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映画「2/デュオ」  監督:諏訪敦彦  主演:柳愛里、西島秀俊

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組0









  諏訪監督らしい、いい映画。
  重い話かもしれませんが、思いのほか、あっさりとした描写。短い詩を読むような感じ。
  そして、メンタルなこういうことって案外、身近に起こること。

  圭 (西島秀俊)は、無名の、その他大勢の俳優だ。脇役でチョイ役出演・専門。 
  芽は出なかった。若い時の夢は、すでに消えている。
  第一、食っていけない。俳優稼業から足を洗ってもいい、という踏ん切りはいつている。そう思いながらも 先が無い弱々しい日々が、だらだらと続いている。
  優 (柳愛里)は、ブティックの店員。この仕事じゃ、もうベテランになる。
  圭と同棲している。彼を支えてあげてる、そのことが彼女の生きがいになっている。

  ある日、ロケバスでひとり静かに待機していた圭は、自分の出演シーンが無くなった事を、直前になって知らされた。それを聞いて圭は、ただただ、車内でぼんやりするばかりであった。 だがこの事が、のちになって圭の中で意外に重く後を引くことになる。 精神的ダメージって、すぐに現れない。
  圭が変わり始めた。いつものように優しい圭が、次の瞬間、急に優に辛く当たる。そして、また優しい圭に戻る繰り返し。 優は、そんな圭を受け入れる。受け入れようとした。

  圭から結婚しようと唐突に言われた。優は、そんな事、考えたこともなかった。「会社に就職してちゃんと仕事する、いや自分が家にいて専業主夫、うまい料理をしよう。」 こんな勝手なことを一方的に言いまくる。そして、次の瞬間、また急に優に辛く当たる。暴力を振るう。そんな日が続く。
  今度は、優の様子が変わる。あきらかに、精神的に弱ってきた。料理が出来なくなる、無反応になる、職場に行かずに内にこもる。
  この異変を、受け止めようとする圭。一方で、生活は困窮しはじめる。優の女友達から非難される圭。

  優の姿が消えた。
  その行方を誰も知らないままに、日は経って行った。
  圭は就職し、社車で営業し始めていた。


中  優だ。
  圭は、外回り中に偶然、優らしき女性を見かける。
  車を慌ててUターンさせて、走り去る自転車の女性を追った。
  やはり、優だった。小さな町工場で工員をしている。
  彼女の部屋まで付いて行って、上がり込む。
  黙り込んだままの優。 「もう、以前の私ではないの。」

組組0  また、日が経って行った。
  だが、ある日・・・。   


監督:諏訪敦彦|1997年|90分|
撮影:田村正毅|ダイアローグ:柳愛里|西島秀俊|渡辺真紀子|中村久美|
出演:柳愛里:優|西島秀俊:圭|渡辺真紀子:優の友人|中村久美:バーの女|

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 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

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 1)古今東西の映画を分け隔てなく並べて、気に入った映画を選びます。
     
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 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
 作品自体が語りかけてくること以外の額縁情報、つまり宣伝文句、その受け売り文章、受賞実績、監督発言、出演俳優がどうしたとか、そして映画評論本やらは、はなから無視して、自分の眼で観るようにしています。

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