映画「BU・SU」  監督:市川準  主演:富田靖子

上

  富田靖子18歳の映画。
  高校三年生の森下麦子(富田靖子)は、東京・神楽坂の置屋に住み込みで、芸妓見習いの生活を始めた。
  田舎で心閉ざす日々を送った麦子は、大都会東京の華やかさ、芸者の夜の世界、転校先の高校生活を経験するが、そのどれもが彼女の心を重くした。
中  しかし、人影の少ない波立たない田舎とは違って、ここ東京では麦子を刺激するものは多かった。
  置屋を営む叔母は、厳しい反面、何もかもを含んで明快な態度で、時にまるで母親のように麦子に接した。叔母の娘で売れっ子の芸者・揚羽が、馴染み客と駆け落ちする大人の愛を、間近に垣間見た。そして、麦子は自身の出自、母親のかつての不倫を知ることになる。
  田舎で、母と二人して向き合うように生きて来ながら、母親とすなおに接することができなかった麦子は、自分が、幼かったことに気付き始める。しかし、東京に来ていつしか彼女は、少しずつ前を見るようになっていった。それは同時に、同級生の邦彦(高嶋政宏)との淡い恋の始まりでもあった。

  この映画、富田靖子のきれいなイメージ映像集じゃんと、言えなくもないが、いやいや存在感は十分にあります。
  富田靖子の野外ロケ場所が、東京のあちこちなので、その場所を知る者にとってはそれぞれが懐かしい。だが、あ、あそこだ、ここだと知っているだけに、何の脈略もないロケ地選択に、観る方が いささか落ち着きなくなってくる。   


下監督:市川準|1987年|95分|
脚本:内館牧子|撮影:小林達比古|
出演:森下麦子・鈴女 (富田靖子)|叔母・胡蝶(大楠道代)|叔母の娘で芸者揚羽(伊藤かずえ)|津田邦彦(高嶋政宏)|京子(藤代美奈子)|北崎(イッセー尾形)|怜子(白島靖代)|ぽん太(室井滋)|春千代(伊織祐未)|菜の花(香苗圭子)|トレーナー(輪島功一)|客(中村伸郎)|客(まけい)|麦子の母・雪乃(丘みつ子)|

市川準 監督の映画
写真
大阪物語
写真
BU・SU


【 一夜一話の歩き方 】
下記、クリックしてお読みください。

写真
写真
写真
写真
写真
次からも、ご覧ください。
邦画
   題名から探す。  監督から探す。
洋画
   題名から探す。  国名から探す。
関連記事
やまなか
Posted byやまなか

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply