに来てまもなくの頃で西海岸の田舎の別荘のようなところに住んでいた。音楽的交際範囲も狭かった。演奏旅行の話が来て家を出たきり、二度と帰らなかったペトルチアーニである。米国の先進医療で歩けるようになった。そして、初心な青年が大人の愛を知った。
  二番目の彼女の時期でニューヨークに出て来た。多くのセッションをこなす。三番目の彼女のころにはスターになって金銭的にも順調な時期。自分の音楽スタイルを築き上げていた。息子を授かる。遺伝的疾患であるから子供への影響の確率は高いと言われていた。しかしペトルチアーニは息子を愛した。そして最後の彼女とは結婚式を挙げる。だが、三番目の彼女のもとに出戻ってしまった。

ミシェル・ペトルチアーニ  人物的には、たくさんの人々と接していることがうれしい、またその楽しさをその場で分かち合うことを好んだようだ。彼の家ににはいつも人々、特に女性がいた。ジョーク連発。一方、孤独を抱え込んでいたのだろう。疾患を抱え早死にすることを恐れず、だが生き急ぐ日々だった。だから音楽対して実に積極的な姿勢で臨んだ。コンサートツアーも年に200回こなす、そんなハードワークな毎日でもあったようだ。

スタジオ
  一般的に、ミシェル・ペトルチアーニを知る人は少ないと思う。
  自信家でビッグマウス。好奇心の塊。きまぐれで楽天家。孤独を嫌い、女にとっては裏切り者。
  だからか、これがキャッチフレーズだ。身長1メートル、恋愛もセックスも旺盛。息子も同様な疾患を持つ。こんな見世物的な好奇心も誘う映画。
  ジャズを聴いて楽しむような演奏シーンは少ないから、彼のプレイを楽しみたい向きには残念。
  むしろ、ジャズに関心が無い方が観る映画に仕上がっている。

下オリジナル・タイトル:Michel Petrucciani - Leben gegen die Zeit

監督:マイケル・ラドフォード|フランス、ドイツ、イタリア|2011年|103分|
撮影:ソフィー・マンティニュー|
出演:ミシェル・ペトルチアーニほか多数の人々とミュージシャン

ミシェル・ペトルチアーニをより知りたい方は、こちらからwikiへ、どうぞ
http://ja.wikipedia.org/wiki/ミシェル・ペトルチアーニ
(外部リンクです。)



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◆ ミシェル・ペトルチアーニのJAZZ、少し。
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ミシェル・ペトルチアーニを初めて聴いたその昔、ピアノの音の太さが印象に残った。
左手の動きは、むしろオスカーピーターソンを感じましたね。
次の2枚を持ってます。
cd 1
今聴くとしたら、これかな。「Both Worlds」(1997年)
楽しいアルバムです。ドラムのSteve Gaddがいい。基本、ロックの人ですがジャズがいい。淡々と地味に同じフレーズをたたいていますが、そこにグルーヴ感を感じます。ベースのAnthony Jacksonは6弦ベース。そしてラッパがいいです。全員が楽しんでプレイしている様子が目に浮かぶ。南仏的な風も感じます。
ミシェル・ペトルチアーニ独自のピアノスタイルがいい。



cd 2
ピアノソロのアルバムです。Oracle's Destiny (1982年)
彼が20歳くらいの時のCD。
これを聴いたときは、それこそビル・エヴァンスや、時々グリッとやる黒っぽいプレーズはキース・ジャレットやらを感じて、癒しっぽく聴いていました。
このCD、ピアノの音がリバーブしていて、石造りの大きな教会で弾いているように聴こえましたが、そののちオーディオを替えたら、そうじゃなかった。ひょっとしたらCD再生が難しい部類のCDアルバムかも。



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