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映画「愛おしき隣人」   監督:ロイ・アンダーソン

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  スウェーデンの人々は、てっきり幸せだと思ってた。
  だけど、みんなそれぞれポツンとひとり、孤独だ。
  そして、とても真面目で、一生懸命生きている。
  監督は、そんな人々を愛おしみながら、
  一方で観客を、オチャメに、そっと くすぐり、
  私たちは、くすぐられて、苦っと笑う。そんな映画。

  短いエピソードが、次から次に、無秩序に脈略なく続く。
  見過ごしそうな、控えめなギャグが、それぞれのシーンに埋め込まれてる。それを発見できないと、共感もできなくて、単に不条理映画にみえるだけで、笑えないよ。
  


< 夢をみた >
  ギタリストに憧れる女の子は、夢の中で彼と結婚。
  なぜか、新居はレールを走る。車窓に、まったく見知らぬ人々が押し寄せて祝福される。
  彼はギターを抱くだけで・・・。何かとても、違和感いっぱいの彼女。

  夢
  なぜ、こんな夢を見る?
  お屋敷の一室。アンティークな食器が並ぶテーブルの、長大なテーブルクロスを引き抜く。が失敗。
  裁判にかけられて死刑判決、電気椅子に。死刑見学窓の向こうに、食器の持ち主たち。
  ポップコーンの大きなバケツを抱えて、その一瞬を待っている。



< 現実を受け入れる >
  花束持って、彼女のアパートを訪れる。 花束を差し出したが・・・。
  彼女は無言で いきなり ドアを閉めた。
  ドアに挟まった花束を、男はしばらく凝視したのち、、去る。

  現実を受け入れる
  名誉会員だけの特殊なパーティで、名誉あるスピーチ予定の男が、
  クロークの電話に呼び出され、金をネダル馬鹿息子と口論する。


  
< 家庭の中の、接点不都合 >
  財産を失った悲しみを嘆く夫と           離婚すると わめくウツな妻と、
  そんな事、耳に入らぬ妻のセックス。       なだめる夫は、去りがたくも去っていく。

  家庭の悲しみ
  チューバの練習をなじる妻。           人気のない家で、ひとり太鼓の練習をするマーチング・バンドの男。

  家庭内
  ルームランナーに、わき目も振らずに。      ベランダで、暮れゆく今日一日をリリースする夫。
  息子は背後から細々と。              室内から妻が、何か言っている。


< 立って見つめる人、聞き入る人が、何やら、冷たく重い >
  店内から無言で のぞく店員たち。        教師の悲しみを、背後の生徒が・・・。
  組
  死刑見学窓の人々。               じゅうたん屋の店員の悲しみを、見下ろす客の夫婦。

  組2
  心労の精神科医の告白を聞く、          認知症の母を相手に、
  背後の看護師。                    自身の心の底の澱をはきだす娘、それを見つめる看護師。


< 立ち尽くし、来るべきものを待っている。それは・・・ >
  組30

オリジナル・タイトル:Du levande
英語タイトル:YOU,THE LIVING

監督・脚本:ロイ・アンダーソン|スウェーデン、フランス、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、日本|2007年|94分|
撮影監督:グスタフ・ダニエルソン|
出演:アンナ:ジェシカ・ランバーグ|ミア:エリザベート・ヘランダー|チューバ吹き:ビヨルン・イングランド|大工:レイフ・ラーソン|コンサルタント:オリー・オルソン|床屋:ケマル・セナー|精神科医:ホカン・アンサー|チューバ吹きの妻:ビルギッタ・ペルソン|ビジネスマン:グンナル・イヴァルソン|ミッケ:エリック・ベックマン|


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Author:やまなか
 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

<一話一夜の方針かな>
 1)古今東西の映画を分け隔てなく並べて、気に入った映画を選びます。
     
 2)以前に観た映画でも、もう一度あらためて観てます。むかし感じた印象と大きく異なることも多いからです。

 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
 作品自体が語りかけてくること以外の額縁情報、つまり宣伝文句、その受け売り文章、受賞実績、監督発言、出演俳優がどうしたとか、そして映画評論本やらは、はなから無視して、自分の眼で観るようにしています。

 4)観て気に入らない映画、つまんない映画は、基本掲載しません。
 だから、観たけど掲載しない映画は多いです。巨匠の名作と言われる映画も、気に入らなければ掲載しません。また、名物にうまいモノなし、ということも実感します。

 ただし、まだ観てない映画は、たくさんあります。こんな一夜一話ですが、今後も、見に来てください。   
 美術や音楽、書籍や温泉の記事も増やしたいと思っています。よろしく。  

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