Home > 映画 > 「関西の映画です。」   一夜一話よりピックアップ

「関西の映画です。」   一夜一話よりピックアップ

  • Posted by: やまなか
  • 2010-02-05 Fri 11:59:59
  • 映画
TOPページにもどる


  大阪をはじめ、関西が舞台の映画を、過去の記事から選び出しました。
  東京目線で言うと、日本で一番の、最大勢力なローカル・関西。
  関西目線でいうと、東京、ナンボのもんじゃ!

  まだまだ、あると思います。今後もこのリストに追加していきます。


<和歌山>
 ◆ 「幸福のスイッチ(しあわせ)」 2006年  監督:安田真奈|出演:上野樹里、沢田研二|

幸せのスイッチ  いい映画です。 明るくてコミカルで味がある。
  母親を若くして亡くし、父親ひとりで娘3人を育てた。家業は家電販売店「稲田電器 通称イナデン」 もちろん娘も手伝う。  父親(沢田研二)のいつもの口ぐせ 「売った後のアフターフォロー、お客さんの面倒見が大事なんや!」 あそこの ばあちゃん リモコン操作忘れてへんか? マッサージチェアの移動手伝ったって  蛍光灯切れてへんか、電池大丈夫か、言うてお客さんの家 回るんや・・・和歌山県田辺市。海のそばの農村地帯。みかん畑も多いが、お年寄りも多い。
  長女・稲田瞳(本上まなみ)は母親代わりで妹ふたりの面倒と、店の手伝いをやってきた。今は近所のみかん農家に嫁いで、妊娠中だが、時おりイナデンも手伝っている。それというのも次女・稲田怜(上野樹里)は東京でデザイナーをしているし、三女の香(中村静香)はまだ高校生。そして近所に「激安!」の家電量販店ができた。そしてその上・・・!!!  続きはこちらから。



 ◆ 「火まつり」 1985年  監督:柳町光男|主演:太地喜和子、北大路欣也|

火まつり  女優、太地喜和子の映画といっていい。
  紀州は熊野の、海べりにある小さな町。  奥深い山々が、海にせまっている。  杉の林業に従事する山の人々と、ハマチの養殖に従事する海の人々が、交差する町。 表には出さないが、先祖代々、互いに、なりわいが違うから、おのずと反目し合って生きてきた。
  主人公の達男(北大路欣也)は、幼い頃にこの町に越してきた。今もよそ者だ。  まして、掟破りな行動が目立つ、荒くれで不良だから、山の人からも鼻つまみ者。  でも純粋な男。毎日、男たちと山に入り、杉の伐採をして暮らしている・・・。 続きはこちらから。



<滋 賀>
 ◆ 「雨月物語」  1953年  監督:溝口健二|主演:京マチ子、田中絹代、森雅之  (2014.09.12 追加)

雨月物語  時は遠い昔、戦国時代。琵琶湖湖畔で妻と子は、作った陶器を舟に乗せ、商いに行く夫を見送った。商いに出た夫・源十郎は、姫の亡霊に取りつかれ極楽の夢を見るが、辛くも逃れて我に返ると、そこは焼け落ちた古い屋敷跡であった。
  湖畔の市に陶器を買いに来た姫・若狭(京マチ子)の、まさにこの世の者とは思えぬ美しさに源十郎(森雅之)は驚く。この姫と年老いた乳母の二人連れは、信長に滅された一族の霊であった。
  そうとは知らずに、すすきの原を越え、湖畔に立つ立派な武家屋敷へ連れて行かれた源十郎は、一方的な若狭の愛を受け入れ極楽を垣間見たが、謎の修験者の助けで背中に呪文の文字を書いてもらい、命拾いすることになる。続きはこちらから。



<奈 良>
 ◆ 「萌の朱雀」 1997年  監督:河瀬直美|出演:國村隼、神村泰代、尾野真千子|

萌の朱雀  毎朝、雨戸を開けると座敷から、向こうの山なみが見える。一軒家。  山で代々林業で生活してきた。岩清水を引いている。台所は土間で、かまどに薪をくべてご飯を炊く。  山の斜面は段々畑。山を下ると深い渓谷に釣り橋が架かっている。その向こう岸に県道が走っていて路線バスの停留所がある。村唯一の交通機関。  言葉はわからなくても、映画が映し出すこの風景/風土は、東アジアの人には親近感が持てるんじゃないかな。映画のところどころに、村に実際に住んでいる人々の様子が映し出されリアル感を補完している。(奈良県の旧吉野村、現五條市)  さてストーリーはどうだろうか。  映画はとても難解である・・・。 続きはこちらから。



<兵 庫>
 ◆ 「赤い波止場」 1958年  監督:舛田利雄|主演:石原裕次郎、北原三枝

赤い波止場 波止場  神戸港でのロケシーンで構成されている。だから映像に奥行きがたっぷりあって、昭和33年当時の、夢誘う、港の潮風を十分味わえる。
  富永二郎ことジロー(石原裕次郎)は、東京大空襲の戦災孤児で、その後、東京にある藤田組のヤクザになった。両親を知らない。組の指示で人を殺め、東京を離れて、神戸に身を隠す。今は、ここ神戸の松山組に草鞋を脱いでいる用心棒・・・。 続きはこちらから。



<京 都>
 ◆「偽れる盛装」 1951年  監督:吉村公三郎|主演:京マチ子 (2015.08.04 追加)

偽れる盛装  京都の花街に住む、母と娘ふたりの物語。主人公の芸妓・君蝶(京マチ子)の母・きく※1も、その昔、祇園甲部の芸妓だった。のちに旦那を亡くし、今は祇園甲部に隣接するもうひとつの花街、宮川町※2で靜乃家という名の置屋を細々と営んでいる。きくが芸妓だった頃、きくと競り合った千代という芸妓がいた。その千代は、現在、祇園甲部で名のある置屋・菊亭の女主人だ。千代の今の旦那は、祇園にある小料理屋のあるじで、羽振りの良い伊勢浜(進藤英太郎)だ。続きはこちらから。




 ◆ 「雁の寺 (がんのてら)」  1962年  監督:川島雄三|主演:若尾文子  (2014.09.12 追加)

雁の寺  若尾文子29歳の映画。愛人として生きることを選択した女、愛欲に目覚める禅寺住職と、多感な寺の小僧。この三人の、生きるに執着する生きざまが、哀れでもあり滑稽でもあり、賢くもある、京都のお話。(原作:水上勉)
  著名な日本画家・岸本南嶽(中村鴈治郎)の愛人であった里子(若尾文子)の実家は、京都市近郊の農家ようだが、貧しい。京のどこかの街で芸者だったんだろう。岸本画伯に拾われて愛人となり、京都画壇のハイソな風に多少は吹かれてきた。
  しかし、岸本の急死で里子の生活は一変する。岸本が息を引きとる間際、岸本が襖絵を描いていた禅寺の住職・北見慈海(三島雅夫)に里子を譲る、「面倒みたってくれ。」 と言い残した。岸本に付いて度々、寺に訪れる蝶のような里子に、住職は密かに惚れていたのだ。続きはこちらから。


 ◆ 「祇園の姉妹」 1936年  監督:溝口健二|主演:山田五十鈴|

祇園の姉妹50  京都祇園に生きる姉妹を描く映画だけれども、お座敷のシーンは2回しか出てこない。山田五十鈴がお得意の三味線演奏シーンも無い。映画は姉妹の日々の私生活を丹念に描こうとしている。祇園のお客である旦那衆についても、そのご商売の店先シーンは少なくて奥座敷、彼らの私生活の場面が描かれている。
  私生活=屋内ということなのか? この八坂神社境内シーン以外に、祇園の街並みや京都の街の様子が映画にほぼ出てこない。姉妹が住む京町家を中心に屋内シーンが多い。だから昔の祇園や京都市街を観光できない映画である。 続きはこちらから。



 ◆ 「祇園囃子」 1953年  監督:溝口健二|主演:若尾文子、木暮実千代 (2015.08.04 追加)

祇園囃子  木暮実千代35歳、若尾文子20歳の映画。祇園の芸者が馴染みの客から、商談成立の道具として、つまり 「女」として有無を言わさず利用されることになるが、抵抗しながらも、ことの成り行きを受け入れるしかない。映画は、祇園で生きていくより他に生活の糧が無い、芸者の悲哀と明日への勇気を描いている。
  祇園で一流のお茶屋「よし君」の女将、お君(浪花千栄子)のもとで世話になっている美代春(木暮実千代)は、未だに旦那を持たずに、ひとり身。 女将に毎度小言は言われるが、「旦那になる人は好きな人」 と決めて今まで過ごしてきた。もちろん、美代春についている客は、みな旦那候補になるような羽振りのいい常連さんばかり。その美代春のかつての常連客・沢本(進藤英太郎)の娘が、舞妓(まいこ)になりたいと言って、美代春の家に転がり込んできた。話はここから始まる。続きはこちらから。


 ◆ 「きょうのできごと」 2003年  監督:行定勲|出演:田中麗奈、妻夫木聡、池脇千鶴|

今日のできごと  実は好きな映画です。何回観てもいい。
  正道は京都の大学院に合格し、大阪から京都に引越しした。その下宿は、河原町今出川あたりの路地奥の町家。(京都にあるあるこういうシチュエーション)
  ここに友人たちを集めてささやかな飲み会が始まる。けいと(伊藤歩)真紀(田中麗奈)ふたりの女は酔って男に絡む。男はみな気弱。 自宅パーティでありがちな、ウダダラした飲み会。呑めるヤツは呑んで騒いでいるが、手早く切り上げて2階でマージャン組も。テレビ見てるヤツも。  そのテレビでなにげにニュースが・・・。 続きはこちらから。



 ◆ 「狂った野獣」 1976年  監督:中島貞夫|出演:渡瀬恒彦、星野じゅん、川谷拓三|

20131007155717025_20131016114108b3b.png  川谷拓三を観る映画だ。京都市内を走り回る、バスハイジャックのアクション話。
  嵯峨野から花園駅前など経由して京都駅へ行くはずの路線バスが、銀行強盗に失敗して逃走中の二人組に乗っ取られる。市内を逃走するバス内で・・・。 続きはこちらから。  2013.10.16 追記



 ◆ 「恋や恋なすな恋」 1962年  監督:内田吐夢|主演:大川橋蔵、瑳峨三智子|

恋や恋  大人向けの、日本むかし話と言える。 なかなかファンタジーです。 瑳峨三智子の本性は、本当に女狐のよう。 大川橋蔵の舞いは、みやび。 そして瑳峨三智子はひとり三役だ。
  各シーンは趣向を凝らしていて最後まで飽きない。いわゆる時代劇とは、まったく異にする演出だ。ゆったりとした時に観て欲しい。 続きはこちらから。



 ◆ 「古都」 1963年  監督:中村登|主演:岩下志麻|

古都  どういう事情だか、この世に生まれてすぐに生き別れた双子の娘が、互いの顔も、両親の顔も知らずに、ひとりは、西陣の呉服問屋の一人娘として育ち、片や、北山の奥深く中川の村で、北山丸太の丸太磨きとして働いている。
  このふたりが、その夏に祇園祭で賑わう四条河原町あたりで、出会った。双子同士だ、直感でお互いが姉妹だと感じたが・・・。 続きはこちらから。



 ◆ 「小早川家の秋」 1961年  監督:小津安二郎  (2014.09.12 追加)

上50  京都の伏見で、蔵元(醸造元・酒造会社)を営む小早川万兵衛と、かつて万兵衛が世話した芸者・佐々木つねとの再会を軸に、小早川の一家とその家業の行く末を、慈愛に満ちた穏やかな語りで、物語は綴られる。
  今でこそ大旦那と呼ばれる万兵衛も、若いころは「代々続く造り酒屋のぼんぼん」そのもので、戦前戦中、放蕩三昧であったらしい。当時万兵衛は、芸者・つねを大阪で見そめ旦那として世話をしていたが、戦争が始まる頃から二人の縁は切れていた。そして、戦中戦後の混乱を越えての19年ぶりの再会、それも、思わぬ場所で・・・。 続きはこちらから。



 ◆ 「花ちりぬ」 1938年  監督:石田民三 (2015.08.03 追加)

花ちりぬ  戦前の時代劇か などと、侮ってはいけない。実に現代的な感性で作られた映画だ。祇園の艶やかさを期待する向きには向きません。
  幕末の京都。ここは、祇園のお茶屋。昨夜の大文字がまだ目に残る、8月17日。(旧暦の七月)  「む~ぎちゃ~、はったい粉~」と、物売り女ののんびりした売り声。お茶屋の二階の大屋根にある物干し台では、女将に隠れて舞妓たちがキャアキャア言って遊んでいる。続きはこちらから。



 ◆ 「その前夜」 1939年  監督:萩原 遼|原案:山中貞雄|

その前夜  不穏な風が吹く幕末京都、池田屋近くで宿屋を営む家族と、新撰組・浪人たちが思わぬ巡り合わせで時を迎える。
  遺作となった「人情紙風船」(1937年)の封切りの日に、山中監督は召集され、中国戦線へ赴き、翌年病のため、わずか28年の短い生涯を終える。 監督が従軍中、映画化に意欲をのぞかせていたこの原案を、梶原金八が脚色して完成、「追善映画」として公開された。 続きはこちらから。




 ◆ 「ヒポクラテスたち」 1980年  監督:大森一樹|出演:古尾谷雅人、伊藤蘭|

ヒポクラテス  京都の医大生たちの青春映画。
  鴨川沿いに京阪電車が三条まで、当りまえに地上を走っていた時代の映画だ。
  医師たち  たくさんの登場人物、その人々分のたくさんのエピソードで構成されている。登場人物たちをないがしろにしない、登場人物を尊重した優しい映画ともいえるし、各エピソードに対して、それぞれ細かい配慮がしてある映画とも言える。手を抜かない真面目さに、初々しさを感じる。そこんところを称えたい。 続きはこちらから。



 ◆ 「蛍火」 1958年  監督:五所平之助|出演:淡島千景、伴淳三郎、若尾文子、沢村貞子|

蛍火  京都、伏見湊には大小四十軒の船宿があり、これらの船宿の一軒が寺田屋。その女将が登勢(淡島千景)、旦那が伊助(伴淳三郎) 、養女がお良(若尾文子)。
  淡島千景の凛とした演技と和服姿の立ち振る舞い、そして大人の美貌(当時34歳)グッときます。若尾文子(同25歳)が少々かすんでる。脇役が陣を張る。伴淳三郎、沢村貞子などなど、一瞬の緩みもない確かな演技。しかし観客にはそう感じさせない。文句なくいい映画だ。 エンディングがいい。当時の庶民の思い、先が見えない幕末の鈍い不安を表している。 続きはこちらから。



 ◆ 「夜の河」 1956年  監督:吉村公三郎|主演:山本富士子|

夜の河  京都を舞台にした映画。
  堀川沿いに市電が行く、そこを東に入ると「丸由」という京染屋がある。  店に入って奥へ行く。「丸由」の暖簾をくぐると、屋内だが床は石畳、井戸、かまどがいくつかある。手染めの染色工場。和服地になる長い布を手間をかけて釜で煮て染色する。根気のいる仕事だ。
  父・舟木由次郎(東野英治郎)と長女・舟木きわ30歳独身(山本富士子)そして手伝いの男の計3人で工場を回している。きわは、ろうけつ染めもなかなかの腕だが、一方企業家精神が旺盛だ。河原町あたりに店を出したいと思っている。 続きはこちらから。



 ◆ 「竜馬暗殺」 1974年  監督:黒木和雄|出演:原田芳雄、石橋蓮司、松田優作|

竜馬暗殺  時代劇だが時代劇じゃない。ジャンルの壁をぶち壊し、この映画は観客の前に現れた。
  変わりゆく時代を前にして、それも時代の渦中にいながら、時代に乗れなかった者たち。 そして、遅れて来たために、時代に乗り遅れた者たち。 そんな者たちの代弁者として、原田芳雄は今も輝いています。この映画の立ち位置は1974年。ここが重要だ。 続きはこちらから。





<大 阪>
 ◆ 「大阪の女」 1958年  監督:衣笠貞之助|主演:京マチ子|

大阪の女  大阪市内の話。 西成区山王1丁目から3丁目あたり、漫才師をはじめ多くの芸人が、戦前から戦後にかけて、長屋の街に寄り集まって住んでいた。 自らここを天王寺(てんのじ)村と呼んだ。 戦後も空襲にあわなかった長屋に、漫才師、曲芸師、浪曲師ら400人ほどが、1955年ごろにはいたらしい。このうちの一軒の長屋が映画の舞台。 主人公のお千(京マチ子)は、父親で芸人の鈴乃家半丸(二代目中村鴈治郎)とふたりでこの界隈に住んでいる。鈴乃家半丸は、関西では名が知れた漫才師だったが、今は相方がいない。本人曰く引退ではない、出来のいい相方がおらへんだけや。 お千はこの長屋で生まれ育った・・・。 続きはこちらから。



 ◆ 「大阪の宿」 1954年  監督:五所平之助|出演:佐野周二、乙羽信子|

大阪の宿  熟している映画です。
  出番は多くないが、この映画、女優|乙羽信子の独壇場、暗くなりがちなストーリーを彼女の演技の明るさで最後まで観させる、映画の梁。 トウが立つか立たないか 微妙なあたりの女(大人が分かる)愛らしさを演技?地?。 ともかく音羽含め女優連が、持ち前の演技を競い合う映画です。豪華です。 原作は水上瀧太郎の小説、昔読んだような・・・。 続きはこちらから。




 ◆ 「大阪物語」  1999年  監督:市川準|主演:池脇千鶴、田中裕子、沢田研二  (2014.09.12 追加)

大阪物語  コンビを組んで20年、めおと漫才の「はる美&りゅう介」(田中裕子、沢田研二)夫婦のスッタモンダと、その娘・若菜14歳(池脇千鶴)の青春を描く。
  はる美とりゅう介は、若菜と一郎のふたりの子を抱え、郊外にある2K程度の狭いアパートに住んでいる。敷布団2枚敷いて、一家四人は川の字になって寝る。こんな仲睦まじい家庭を持ちながらも、りゅう介は若い女にうつつを抜かす。
  その若い女が妊娠した。りゅう介は、こともあろうに、一家が住んでいる同じアパートの同じ棟、その4件先に部屋を借りて、その女との新生活を始めた・・・。
  「しょーもな!」と、吐き捨てるように はる美は言ったものの、りゅう介の女性遍歴はこれに始まったことじゃない。 免疫はできている。だが今回、さすがの はる美も怒り心頭。 
  とは言え、女の赤ちゃん・千里が産まれる。 なんやかんやいって日は過ぎる。若菜も父の新居へ行って、千里のオムツを替えたりする。 「アホな お父ちゃん持って苦労するな、若菜」 「ほんまや」 「きっびしいな」  続きはこちらから。


 ◆ 「顔」 2000年  監督:阪本順治|出演:藤山直美、佐藤浩市|

顔  正確には大阪が起点の映画。
  犯罪者は、キマジメなんです。特に、その、犯罪を犯すに至る前は。
  母親、本人(藤山直美)、妹(牧瀬里穂)の三人家族。母親ひとりでクリーニング店を、本人はその2階で洋服の破れ、かけつぎ、寸法直しなどの修理を営む。 日ごろから、無口で閉じこもる姉を、外交的で美人の妹はさげすんでいる。 母親の葬儀その日に2人の感情はぶつかり合い、姉は妹を殺してしまう・・・。 続きはこちらから。




 ◆ 「顔役」 1971年  監督・主演:勝新太郎 (2015.08.04 追加)

顔役  この映画は、いわゆるやくざ映画や刑事ドラマとは一線を画す作品。大阪府警のベテラン刑事・立花(勝新太郎)は、長年にわたり暴力団対策担当。仕事人で熱血漢。署の官僚的風土や組織に馴染まない、一匹狼。怖いもの知らずで、部下の和田(前田吟)を連れて、暴力団に立ち向かう。一方、あぶない輩と親しい付き合い。大淀組と入江組との縄張り争いが激化してきた・・・。 続きはこちらから



 ◆ 「河内カルメン」 1966年  監督:鈴木清順|主演:野川由美子|

河内カルメン 河内カルメン  若き野川由美子を楽しむ。
  美人女優と言うよりも、大衆的「元気な」色気が一歩前にある。その裏に美人女優で澄ましていない、「やる気」を感じる。だからコメディに全身全力な演技。
  ストーリーはナニワ体臭ぷんぷんの喜劇。先へ先へ突っ走る荒っぽいドタバタの展開、その一歩手前で時に繊細に変化する。湿ったシーンはない。  格差恋愛/甲斐性無しの父と、生臭な和尚に身を売る母、という両親を持つ長女・露子(野川由美子)は、河内の田舎で貧しくも清らかに育つ・・・。 続きはこちらから。


 ◆ 「喧嘩犬」 1964年  監督:村山三男|出演:田宮二郎| (2016.03.07 追加)

1-50喧嘩犬 コメディタッチのアクション映画。
 この「喧嘩犬」は、1964年~67年にかけて合計9作、製作された「犬シリーズ」と呼ばれる内の2作目。これがシリーズ中、一番いい出来だと思う。カメラもいい絵で撮っている。
 シリーズ第1作の「宿無し犬」(監督:田中徳三)で、殺人の罪を犯し刑務所に入った主人公・鴨井大介(田宮二郎)。
 その鴨井と、刑務所内で知り合った小吉(海野かつを)、天地組の親分・小森(遠藤太津朗)のそれぞれが出所して、話は展開します。続きはこちらから


 ◆ 「現代インチキ物語 騙し屋(だましや)」 1964年  
    監督:増村保造|出演:曽我廼家明蝶、伊藤雄之助、船越英二|

だまし屋  だまし屋。口達者。舌先三寸とは言え、これは、世事や俗事に疎いとやっていけぬ職業だ。 世間を読んで、相手の心を見透かし、臨機応変、大胆に実行する。「泥棒とちゃうでぇ。 相手の納得ずくで金を払わせるんや。」
  劇場型犯罪。 沖縄から出て来た初心な学生と、返還前の沖縄なんて事を言う工事現場の男。(伊藤雄之助)
まんまと通行人から金2000円を巻き上げる。大阪の路上にて・・・。 続きはこちらから。




 ◆ 「ココニイルコト」 2000年  監督:長澤雅彦|主演:堺雅人、真中瞳|

ここにいること  話が進むにつれて堺雅人・役の、広告代理店営業マンの素性が少しずつ分かってくる。そしてこの映画は、彼が作り出す静かな調子で、ドラマ全体が構成されていることに気付きだす。その、チョイとした不思議さに思いを寄せられれば、この映画おもしろい。
  前野(堺雅人)は大阪にある広告代理店に中途入社した。ちょうど、その日に東京から転勤してきた女がいた。相葉(真中瞳)だ。 続きはこちらから。



 ◆ 「極道ペテン師」  1969年  監督:千野皓司|主演:フランキー堺  (2014.09.12 追加)

極道ペテン師  濃いコメディーだ。ペテン師、詐欺師に、詐話師、いかさま師。この題材、大阪を舞台するのがよく似合う。同類の大阪映画、一夜一話ではこれで3本目。
  なにしろ、楽して儲けようという男たち。楽して儲けるには、儲けのタネを見つけ出し、汗水たらし頭使って仕掛けをして・・・ああ結構楽じゃない。生駒のぼろ寺・珍大寺の和尚(曽我廼家明蝶)を騙して、新興宗教まがいをおっ立て教祖を演じ、おばちゃん信者をぎょーさん集めて、寺は大繁盛。喜ぶ和尚! その隙に、この寺の不動産を売り飛ばす。
  MHK集金人(殿山泰司)が、時の大臣にそっくりなのを利用した。ほんとの大臣が、ある企業の工場視察をするのを聞き入れた。当日、視察に向かう車を迷わせ、その隙に、偽大臣一行が先回りして工場視察。工場から大臣への献金を、まんまと横取り。続きはこちらから。
 

 ◆ 「芝居道」 1944年  監督:成瀬巳喜男|出演:山田五十鈴、長谷川一夫|

芝居道  20世紀になるか、ならないかの1900年ごろ、日清戦争日露戦争の頃の、大阪・道頓堀にあった劇場の角座と中座の芝居興行の話。 この映画の見どころは、山田五十鈴(お光)の若さと音曲の技。
  お光は新蔵に見捨てられたと思い込んでいた。その新蔵が大阪に凱旋した初舞台。自分の芝居の出来をお光に問うた時に、お光が感動して言う 「わてに、そんなこと、聞いてくれはりまんの・・・」 
  もう一つの見どころは、110年前当時の芝居小屋の様子が垣間見えて貴重だ。 続きはこちらから。



 ◆ 「新世界の夜明け」 2011年  監督:リム・カーワイ

新世界の夜明け  マレーシア出身のこの監督が、一年の多くは日本在住で、この立ち位置から大阪は通天閣のある新世界と言われる下町を舞台にして、どんな映画が観れるのか、興味津々でした。
  予告編はこちらから。
  http://www.youtube.com/watch?v=kcnyx8-RUeA&feature=youtu.be
  登場人物の国籍設定は、北京の上流階層中国人の娘、新世界で古びた木造旅館を営む日本人一家、そしてこれらを繋ぐ人物として、中国からの留学生女性、天安門事件がきっかけかで母国を離れた在日中国人・中年女性と、中国語堪能な幼い息子、そして毛沢東ファンの段ボール製小屋の住人男性、さらには謎のサングラス男。 続きはこちらから。


 ◆ 「スチャラカ社員」  1966年 監督:前田陽一|出演:ミヤコ蝶々、長門勇、中田ダイマル・ラケット、ルーキー新一、新藤恵美ほか

スチャラカ2 50  大阪のドタバタ喜劇。ナニワの喜劇人が多数登場します。そして結構、前衛的? でもあります。次々に挿入されるエピソードは、ハチャメチャ、正直前後の脈略はまったく無い。だが、なんと明るい映画なことか。そして、おっとりした展開ながらも、話がスピーディに切り替わり、決してダレません。  続きはこちらから。  2014.03.08 追記


 ◆ 「てなもんやコネクション」 1990年  監督:山本政志|出演:新井令子|

てなもんやコネクション2  おバカで楽しい!  いい映画。  初見でした。
  大阪の釜ヶ崎エネルギーと、香港の下町エネルギーが濃厚な感じで、ぶつかり合い、爆笑する。
  自宅で旅行代理店を営む夫婦が、広東語が堪能なツアーコンダクターを募集していた。これに飛びついたのが、クミ。実はカタコトの広東語能力なのだが、面接に行ったその日、いきなり仕事を任され面食らう。ヨッシャわかった、やったル、腹をくくったクミは、グチャグチャにペイントされた送迎ワンボックスのハンドルを握った。
  こちらは香港。香港でも未開発の沿岸部がある。海に張り出した水上家屋に、九扇は住んでいる・・・。 続きはこちらから。




 ◆ 「てなもんや東海道」 1966年  監督:松林宗惠|主演:藤田まこと、白木みのる|

2-50てなもんや東海道 その昔、「てなもんや三度笠」という人気のコメディTV番組があって、本作はその映画バージョン。
  とにかく全編おおらか、アホで行こう、気楽に行こうだ。
  藤田まことと言えば、必殺仕置人、剣客商売かもしれないが、もとはコメディアン。珍念役の白木みのるとは絶妙なコンビ。ラストのチャンバラ・シーンは大勢の出演で野外ロケ、豪勢。また配役も豪華だ。チョイ役も伴淳三郎ら大物揃い。クレージー・キャッツの面々や漫画トリオやらも。   続きはこちらから。  2016.04.12 追記


 ◆ 「どついたるねん」 1989年  監督:阪本順治|主演:赤井英和、原田芳雄|

3-50どついたるねん 阪本順治監督のデビュー作。ナニワの娯楽映画。
 プロボクシング・チャンピオンの安達(赤井英和)が、イーグル友田にノックアウトされる。(映画はこのシーンから始まる)
 リング上で意識不明になり、救急車で搬送される。脳挫傷で急性硬膜下血腫となり開頭外科手術が行われたが、奇跡的に快復、退院した。医師(芦屋小雁)から、もう一度ボクシングをすれば生命の保証はないと宣告された。引退である。  続きはこちらから。  2016.04.12 追記



 ◆ 「猫と鰹節 ~ある詐話師の物語」 1961年  監督:堀川弘通|出演:森繁久彌、三木のり平、千葉信男、伴淳三郎、ミッキー・カーチス|

猫と鰹節  大阪を舞台に、こてこてに泥臭いお笑いコメディ。喜劇のプロたちの腕前を堪能しましょう。
  詐話師(さわし)とは、誠しやかな作り話で誘い、まとまった金銭を被害者の目の前でサラリと強奪する詐欺(さぎ)専門家。話に乗せられた被害者は、その直後に我に気付く、がもう遅い。カモに数人の詐話師が絡む場合は、「劇団型犯罪」というらしい。というわけで映画はご丁寧にも、カモに一人の詐話師の場合の犯罪例と、劇団型犯罪例を楽しく見せてくれる。 新世界(通天閣)辺りじゃ顔の白神善六(森繁)が、・・・。 続きはこちらから。


 ◆「旅籠屋騒動」 1939年 監督:森一生  出演:ミスワカナ・玉松一郎

旅籠50  戦前の関西喜劇人たちによる、1939年のドタバタ喜劇映画。わけてもミス・ワカナが光る。必見。漫才界の天才と言われるそうだが、すごい。
  江戸時代の伊勢。ここは、お伊勢参りの人々でごった返す旅籠街・・・。映画の舞台は伊勢だがナニワの映画。ラッキー・セブン(香島ラッキー・御園セブン)の世相漫才は、戦時下の検閲を意識し翼賛的で、つまらない。と言うより、その妥協が辛い。(公開時の題名「お伊勢詣り」) 続きはこちらから。  2014.03.08 追記  



 ◆ 「番頭はんと丁稚どん」 1960年  監督:酒井欣也|出演:大村崑、芦屋小雁、芦屋雁之助|

番頭はんと丁稚どん  コメディが好きです俳優さんがたくさん出てくる賑わいがある映画好きです。実力ある各界の喜劇役者落語家漫才師たちの演技が幾重にも層をなす、その上で美人で純情でかわいい女優さんが微笑を投げかけてくる。この女優の位置に丁稚どん大村崑がいる本作。
  話の展開はありふれているものの、丁寧につくられた映画です。そもそも舞台での、ドタバタ人情喜劇を映画にすると舞台で出来ることが映画じゃ出来ないことも多い。観客との間でライブで伝わる一種のあうんや「間」や「気」といった舞台演技の粋や抽象性が、映画になると説明的になり軸足が写実性に傾く。そこんところが上手に映画化されていて気持ちいい。 続きはこちらから。



 ◆ 「ビリケン」 1996年  監督:阪本順治|出演:杉本哲太、雁瀧太郎、山口智子、岸部一徳|

ビリケン  明治の頃、世界的に「幸運の神様ビリケン」ブームというのがあった。
  1912年(明治45年)、博覧会跡地(現在の大阪新世界)にルナパークが建設され、初代・通天閣が完成。ブームに乗って、ビリケン堂が作られ、まつられ賑わった。
  戦後、二代目通天閣ができたが近年客足は遠ざかる一方。そこで通天閣を経営する通天閣観光は、ビリケンさんを再登場させ人気を集めようと計画がスタートした。  ところが突然、怪しげな自称ディベロッパーが現れた。 続きはこちらから。





 ◆ 「二人が喋ってる。」 1994年  監督:犬童一心|出演:新屋鳴美、宇野志津香、小松政夫、坂田利夫|

ふたりがしゃべってる  好きな映画です。久々に観ましたが、いいですね。
  大阪の街を路上をふたりが、普通に歩きながらしゃべくる。やいやい言い合う。スピードある関西弁のリズムが心地よい。漫才コンビなんだから、当たり前と言えばそうだが、ステージ上より、少し普通の会話に近いリズム。  大阪の一般の人、つまり撮影時の通りがかりの人が、普通で、それがなぜだか映画に臨場感を与えている。大阪の街の臭いを感じれる。ちょっと不思議。一般の人も十分、映画に参加してます。渋谷新宿じゃこうはならない。 続きはこちらから。


 ◆ 「夫婦善哉」    1955年  監督:豊田四郎|主演:森繁久彌×淡島千景|
   「喜劇 夫婦善哉」 1968年  監督:土居通芳|主演:藤山寛美×野川由美子|

夫婦善哉123  森繁久彌×淡島千景の「夫婦善哉」と、藤山寛美×野川由美子の「喜劇 夫婦善哉」を並べてみた。
  「夫婦善哉」は豊田四郎監督(1955年)、「喜劇 夫婦善哉」は土居通芳監督(1968年)だ。どちらも、実力ありの映画だ。
  話は昭和7年の大阪。 曽根崎新地の芸者蝶子(淡島/野川)は誰が見てもいい女。性格もいい。結構天然。そこが可愛くて、旦那衆誰もが言い寄る。そんな蝶子が惚れたのが、よりによって維康柳吉(森繁/藤山)。大店の薬問屋の長男。ドラ息子放蕩の限り。維康家(これやす)の家庭や教育の問題もあろうが、柳吉は精神的に大人になることを避けて来たきらいがある。逃げの一手、嫌なものから逃げる。易きに流れる、芸者遊び。女にめっぽう弱い。ついに勘当!そんな柳吉が不憫でならない蝶子・・・。 続きはこちらから。










 ◆ 「世にも面白い男の一生 桂春団治」 1956年  監督:木村恵吾|出演:淡島千景、八千草薫、高峰三枝子|

世にも面白い男の一生 桂春団治  大阪の落語家、桂春団治(1878年~1934年)の人生模様を描く映画。
  その生きざまは、天才噺家と言われ一世をふうびする一方、私生活では女道楽の限りを尽くした破滅型天才芸人だった。
  春団治を演じる森繁久彌と、春団治に寄り添う三人の女たち、おたま(淡島千景)、とき(八千草薫)、おりゅう(高峰三枝子)の三女優を楽しむ。
  春団治  おたまは法善寺横丁にある呑み屋で働く女。ときは京都の宿屋で働く女。おりゅうは、春団治をひいきにした大店の後家さん。ときはお腹に子を宿し、おたまと同居している春団治の家に現れる。おりゅうは、夫が残した財産を春団治に惜しげもなく使い尽くす。そう、おりゅうも破滅型の女であった。 特に淡島千景の演技がいい。 続きはこちらから。



TOPページにもどる
関連記事
スポンサーサイト

Comments: 0

Comment Form
Only inform the site author.

Trackback+Pingback: 0

TrackBack URL for this entry
http://odakyuensen.blog.fc2.com/tb.php/823-5b0c9f4e
Listed below are links to weblogs that reference
「関西の映画です。」   一夜一話よりピックアップ from 一夜一話

Home > 映画 > 「関西の映画です。」   一夜一話よりピックアップ

タグクラウド
プロフィール

やまなか

Author:やまなか
 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

<一話一夜の方針かな>
 1)古今東西の映画を分け隔てなく並べて、気に入った映画を選びます。
     
 2)以前に観た映画でも、もう一度あらためて観てます。むかし感じた印象と大きく異なることも多いからです。

 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
 作品自体が語りかけてくること以外の額縁情報、つまり宣伝文句、その受け売り文章、受賞実績、監督発言、出演俳優がどうしたとか、そして映画評論本やらは、はなから無視して、自分の眼で観るようにしています。

 4)観て気に入らない映画、つまんない映画は、基本掲載しません。
 だから、観たけど掲載しない映画は多いです。巨匠の名作と言われる映画も、気に入らなければ掲載しません。また、名物にうまいモノなし、ということも実感します。

 ただし、まだ観てない映画は、たくさんあります。こんな一夜一話ですが、今後も、見に来てください。   
 美術や音楽、書籍や温泉の記事も増やしたいと思っています。よろしく。  

RSSリンクの表示
Tree-CATEGORY

Return to page top