ギョーム・ド・マショー (1300-1377) 「ノートル・ダム・ミサ」 ヴォーカル・アンサンブル カペラ定期公演
2014年07月26日 公開

14世紀初頭の人、ギョーム・ド・マショー、15世紀のオケゲム、15~16世紀のジョスカン・デ・プレなんか好きですね。一時は、CDを聴きまくってました。
このルネサンス時代(ジャンル?)のCDには、anonymousの標記、つまり作者不明の曲が結構入っている。曲だけが、後世に伝わっている。 まだまだ未解明な領域があるようです。
合唱曲は基本、アカペラ。あわせて伴奏付世俗歌曲(当時のポピュラーソング)も作曲しています。合唱曲は、なにも知らないで聴くと、現代音楽のように聴こえる曲もあり、不思議。
でも、このジャンルのコンサートは、なかなか無い。
ヴォーカル・アンサンブル カペラは、今回初めて聴きました。
歌に、しなやかさや抑揚を加えて、優雅さ、情緒性を表現しようとしているように感じた。ちょっと残念。
もっと張りのある、力強い声を維持しながら、声と声が互いに接触し微妙な響きの多声が、教会の大きな空間で音響反射(リバーブ)して、ダイナミックに音楽になる。そんなことを期待していたのですが、こじんまりとした女性的な演奏でした。
教会でのコンサートも初めてです。
聖アンセルモ・カトリック目黒教会も初めて入りました。
こうした古い教会音楽が好きなのに、教会という宗教的空間に行くことに、今までは いささかの違和感がありました。しかし、これを機会に今後は行くことにします。
この教会は、2階席が比較的良い響きです。はじめ1階うしろで聴いていましたが、その辺の席ではリバーブ音のお尻が妙に変化します。
教会で聴く経験は、ほかに無いですが、もっと響きのいい教会はありそうに思いました。
◆お聴きになるなら、CDは多数あります。
ナクソス(NAXOS)といえば廉価版というイメージもあるかと思いますが、演奏家が有名でないだけで、演奏はいいものが多いです。ギョーム・ド・マショーはじめNAXOSのアーリー・ミュージック・ジャンルの品ぞろえは豊富です。NAXOS以外では国内版より輸入盤がはるかにたくさんありますね。下記に少し挙げます。



マショー(NAXOS) マショー マショー



オケゲム(NAXOS) オケゲム・ジョスカン(NAXOS) ジョスカン
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