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映画「M」  監督:フリッツ・ラング  1931年

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  1931年のドイツ映画。(トーキー)
  ベルリンの街を舞台に、連続する少女誘拐殺人事件。
  その男は、街頭で遊ぶその少女に狙いを定めると、口笛を吹き出す。
  かすれたその口笛は、悲しげなフレーズだが、彼の心が躍る時に自然に出てくるフレーズだった。
組1-0  おもちゃ屋のショーウィンドウを一緒に眺め、風船を買い与え、言葉巧みに誘拐する。この少女で9人目になろうとしている。

  しかし、警察は懸命な捜査をするが犯人像さえ描けないでいる。捜査協力に多額の懸賞金ポスターが街々に張られた。人々は恐怖に震えるばかり。
  ベルリンを拠点にしているギャングたちも困惑している。どの街角にも警官が立っていて、仕事ができない。
  そんな状況の中、犯人は新聞社に手紙を送った。
  「俺は連続殺人犯である。
   警察に通告したが警察は俺を無視した。だから俺はこの新聞で宣言する。
   俺はまだまだ犯行を続ける。」
  一方、ギャングたちは、自分たちで犯人を捜そうと思い立つ。
  「どうもサツは、俺達の仲間が犯人だと考えている。サツの鼻をあかすために俺達が犯人を挙げるのだ。サツは民衆と協力して犯人逮捕に全力を上げている。俺達は街のあちこちにいる浮浪者を組織して犯人を捜しあてるのだ。」

組2-0

  犯人は悠然と街を歩いている。彼は新たな少女を見つけた。そして、例の口笛をまた吹きだす。犯行が行われようとしている。
  その口笛を、近くにいた盲目の風船売りが聞く。どこかで聞いたフレーズだ。9人目の少女が誘拐されるときに偶然聞いた、あの口笛だ。ここから浮浪者たちが連携して犯人を追いかける。ついに犯人の身柄はギャングの元に。


組3-0  そこは廃屋となったビルの地下。
  この広い地下室に集まった大勢の浮浪者たちの前に、ギャングによって犯人は連れ出された。これから、この大勢の前で私的な裁判が行われようとしている。死刑だ。犯人は大勢の前で震えながら涙しながら告白し出す。自分は精神障害がある。一連の犯行はこの障害が引き起こしたのだと・・・。
  犯人に弁護人が用意されていた。緊張した空気の中で弁護士は、この犯人をこの場で裁かず、警察に身柄を引き渡すべきだと主張し、犯人は地下室の死刑をなんとか免れることになる。
  集団による一方的な制裁の空気が怖い。
  
組5-1M - EINE STADT SUCHT EINEN MORDER

監督:フリッツ・ラング|ドイツ|1931年|90分|
脚本:テア・フォン・ハルボウ、フリッツ・ラング|撮影:フリッツ・アルノ・ヴァグナー|
出演:ピーター・ローレ|オットー・ベルニッケ|グスタフ・グリュントゲンス|エレン・ウィドマン|インゲ・ランドグット|フリッツ・グノス|



盲目の風船売りが犯人の口笛をおぼえていた。
組5-2      犯人
犯人の背中にMの字。                     犯人の後に見える回転する渦巻。
発見した浮浪者が機転をきかせて、             衣笠貞之助監督が好む渦巻。1928年の邦画「十字路」にも出てくる。
白墨でMの印をつけたのだ。
誘拐のターゲットの少女に教えられて
あわてて、鏡を見る犯人。



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 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

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 1)古今東西の映画を分け隔てなく並べて、気に入った映画を選びます。
     
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 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
 作品自体が語りかけてくること以外の額縁情報、つまり宣伝文句、その受け売り文章、受賞実績、監督発言、出演俳優がどうしたとか、そして映画評論本やらは、はなから無視して、自分の眼で観るようにしています。

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