映画 『番頭はんと丁稚どん』

監督:酒井欣也|1960|松竹京都|モノクロ | 原作:花登筐

出演:崑松:大村崑|小松:芦屋小雁|駿松:芦屋雁平|雁七:芦屋雁之助|清七:菅佐原英一|隠居はん:浪花千栄子|御寮はん:浅茅しのぶ|旦那はん:森川信|かな子:九条映子|美代子:松山容子|美代子の夫:田端義夫| 女中八重:若水ヤエ子|女中お花:西岡慶子|大番頭忠助:野沢英一|智子:山口京子|明子:弥生慶子|ふみえ:水原真智子|藤田巡査:桂小金治|隣の丁稚:和田弘とマヒナスターズ|テレビ演出者:花登筐

大写しesコメディが好きです俳優さんがたくさん出てくる賑わいがある映画好きです。実力ある各界の喜劇役者落語家漫才師たちの演技が幾重にも層をなす、その上で美人で純情でかわいい女優さんが微笑を投げかけてくる。この女優の位置に丁稚どん大村崑がいる本作。

話の展開はありふれているものの、丁寧につくられた映画です。そもそも舞台での、ドタバタ人情喜劇を映画にすると舞台で出来ることが映画じゃ出来ないことも多い。観客との間でライブで伝わる一種のあうんや「間」や「気」といった舞台演技の粋や抽象性が、映画になると説明的になり軸足が写実性に傾く。そこんところが上手に映画化されていて気持ちいい。さらに大人が子供を演じるいやらしさが大村崑に無い、演技力とお人柄。
浪花千栄子、ようおますな、優雅できりっとした上方言葉、出てくるだけで映画がシャンとしてくる。
なにわの映画好きやなー。

映画の中で芝居『番頭はんと丁稚どん』の公演宣伝、大阪の映画は商魂たくましい。「七ふく」もね。

実は丁稚という制度は、戦後中学までの義務教育期間延長で無くなりました。

丁稚さんumb  鴈の助015


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大阪
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やまなか
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