一夜一話

Categoryポピュラー音楽 1/1

一夜一話の “今日はポピュラーソングだよ” リッキー・リー・ジョーンズ(2)

今日の一枚は、女性シンガー、リッキー・リー・ジョーンズ。あなたのために歌います。この「POP POP」(1991)は、今もってまったく色あせない素敵なアルバム。ぼんやりした時、こころ解放したい時、どうぞ!まずは1曲目を聴いてほしい。「My One and Only Love」 試聴-1  https://www.youtube.com/watch?v=75DpDOmNK6cいいでしょ!これ1952年の曲です。(Written-By – Guy Wood, Robert Mellin)こんな感じで、このアルバムのコ...

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映画「ミニー・ザ・ムーチャー」 ゴキゲンなドキュメンタリー映画

かつて、ニューヨークのハーレムには、心 ウキウキ する黒人音楽やショービジネスが、あふれかえっていた。この映画は1930年代初頭~40年代を振り返る、音楽ドキュメンタリー映画です。(1981年製作)当時の楽しい映像がギッシリ詰まっています。幸運なことに、「非営利法人インターネットアーカイブ」が、ネット上で、オープン・ライブラリとして、本作「ミニー・ザ・ムーチャー」を、下記で無料公開しています。ゴキゲンなサウン...

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一夜一話の “今日はファンキー!だよ” ルー・ドナルドソン/コーネル・デュプリー

ルー・ドナルドソンの「Turtle Walk」、ボリューム上げて聴いてみて。https://www.youtube.com/watch?v=vBUWtnd0g_Eあっはぁ! いいな。 いいでしょ。わかりやすい。難しいことヌキ。で、次。コーネル・デュプリーだ。こちらも負けず劣らず、いや、もっといい!下記URLにあるソングリスト(行った先のページの下の方にある)、このリストの1曲目「Doin' Alright」を聴いてみて。https://diskunion.net/black/ct/detail/XAT-1245563...

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映画「黄金のメロディ マッスル・ショールズ」 ドキュメンタリー映画

リック・ホール(中央)と、フェイム・スタジオ専属のスタジオ・ミュージシャンだったバンドメンバー(映画撮影のため集まった。)★        ★ アメリカの音楽業界の舞台裏を描くドキュメンタリーです。 1959年、アラバマ州フローレンスに設立した、世界的に著名なレコード録音専門スタジオ(FAME Studios)のオーナーで、かつ、音楽プロデューサー&録音エンジニアの男の話。(右画像) 彼の名はリック・ホール。(1932...

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一夜一話の “今日はイタリアのポップスだよ”  TV番組「小さな村の物語イタリア」テーマ曲

 ご存知、長寿テレビ番組「小さな村の物語 イタリア」のテーマソングです。 何回聴いても、いつも、いい曲だと感心する。好きだな。 歌ってるのは、オルネラ・ヴァノーニ(1934 - )、曲は「逢いびき」。 繰り返すメロディが、盛り上がて行って、ああサビに入る、そしてまた、あのメロディに戻り繰り返す。 シンプル!こんな曲よくぞ作ったもんだ。素晴らしい! 聴いてみて。 試聴 :https://www.youtube.com/watch?v=eCf...

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一夜一話の “今日はブラジルのポップスだよ”  モレーノ+2 (モレーノ・ヴェローゾ)

 リオの、先鋭的なアンダーグラウンド・シーンで、モレーノ・ヴェローゾが率いるユニット「モレーノ+2」のアルバム。 とにかく、宝箱をのぞき込むような、ワクワク感がたまらなくいい、ブラジル発の珠玉の曲でいっぱいのアルバムです。 アンダーグラウンド・シーンと聞いて、引くかもしれないが、まずは1曲目を聴いてほしい。 これ、天使のような美しいメロディだよ。 試聴 :https://youtu.be/Ohq0ARu_ZUU?t=30  こうい...

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一夜一話の “今日はロックだよ”  カレン・ダルトン

 今日の一枚は、女性シンガー、カレン・ダルトン。 ロック~カントリー系のサウンド。 当時は再発(輸入盤LP)がなくて、幻なんて言われてたので、ついにレコードを手に入れることはできなかった1枚。 そしてずっと後になって、忘れた頃に突如、CDで出てきたアルバム。 ま、そんなことはどうでも良い、初めて聴いたのが、渋谷・百軒店にあったあの店だった。 驚いたね、その時は。一瞬で、カレン・ダルトンのヴォイスに魅...

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一夜一話の “今日はElectronic, Rock, Funk / Soul だよ”  シュギー・オーティス

 今日の一枚は、シュギー・オーティスの「Inspiration Information」だよ。 これ、知らなかった。私の人生をスルーしてました。出会えて感激! スゲーかっこいいクールなサウンドです。 何がって、1974年の録音ってことが信じられない、そんなサウンドです。 つまり、当時としては斬新過ぎた。 どんなサウンドか? それは外国のサイトによると、Electronic, Rock, Funk / Soul。 えって思うかもしれないけれど、聴けば分か...

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一夜一話の “今日はメンフィス・ソウルだよ” アン・ピーブルス

 今日の一枚は、メンフィスソウルの名門レーベル、“Hi Records” から、アン・ピーブルスのアルバム「Straight From The Heart」だよ。 なんたって、このアルバム、Hi の一番いいとこ、この1枚に凝縮、テンコ盛り。 どの曲聴いても、文句なし。 ああ、これ以上ことばにするのが、アホらしくなるほど。今日はもう何も言わない。 まずは、3曲目「What You Laid On Me」を聴いとくれ。 https://www.youtube.com/watch?v=TU7xJR...

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一夜一話の “今日はソウルだよ” アレサ・フランクリン (2)

 アレサが死んだ。 亡くなったとか逝去とか、そんな言い方は何か、よそよそしい。 76歳、今どき若いよ。まだまだ歌えたのに。 アレサ・フランクリンのアルバム、良いのは色々あるけど、今日は1973年の「Hey Now Hey」。(当時アレサ31歳) 選んだワケは、ふたつ。 一つ目は、アレサがエンジェルになっているから。 (アルバムを開くと、右のイラストが現れて、右端に白い翼のアレサがマイク持って立っている) それと、も...

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一夜一話の “今日は1946年のジャズボーカルだよ”  サラ・ヴォーン

 今日は何か、シットリしたのが聴きたくて、若きサラ・ヴォーンの「The Divine Sarah ~the early years」というアルバムを取り上げた。(1946~47年録音) さっそくに、おすすめの「I Can Make You Love Me If You'll Let Me」を聴いてみよう。 https://www.youtube.com/watch?v=QkjCDmnd5W4 どうです、ラグジュアリーなムード満点。落ち着きます。 この歌くらいのテンポの曲が、このレコードの大半ですが、次の「My Kinda L...

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一夜一話の “今日はロックのライブだよ”  オールマン・ブラザーズ・バンド

 今日選んだのは、オールマン・ブラザーズ・バンドの1971年のライブアルバム、「フィルモア・イースト・ライヴ」(原題:At Fillmore East)。 なかでも、アルバム1曲目の「Statesboro Blues」を聴いとくれ。 https://www.youtube.com/watch?v=dWy3Q30Cn2A この曲、当時から聴いてるが、やはりガツンと来るこの、わくわく感・爽快感が抜群。 のびのび縦横無尽のスライドギター、ガッツあるボーカル、よろし。 もし、内にモヤ...

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一夜一話の “今日はネオ・クラシック・ソウルだよ”  レデシー (Ledisi)

 レデシーの1stアルバム(だと思う)。 すごくかっこいいのです。アルバムタイトルは「Soulsinger」(2001年)。 ネオ・クラシック・ソウルというまわりくどい売り文句ですが、21世紀のソウルサウンドだよ!  バックはドラムとベースにキーボードにギターに女性バックコーラス。 曲によってはサックスが入る。 まずは聴いてみて。(曲は「Soulsinger」) https://www.youtube.com/watch?v=9H1DB-v6gtU どうです、キビキビ...

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一夜一話の “今日はソングライターだよ” ボビー・チャールズ

 今日の一枚は、ボビー・チャールズの「BOBBY CHARLES」(1972年) 。 今も大好きなアルバムです。(CD販売区分では、ロックのジャンルです)  このアルバム、一言でいえば、ソングライターが自作を歌いました的なもので、実は彼はいわゆるシンガーソングライターを売りにしていない。 んだけど、ほのぼのとしたボーカルとゆるりとしたサウンドは一度聴いたらヤミツキ。 なぜかと言うと、彼が作り出す曲がすごく素晴らしい...

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一夜一話の “今日はジャズ・サックスだよ” アート・ペッパー

 今日の一枚は、アート・ペッパー というサックス吹きの「モダン・アート」(1957年)。 何と言っても1曲目の「Blues In」が素晴らしい。(2021.06.02現在リンク) https://www.youtube.com/watch?v=ElvIJ5K8pyc 音数の少ないベース演奏を従えてのバラードなソロ。 何か、闇に潜む根源的な原初を感じる。 そう感じながらも、キラリと弾ける鋭い閃光、そして孤独なつぶやき、次に途端に来る饒舌さ。 緊張と緩和の妙。飽きな...

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一夜一話の “今日は日本のポップスだよ”  MANNA(マンナ)

 元ピチカート・ファイヴの鴨宮諒と梶原もと子のデュオ、のデビューアルバム。(1991年) いま聴いても、いいサウンド。 下のリンクから3曲聴ける。聴いてみよう。「海岸ソング」http://www.nicovideo.jp/watch/sm16719673「ムッシュ・ダンダン」https://www.youtube.com/watch?v=X9kn8M6TS3g「ふたつの時代~ シュガー・デイズ」http://www.nicovideo.jp/watch/sm16719659 梶原のかわいいボーカルに耳が行くが、そこで留まら...

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一夜一話の “今日はアトランティックのR&Bだよ” ラヴァーン・ベイカー

 リズム&ブルースは楽しいよ。 今日の一枚(シングル盤)は、ラヴァーン・ベイカーの「ソウル・オン・ファイア(Soul On Fire)」。(1953年)  いいよ、聴いてみる?  味わいあるスロー・ナンバーだよ。 こちらから。https://www.youtube.com/watch?v=CUINUCuLu3c シンプルな歌だけどグッと来る。 右のレコードは、ラヴァーン・ベイカーのヒット曲集。 ここから試聴できる。http://www.billboard-japan.com/goods/detail/35...

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一夜一話の “今日は日本のポップスだよ” 中尾ミエ

 今日の一枚(シングル盤)は、中尾ミエの「可愛いいベビー」と「ダンスへおいで」。(1962年) 中尾ミエって、なかなかいいよ。 まずは聴いてみるか。 A面「可愛いいベビー」  (作詞:漣健児、編曲:東海林修) こちらから聴けます。http://www.dailymotion.com/video/x2dljp6 B面「ダンスへおいで」  (作詞:タカオ・カンベ、編曲:東海林修) こちらから聴けます。https://www.youtube.com/watch?v=FDyhccT-FSU ...

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一夜一話の “今日はモータウンだよ” マービン・ゲイ

 今日の一枚(シングル盤)は、リズム&ブルースの楽しさを味わえる。 マービン・ゲイの「スタボン・カインド・オブ・フェロー」、1962年の曲。 (Stubborn Kind Of Fellow) まずは聴いてみて。 ディスクユニオンのサイトにある試聴曲リスト(1曲目だよ) http://diskunion.net/black/ct/detail/XAT-1245298835 シンプルで楽しい。ずっと昔から大好きな曲。 女性バックコーラスが可愛らしく盛り上げてくれる。(マーサ&...

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一夜一話の “今日はジャズかな?”  ヴァイタル・インフォメーション

 今日は、ヴァイタル・インフォメーションという4人組のアルバム、「Where We Come From」。 このバンドは、CD販売の区分で言えば、ジャズのうちのフュージョンのジャンルになる。 たしかに、音量控えめにぼんやり聴き流せば、普通のフュージョンかもしれない。 でもね、ボリューム上げてサウンドの一皮をむくと、単なるフュージョンを越える素晴らしさが聴こえて来てくる。 下記のリンク先から試聴できます。※1 メンバー...

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一夜一話の “今日はソウルだよ” アレサ・フランクリン

 今日はなんだか、70年代に入っての、スイートなアレサ・フランクリンが聴きたい気分。 選んだのは「Let Me in Your Life」(輝く愛の世界)だよ。(1974年) もちろん、60年代のアレサも良いが、それはまたの日に。 スイートとは言ったが、A面1曲目のイントロはなかなか躍動的。ミディアムテンポの16ビート、渾身の1曲だ。アレサがシャウトする。 2曲目はアップテンポのダンサブルな曲。ブラスセクションもバックコーラスも頑...

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一夜一話の “今日は日本のポップスだよ” 細野晴臣

 今日の一枚は、細野晴臣のファーストソロアルバム「HOSONO HOUSE」(1973年)だよ。  細野が加わっていた「はっぴいえんど」というロックバンドの解散後に出されたこのアルバムは、彼がそれまでに温めていた着想がぎっしり詰まっている。 今、聴いても聴きごたえが十分あるエバーグリーンな素晴らしいアルバムだ。 サウンドについて言う前に言うことは、歌詞がいい。 青年・細野個人が日々感じたことが紡がれて...

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一夜一話の “今日は日本のポップスだよ” 中山うり

 今日の一枚は、シンガーソングライターの中山うりのミニアルバム「夏祭り鮮やかに」だよ。(2008年) 何風でもなく誰風でもない、彼女のオリジナリティが素晴らしい! アルトの声域で、少しハスキーな丸い歌声。この歌声に乗せた歌詞に「詩」がある。そして身近な生活の中の夢想を拾い上げる。 楽器はアコーディオンにトランペットも吹くが、巧くないところに味がある。 彼女の、あたたかな音楽の世界に、ゆったりと身を任せ...

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一夜一話の “今日はメンフィスソウルだよ” デニス・ラサール

 今日の一枚は、ソウルシンガー、デニス・ラサールのデビュー・アルバム「Trapped By A Thing Called Love」。(1972年) こんなにも上質なソウル・ミュージックがあることに感謝したい。  デニスの持ち味は、バラードやゆるいミディアムテンポの歌にある、何とも言えない良さ。 もちろん、少しアップテンポの曲では、ドライブの効いたグルーブ感がある。気が付けば身体でリズムをとっている。 総じて言えば、滋味があって音...

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一夜一話の “今日はボサノバかな?” 三宅純とアート・リンゼイ

 今日の一枚は、三宅純の「Innocent Bossa In The Mirror」というアルバム。(2000年) 部屋にひとり、ぼんやりしている時 遠くに聞こえる街のざわめきを聞いているのも悪くはないが 自分だけのこんな時に、「静かな音楽」を聴くのも手だ。 真夜中や早朝や夕暮れ、目の前の風景と、心の中の風景とが織りなす、切ない儚さ。 こんな時に聴くといいかもしれない。 このアルバム、読書を妨げないと感じるなら、イージーリスニン...

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映画「ザ・ローリング・ストーンズ  シャイン・ア・ライト」 監督:マーティン・スコセッシ

 ストーンズのライブを記録したドキュメンタリー映画です。 ロックが20世紀の文化遺産(古典)になりつつある今、ストーンズがそうじゃないぜと、言っているようだ。 素敵なライブに行った気にさせてくれると同時に、ストーンズ最初期のインタビュー映像も楽しめる。 若きミック・ジャガーに、「60歳になっても続けてると思う?」という問いに、「もちろん」と彼は答えている。 また、最近のインタビュー映像もあって、キース...

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一夜一話の “今日はシカゴ・ブルースだよ” ココ・テイラー

 今日の一枚はシカゴ・ブルース。 ココ・テイラーという女性ブルースシンガーのアルバム「I Got What It Takes」だよ。 ベテランのココが、ここぞとばかりにシャウトする。そこらのシンガーをなぎ倒す。 まずは、このアルバムの音の鳴りが気に入っている。 録音スタジオで録音されているが、ココのボーカルにリバーブがかかってない、生音(声)だ。 バックバンドの音にもエフェクトをかけてない。ギター・アンプから出る音...

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一夜一話の “今日はジャズピアノトリオだよ“ ユリ・ケイン

 今日の一枚は、「BLUE WAIL」。ジャズピアニスト、ユリ・ケインがドラムとベースを従えたトリオのアルバムだよ。 古今東西ありがちなジャズピアノトリオの演奏フォーマットを、ほどよく逸脱している鋭利なセンスが聴きどころ。 定型的なジャズサウンドに飽いている輩には、グッと来るアルバムです。 演奏内容は、緊張と緩和がうまくコントロールされていて、サウンドの表情が豊か。また、1曲の演奏時間が総じて短く、スカッ...

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一夜一話の “今日はスタンダード・ナンバーの名曲だよ“  小野リサ

  今日の一枚は、小野リサのアルバム「DREAM」。ご機嫌な極上アルバムだよ。 小野リサといえばボサノヴァだけど、このアルバムは趣きが違う。 「ムーンライト・セレナーデ」、「二人でお茶を」、「センチメンタル・ジャーニー」、「チャタヌガ・チュー・チュー」など、アメリカ1925~1944年の珠玉のスタンダードナンバーが並んでいる。 小野リサのハスキーでロマンティックなささやき系のボーカルに、現代的で緻密な名曲アレ...

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一夜一話の “今日はシンガーソングライターだよ“  リッキー・リー・ジョーンズ

 今日の一枚は、リッキー・リー・ジョーンズのファーストアルバム「浪漫」だよ。(原題 Rickie Lee Jones ) 1979年にリリースされたこの一枚は、今も新鮮な輝きを放っている。 その輝きは、ファーストアルバムならではの魅力。(もちろん、その後のアルバムにもいいものはありますが。) 彼女がそれまで生きてきた、聴いてきた、25年間分の蓄積が、この一枚に凝縮されている。 こんな優れたオリジナリティを持った歌い手が素...

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一夜一話の “今日はメンフィス・ソウルだよ。“  ソウル・チルドレン

 今日の一枚は、ソウル・チルドレンの「ジェネシス」 というアルバム。(1972年) これは、もう、ソウルの中のソウル!、ソウル・ミュージックの核心を楽しめる、極めつけの一枚。 ソウル・チルドレンというこのヴォーカルグループは、男2人女2人の4人グループです。ただし、コーラスグループじゃなく、ソロシンガーが4人いる、といった感じです。みな実力者。このアルバムでも、曲ごとに交代でソロをとっています。 1曲目...

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一夜一話の “ 今日はビッグバンドジャズだよ。 ”   ボブ・フローレンスのビッグバンド

 今日の一枚は、ボブ・フローレンスのビッグバンドの「セレンディピティ18」 というアルバム。 目の覚めるような演奏とは、まさにこのアルバムのことを言う。とても洗練されたモダンジャズです。 まずは、ビッグバンドの一糸乱れぬダイナミックさが素晴らしい。 また、曲が、指揮が実に良い。それはサウンドの表情・演出効果、音の強弱・音色の硬軟、変化するテンポ、そして緊張と緩和の絶妙さ。どの一音一打もまったく無駄が...

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一夜一話の “ 今日はサンバの詩人だよ。 ” カルトーラ

 今日の一枚は、サンバのシンガーソングライター、カルトーラだよ。(1908 - 1980) サンバといえば、サンバ・カーニバルの派手さを思い浮かべる向きもあろうが、カルトーラは詩人だ。 このライブアルバムは、カルトーラのファンが集まって、彼を温かく包み込んでいる様子が目に浮かぶ。 カルトーラの声は、ややかすれて美声ではないが、スラーの旋律では、その声が柔らかく伸びる。 歌は巧くはない。しかし、彼が作り出す、...

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一夜一話の “ 今日はソウルのライブだよ。 ”  ダニー・ハサウェイ

 きょうの一枚は、ダニー・ハサウェイのライブ録音アルバム、「ライヴ」(1971年)。 なんたって、ソウルのライブ・アルバムでは、ピカイチだ。 出だしの一曲目、「愛のゆくえ」 "What's Going On"で、あなたは有無を言わさず、熱気むんむんのライブハウスに連れ込まれる。そこは、女の子たちがキャーキャー言ってる、ライブ演奏の真っただ中。 例えば、キャロル・キングの「きみの友だち」 "You've Got a Friend"。 ダニー・...

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一夜一話の “ 今日はジャズ・ボーカルだよ。 ” ダイアナ・クラールとナット・キング・コール

 きょうの一枚は、女性ジャズシンガーのダイアナ・クラールの「オール・フォー・ユー (ナット・キング・コール・トリオに捧ぐ)」。(1995年) 聴きやすいジャズボーカル。かつ玄人受けもする奥行きがある人。 ピアノも弾くが、弾き語りレベルの腕前ではない、彼女はジャズピアノ奏者でもある。だから、間奏で弾くきびきびとしたピアノソロが素晴らしい! 歌声は少々ハスキーボイスで、メリハリある歌いっぷりだが、うるさく...

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映画 「スライ・ストーン」  ドキュメンタリー映画   2015年

 スライ&ザ・ファミリー・ストーンのリーダー、スライ・ストーン(1943年-)のドキュメンタリー映画です。 映画のなかでスライのサウンドが流れてくるだけで、ウキウキする方々向けの映画。 言い換えれば、1970年前後のころのファンクミュージックに共感持てないと、正直、面白くない。  思うこと。 ・40年以上の時の流れは残酷だな。 ・凄く音楽的才能ある彼は、自身が望む音楽はやるが、音楽ビジネスが言うことには迎...

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最近行ったコンサートから(2)

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1)「水の輪コンサート」 ~精神障害者たちによるコンサート (我孫子けやきプラザ ふれあいホール)  大勢による祭り太鼓、ハンド・チャイムによる演奏、子たちだけの歌と打楽器演奏など。  それぞれ一生懸命な演奏、本人たちも楽しそうでした。  なかでも、「Fly me to the moon」をピアノソロで演奏した男性が素晴らく、思わずのけぞった。  一口で言えば、「この人のジャズ」になっているのだ。  つまり、 Fly m...

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1970年代の日本のロック、フォークを振り返る。

 1970年代初頭に大きく台頭してきた、エポックメーキングな「’70年代の日本のロック、フォーク」。 思うに、あれは一種の祭りであった。あの祭りは、演奏者と熱心な観客とが一体化できた「場」であり、かつ暗黙のうちに、何らかの共同作業をした場であった。幻想だったろうか?  振り返ると、1970年代のロック・フォークは、あのバブルの頂点(峠)の向こう側。そして、1960年代からの政治の波が、足元で引いて行く浜辺にあっ...

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映画 「フェスティバル・エクスプレス」  1970年のロックコンサート・ドキュメンタリーフィルム

                           1970年に、コンサート巡業のために仕立てられた特別専用列車“FESTIVAL EXPRESS”が、カナダを東から西に向かって突っ走った。  乗っているのは、ジャニス・ジョプリン、ザ・バンド、ザ・グレイトフル・デッド などのロックミュージシャン。  最高級の食堂列車を連結し、車内でジャムセッションができるように十分な環境も整えられていた。そして、沿線...

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鈴木茂のBAND WAGONライブが、SOLD OUTだった。 渋谷WWW

残念! 気づくのが遅かった。HMV GET BACK SESSION Special 鈴木茂『BAND WAGON』 LIVE鈴木茂(G.)/ 田中章弘(B.) / 坂田学(Ds.) / 柴田俊文(Key.) / 山本隆太(Key.)◆鈴木茂は、1969~1972年まで活動した日本のロックバンド「はっぴいえんど」のリードギター。◆彼のソロアルバム「BAND WAGON」は、1975年にリリースされた。 このソロアルバムに収められていた曲を全曲、ライブで再演する!!コンサート。うーん残念。...

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映画「バックコーラスの歌姫(ディーバ)たち」  監督:モーガン・ネビル   ドキュメンタリー映画

  いい映画だ。ジーンときました。  この映画のオリジナル・タイトルは、「20 Feet from Stardom」 だ。   つまり、スターが歌うステージ中央から6メートル離れた場所が、バックコーラス隊が歌う立ち位置。そして、バックコーラスの歌姫から見れば、スターダムまで、あと6メートルの距離。    歌姫たちは、幼いころからゴスペルが歌われる黒人教会の聖歌隊で歌っていて、歌うことが大好きで、天才的にすごく上手な少...

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映画「僕は天使ぢゃないよ」 & 「あがた森魚」のコンサートに行ってきた。

  あがた森魚が監督した「僕は天使ぢゃないよ」という映画と、関連して、あがた森魚のコンサートのご報告です。  ◆映画 「僕は天使ぢゃないよ」  実にマニアックな映画だ。  1974年のこの映画を表わすに、「昭和」や「フォーク」だ、などという形容詞を言うのは、やめてくれ。  ・「昭和」と一口に言うが、昭和は64年もあって、戦後の昭和は45年もある。少なくとも1970年代と言ってくれ。 加えて、1970年代前半の、政...

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映画「メイク・イット・ファンキー」  ニューオリンズの音楽ドキュメンタリー映画

  上質なドキュメンタリー映画です。  ニューオリンズ・サウンドを携えて、様々なミュージシャンがステージに上がります。  ライブを楽しめます。からだで感じて楽しんでください。  ニューオリンズと言えば、ニューオリンズ・ジャズ。例えばルイ・アームストロングだが、この地の音楽は、ジャズだけじゃない。と言うところから話が始まります。  貿易港として大いに栄えた歴史的な都市ニューオリンズの音楽は、カリブ海...

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「はいからぼ~いず」を、黙って聴け!

「ジャケ買い」 を カンペキに 拒絶 している。中身のサウンドを聴け!と、ウムを言わさぬ決意が感じられる。今年の4月に、CDデビュー。 試聴はこちらから。ブルースフォーマットに自分達のセンスを注ぎ込んでいる。日本の音楽界をぐるーっと見渡して、思うにこのバンドは、大人のサウンド を出します。30年目のファーストアルバムだ。バンド暦は長い、みなベテランメンバーたち。タイトなドラムス、思わず腰が動くベー...

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音楽ドキュメンタリー映画「キングス・オブ・クレズマー」 監督:シュテファン・シュヴィーテルト

  クレズマーとは、東欧系ユダヤ人の民族音楽です。  東欧系の民族音楽といえば、ロマの音楽を思い出す人もいるかと。エミール・クストリッツァ監督の「ウェディング・ベルを鳴らせ!」や「黒猫白猫」の音楽。あれとサウンドの感じは近いです。スローだと憂いがあって哀しい音色、アップテンポだとウキウキ。  映画に登場するミュージシャン兄弟の親は、1910年に東欧の田舎(現在ロシア領土)からニューヨークに移民してきま...

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映画「クロッシング・ザ・ブリッジ ~サウンド・オブ・イスタンブール」監督:ファティ・アキン

 楽しめます。音楽映画なんで、映像で聴くのが一番。 で、これ映画の予告編です。https://trailers.moviecampaign.com/detail/7684 楽しや!!たくさんのバンドが出てきますぞ。 「ペルシャ猫を誰も知らない」よりもっと音楽映画です。 充分にイスタンブール化された、アラビックな、エレクトロニカ、ロック、ヒップホップなバンドをはじめフォーキーなバンドや、果ては北島三郎、美空ひばり、淡谷のり子と、トルコ民謡・歌謡...

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映画 ミステリー・オブ・サンバ ~眠れる音源を求めて

監督:カロリーナ・ジャボール、ルラ・ブアルキ・デ・オランダ|2008|ブラジル|原題:O Mistério do Samba出演:マリーザ・モンチ, パウリーニョ・ダ・ヴィオラ, ヴェーリャ・グアルダ・ダ・ポルテーラほかサンバの大御所を訪ね、1940年から50年代に作曲され広く歌われたが、録音もされずに何時しか埋もれていった名曲を探す旅。<映画冒頭のサンバの歌詞より>私はただ生きる 何の野心もなくそれでも豊かなのは 神のおかげかけが...

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はいからぼ~いず ライブコンサート

ブレイク直前! はいからぼ~いず  知ってるだろ!年明けにインディーズアルバムデビューのバンド。すでにレコーディング終了。濃厚で渋さシラズ、かつ そこらへんのポップさをぶっ飛ばす。タワーレコード、ディスクユニオン他のインディーズ・コーナーに並びます。アマゾンでも買えます。 ライブ・コンサート『ブルーヒート』 新宿区舟町7番地 舟町ビル 地下1階Charge 1000円メトロ 丸の内線 四谷三丁目 から徒歩3分新宿線 曙...

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坂本龍一総合監修 『にほんのうた 第4集~冬』

東京都写真美術館のシネマホールで上映前に館内で流れていた音楽。耳に残っていた、あの時の音楽は、このCDだとわかった。「村の鍛冶屋」のトンカチ音のしゃれたタイミング、中山うり だと分かった「たきび」、そして好きな唄「雪の降るまちを」の3曲が良かったね。音的には、バックの演奏を極力省き、さらっとした力まない歌集。しかし、ま、買ってまで聴きたいCDではないな。【収録曲】村の鍛冶屋■細野晴臣・木津茂理・青柳...

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