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映画「タナカヒロシのすべて」  監督:田中誠

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お昼101

  堂々と、「消極的に生きる」 男、田中ヒロシ32歳の、少々苦い喜劇話。 

  一人っ子。独身、彼女なし、童貞。両親と戸建に住んでいる。
  彼はこの家で生まれ育った。
  少年が、そのまま32歳になってしまった感じ、と言えなくもない。

左右0  小さな工場に勤めていて、職場の人付き合いは、無口、無愛想、無関心、しかめっ面。  男の唯一の気晴らしは、社外で食べるお昼のお弁当。会社近くの路上に出店している弁当屋に毎日通っている。この弁当屋の女がユンソナ。

  ここでもらった おみくじクッキーで、大凶が出た。さあ、ここから喜劇がはじまる・・・。
  男の父親が急に亡くなった。退職金を全額前借していたことがわかり、返済を迫られる。長年住んだ家を売り、母親とふたりで新築の建売住宅を買い、転居。男は、家屋リフォーム営業(寺島進)やシロアリ駆除営業に良い様にされて、多額の支払いをしてしまう。今度は母親のがんが発覚し、間もなく死亡。ひとりになった男は、また家を売り、転げるようにアパートへ転居。そして勤務先の会社が倒産。
  でも意外と素っ頓狂な男。運命に流されることを悲しまない、気にしない。(この映画、悲しい話じゃないです。)

弁当  出勤最後の日のお昼。男は例の弁当屋でお弁当を買った。もう13時を過ぎた時間、ユンソナは売れ残った弁当を片付け、店じまいしようとしていた。そこへ男が戻って来て言う 「その残った弁当、もらえませんか?」 ユンソナ 「???」 「会社が倒産しちゃって・・・」 ふたりは、互いにやっと内なる思いを伝えあうことができた。 
落下  と、その時! 建設資材の鉄骨が数本、クレーンから外れて彼らに落下してきた。 が、鉄骨は、ふたりを避けるように落ちた。この男、実はメッポウ運がいい男なのかもしれない。
  これから先を・・・ 「まあ、なんとかなるさ」 と言ってユンソナとふたりして、その場を去っていく。 


  主人公の男のセリフをはじめ、話の筋を削れるところまで削って、出来ているスリムな映画。とてもスカスカしていて風通しが良い。インディーズな、軽・喜劇映画と言うんでしょうか。

ポスター監督・脚本:田中誠|2004年|103分|
撮影:松本ヨシユキ|
出演:田中ヒロシ:鳥肌実|弁当屋の娘:ユンソナ|上司・小林専務:高橋克実|友人・田辺:宮迫博之|テルミンと俳句の会の先生:伊武雅刀|テルミンと俳句の会の女の子:市川実和子|看護婦さん:小島聖|田辺の妻:西田尚美|デリバリー娘:矢沢心|中華料理のママ:日吉ミミ|料亭の仲居:島田珠代|遠山社長:南州太郎|税理士:小倉一郎|駅前のたこ焼き屋:清水審大|人事担当者:芦川誠|喪服の女:宮崎彩子|動物病院の医師:手塚とおる|工員:昭和のいる・こいる|工員:鈴木みのる|工員:三宅弘城|シロアリ駆除社「ギサン」:榊英雄|母の主治医:みのすけ|おはようリフォーム社長・大友:寺島進|ヒロシの父:上田耕一|ヒロシの母 :加賀まりこ|


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やまなか

Author:やまなか
 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

<一話一夜の方針かな>
 1)古今東西の映画を分け隔てなく並べて、気に入った映画を選びます。
     
 2)以前に観た映画でも、もう一度あらためて観てます。むかし感じた印象と大きく異なることも多いからです。

 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
 作品自体が語りかけてくること以外の額縁情報、つまり宣伝文句、その受け売り文章、受賞実績、監督発言、出演俳優がどうしたとか、そして映画評論本やらは、はなから無視して、自分の眼で観るようにしています。

 4)観て気に入らない映画、つまんない映画は、基本掲載しません。
 だから、観たけど掲載しない映画は多いです。巨匠の名作と言われる映画も、気に入らなければ掲載しません。また、名物にうまいモノなし、ということも実感します。

 ただし、まだ観てない映画は、たくさんあります。こんな一夜一話ですが、今後も、見に来てください。   
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