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映画「SWEET SIXTEEN」  監督:ケン・ローチ

上

  イギリス北部のスコットランドの街に住む、15歳の少年リアムの話。

  リアムは、幼なじみの少年・ピンボールといつも一緒で、ほかの少年たちとツルんでは小遣い稼ぎをしている。どこかから仕入れた盗品タバコを日中、喫茶店でさばいたり、夜に丘の上に子達を集めて金を取って天体望遠鏡を覗かせたりと、たわいない。

組  リアムの母は刑務所で服役中だ。
  リアムが寝起きしている、母不在の家は、母の愛人・スタンというチンピラが我がもの顔で住んでいる。こともあろうにリアムの実の祖父と組んで、白い粉の末端売人として暮らしている。母の服役は、たぶんスタンの罪をかぶってのことだ。だからスタンと祖父のふたりと、リアムの間柄は極端に悪い。このふたりから暴行を受けることもしばしば。リアムが家に寄り付かず、街で不良している大方の訳はここにある。
  リアムには姉がいる。シャンテルという。すでに幼い子持ちのシングルマザー。彼女は以前から母を憎んでいて、別居している。でも姉は、とても弟思いで、この姉弟は仲がいい。スタンが負わせた傷の面倒もみる。
  リアムには夢がある。母と姉とその幼子と4人で、どこかいいところを探して一緒に住みたい。そのためには金が要る。いい物件を見つけたんだ。河が一望に見渡せる丘の上に! バンガローみたいなトレーラーハウスみたいな家、レンタル物件だ。

  手っ取り早く金を稼ぐには・・・、やっぱりヤクだ。
  リアムは、スタンのヤクを盗んで売りさばいた。またたく間に、家の頭金が稼げた。姉にも家を見せたくて丘の上まで連れて行った。だが、まだ金が足んない。
バー  そんなある日、スポーツクラブを経営するBIG・Jと出会う。裏の顔は、この辺りの麻薬の元締めだ。目ざとくリアムの頭の良さと度胸を見抜く。BIG・Jは、まとまった金が欲しいリアムに下働きをさせてみる。うまく仕事をこなすリアムを見て、今度は彼にポジションを与えた。彼は大人になった気持ち。そんな彼を祝福するBIG・Jの手下達。そして、なんと! 河が見渡せる丘の上のマンションを、BIG・Jはリアムに貸してやる。喜ぶリアム。
丘  一方、幼なじみのピンボール少年は、リアムに置いてきぼり。最近は相手にもされない。BIG・Jはピンボールには関心は無く、ピンボールはリアムに嫉妬心を抱くようになる。そして、彼はある行為に出る。
  さらには、スタンも嫉妬する。つまりリアムは、その世界で出世街道を歩み始めたのだ。彼は与えられた仕事を楽しんでいる。そんななか、BIG・Jはリアムにある命令をした・・・。BIG・Jは人の心を繰る。


リアムの母と、愛人・スタン。
そんなチンピラだが、母は愛している。

組2  そのころ、母が刑務所から出て来た。さっそくマンションに連れて行く。だが、母は喜ばない。「リアム、そうじゃないの。 あたしは、スタンと暮らしたいの!」 
  どうしようもない情けなさと怒りを、誰にぶつけていいのか分からずに、そして、いや、ついにリアムは、ナイフでスタンを刺す!
  その日は、リアムの16歳の誕生日であった。


監督:ケン・ローチ|イギリス、ドイツ、スペイン|2002年|106分|
脚本:ポール・ラヴァーティ|撮影:バリー・アクロイド|
出演:マーティン・コムストン(リアム)|ミッシェル・クルター(母親・ジーン)|アンマリー・フルトン(姉・シャンテル)|ウィリアム・ルアン(リアムの幼馴染みの少年・ピンボール)|ゲイリー・マコーマック(母の愛人・スタン)|ミッシェル・アバークロンビー(姉の女友達スーザン・・・可愛い!)|





リアムが住む、スコットランドのこの街は大きい。
河が見渡せる丘は、新開地。下町に住む彼らには、縁のない所。

街

彼らの生活圏は、こんな所だ。
街2



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 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

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