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映画「密航0ライン (ゼロライン)」  監督:鈴木清順

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闇を背負う女・玲子(中原早苗)



  鈴木清順の娯楽映画です。
  香港の麻薬組織を追う新聞記者の話。

  極東新聞記者の香取(長門裕之)は、敏腕な記者。ひとりで果敢に事件を追い、要領よく記事にする。その仕事ぶりの裏では、刑事や密売人(小沢昭一:李鮮信)を抱き込み、事件の情報をいち早く入手する術を心得ている。言い換えれば、その一線を越えれば・・・という危ない記者だ。
  香取にくらべ、日東新聞記者の仁科(小高雄二)は、正統派な、社会面の記者。
  このふたり、互いに疎遠になったが実は大学時代の友人。加えて、佐伯という学友がいた。香取と佐伯にそれぞれ妹がいて、計5人は学生以来の知り合い。で、香取は、佐伯の妹(中原早苗・佐伯玲子)と大人の関係。仁科は、香取の妹(清水まゆみ)と恋人同士。この関係が、その後の話の展開に大きく関わってくる。

牢屋  その朝、香取は佐伯玲子の部屋のベッドにいた。シャワーを浴びた香取は部屋を出る。ドアの外には刑事と警官が。次の瞬間、刑事は部屋に入り、バスルームの玲子を逮捕した。理由はヤクの保持。香取は玲子を警察に売ったのだ。

日ノ出町


  横浜の日ノ出町から黄金町あたり。京浜急行が高架を走る。
  数台のトラックに分乗した警察官が出動する大捕物。麻薬密売の現場だ。麻薬の売人とその客達が逮捕される。この逮捕者の中に、玲子の兄の佐伯がいた。そして、香取と彼の息のかかった刑事と李鮮信がいた。
  
  女の恨みは怖い。すぐに釈放された玲子は・・・。隠された犯罪のベールを一枚一枚はがしていく香取は、同時に追い詰められていく。その推移の裏に、知られざる玲子の大きな闇。一方、香取を追う仁科も、ドラマの結末に向けて単身、北陸・金沢に停泊する密航・貨物船に潜入する・・・。
   
香取と、その妹を抱く仁科。
妹  一言で言えば、鈴木清順版 「事件記者」。 (一夜一話の「事件記者」映画評は、こちらから
  話に突っ込み所がいくつもあって、展開の精緻さは「事件記者」より劣る。横浜や東京のロケは、当時の様子が知れてリアル感があり、サスペンスを盛り上げる。
 
                 中国服で盛装した玲子(中原早苗)  
玲子2監督:鈴木清順|1960年|83分|
脚本:横山保朗|撮影:峰重義、中尾利太郎|
出演:長門裕之:香取・極東新聞記者|清水まゆみ:香取の妹|小高雄二:仁科・日東新聞記者|中原早苗:佐伯玲子|永井智雄:今泉・香取の上司|東恵美子:杉江・整形医院の院長|内田良平:佐伯玲子の兄|小沢昭一:李鮮信|高品格:千葉|



寂しげな北陸・金沢の埠頭。外車の中に玲子の父(香港麻薬組織のボス)が。
下4

こんな夜景に、私は誘われてしまう。(金沢にて。店の前に建つ、仁科)
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東京駅八重洲口で、タクシーから降りた香取
下

八重洲口の構内風景がなつかしい。(改札口を背にして出口方向を望む)
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やまなか

Author:やまなか
 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

<一話一夜の方針かな>
 1)古今東西の映画を分け隔てなく並べて、気に入った映画を選びます。
     
 2)以前に観た映画でも、もう一度あらためて観てます。むかし感じた印象と大きく異なることも多いからです。

 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
 作品自体が語りかけてくること以外の額縁情報、つまり宣伝文句、その受け売り文章、受賞実績、監督発言、出演俳優がどうしたとか、そして映画評論本やらは、はなから無視して、自分の眼で観るようにしています。

 4)観て気に入らない映画、つまんない映画は、基本掲載しません。
 だから、観たけど掲載しない映画は多いです。巨匠の名作と言われる映画も、気に入らなければ掲載しません。また、名物にうまいモノなし、ということも実感します。

 ただし、まだ観てない映画は、たくさんあります。こんな一夜一話ですが、今後も、見に来てください。   
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