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映画「楽園」   監督:萩生田宏治   主演:松尾れい子  2000年

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造船所0

  こころが静かなときに観ないと、作風を十分に味わえない映画。

  小さな島の港にある、木造船だけを作って来た造船所が、話の舞台だ。
  造船所と言っても、ひとりの船大工の作業場だ。小さな岬の先にある。
  時代の流れだ、木造船の引き合いが途絶えてもう久しい。

  ある時から、誰の注文でもない船を、それも帆船を、船大工のじいさんは造り始めた。 実は過去に大きな借金をして、持ち金は底をついている、そんなじいさんの、至って無口な日々。

すずえ  スズエは、じいさんの孫娘。通う高校を途中にして、この島でじいさんとふたり暮らし。島のスーパーでアルバイトしている。じいさんの身のまわりの面倒もみている。一方彼女は、じいさんや、この島の優しい風土に面倒をみてもらっている。

ダンス  島の埠頭で、バリ島伝統のバロンダンスの公演があった。島の人々が集まった中に、船大工のじいさんもいて熱心にダンスとガムランの伴奏を見入っていた。
  公演が終わり、帰り支度の中、この劇団員のひとり、シンジという男が、じいさんに連れられて造船所に行った。これを機にシンジは、劇団を離れ、この造船所に居つくことになる。
仕事  造船所に来たその日から、シンジは、じいさんの仕事を一日中、じーっとそばで見ている。不思議なことに、見ているだけでシンジは、えも言われぬ至福を感じる。
  彼は好きで団員になりバロンダンスを上手に踊るまでになっていたが、心を満たすことができない。大きな穴が、ぽっかり開いている日々を過ごしてきた。
  日が経つにつれ、少しずつ船大工の仕事を覚え始める。じいさんはどんどん手伝わせる。だが、スズエは快く思っていない。発注主の無い船を作ってどうするよ?

組 00  船の完成を待たずに、突然じいさんは死んでしまった。スズエの両親が急きょ島にやって来た。高校の制服を着て葬儀に出るスズエ。葬儀が終われば、彼女は両親に連れられて、島を去るらしい。
  残されたシンジは、船を完成させるべく、帆布を縫い上げる等々、最後の作業にとりかかるのであった。
  





監督・脚本:萩生田宏治|2000年|90分|
撮影:田村正毅|
出演:松尾れい子:スズエ|荒野真司:シンジ|谷川信義:じいさん|須藤福生:フクオ|河合みわこ:ヒトミ|谷川文子:おばあちゃん|



                 島の港の入り口に、海に突きだした 造船所の小屋が見える。
丘00
バロンダンス劇の団員一行は、
連絡船で島を離れて行った。
行方知らずのシンジを探すため、団員2人が島に残った。



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Author:やまなか
 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

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 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
 作品自体が語りかけてくること以外の額縁情報、つまり宣伝文句、その受け売り文章、受賞実績、監督発言、出演俳優がどうしたとか、そして映画評論本やらは、はなから無視して、自分の眼で観るようにしています。

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 だから、観たけど掲載しない映画は多いです。巨匠の名作と言われる映画も、気に入らなければ掲載しません。また、名物にうまいモノなし、ということも実感します。

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