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映画「江戸川乱歩猟奇館  屋根裏の散歩者」  監督:田中登  主演:宮下順子、石橋蓮司

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  宮下順子主演の映画だが、石橋蓮司の映画だと言っていい。
  かつ、安っぽいB級映画の楽しみを味わいたい。

  この木造アパートの住人は、みなひと癖ある輩ばかり。そのひとり、日常に飽きた郷田(石橋蓮司)の猟奇的行動を映画は追う。
  彼は、その日、自身の部屋の天井板を開けて屋根裏に上がった。そこで見たものは暗闇に、もれる光が交差する光景だ。彼には、心を揺さぶる異次元の空間に見えた。すばらしい! と驚く。
  屋根裏の柱を伝い歩き、天井板の節穴から他の部屋を次々に覗き見る。ひと癖ある住人たちの、私的な振る舞いがあからさまに分かる。そして彼は、そのうちの一人の男の殺害を試みようとする。そのための計画と試行錯誤が彼を夢中にする。
  ある日、屋根裏に上がった郷田は大屋根の換気口から、ひとりの女がこのアパートに来るのを見た。どうみても裕福な家の女だ。なぜ、こんな安アパートに来るのか? 郷田は、アパートの廊下を歩くその女を屋根裏伝いに追った。女は、ある部屋に入った。部屋では、ピエロ姿の男が女を待っていた。そして、始まったのは淫らな光景だった。
  その後も郷田は、女が忘れられない。彼女に接近して郷田が分かったことは、この女は自分と同種の人間だということ。同時に女も郷田の引力に引かれていた。ふたりは、ある若い女を殺しにかかる。そのことで興奮し燃えるふたり。
  1923年(大正12年)9月1日、その日ふたりは屋根裏で絶頂に達しようとしていた、と、その時、関東は大きく揺れ始めるのであった。

下

監督:田中登|1976年|76分|
原作:江戸川乱歩|脚本:いどあきお|撮影:森勝|
出演:宮下順子:清宮美那子|長弘:清宮浩一郎|石橋蓮司:郷田三郎|渡辺とく子:富田美幸|八代康二:遠藤|田島はるか:銀子|織田俊彦:蛭田|夢村四郎:道化師|秋津令子:モデル|中島葵:淫売婦|水木京一:薬売り|

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やまなか

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 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

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 1)古今東西の映画を分け隔てなく並べて、気に入った映画を選びます。
     
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 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
 作品自体が語りかけてくること以外の額縁情報、つまり宣伝文句、その受け売り文章、受賞実績、監督発言、出演俳優がどうしたとか、そして映画評論本やらは、はなから無視して、自分の眼で観るようにしています。

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 だから、観たけど掲載しない映画は多いです。巨匠の名作と言われる映画も、気に入らなければ掲載しません。また、名物にうまいモノなし、ということも実感します。

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