映画「365日のシンプルライフ」  監督:ペトリ・ルーッカイネン  2013年 フィンランド映画

上
  北欧、フィンランドのヘルシンキ。
  ある夜、素っ裸で走る男がいた。 

  一人住まいのこの男、持ち物のすべてを、パソコン、スマホはもちろんパンツ1枚まで全~部、近所のトランクルームに預けてしまったのだ。
  こんなことを考えるきっかけは、彼女に振られたからだが、彼は常々、たくさんのモノに囲まれた生活が、嫌になっていたらしい。

組1-0  本当に必要最低限のモノとは、一体なんなのか?
  要らないモノをリストアップするという、引き算思考で考えていては、必要最低限のモノが見えてこない。

中  そんな訳で、とりあえず、持っているモノすべて、全部をトランクルームに運び入れた。
  文字通り裸一貫、身ひとつになってみる実験。ただし、正確には、トランクルームのキーだけは、持っている。
  さて、これから始まるゲームのルールは、一日一個だけ、トランクルームからモノを出せる。

  預けたその夜、裸で、がらんとした部屋にいる。寒さが身に染みる。
  まずは、最初のひとつ、何が必要か・・・、考えた。その結果はコートだった。毛布の代わりにもなるし、外出できなくもない。
  で、人目を避けてその夜、トランクルームまで、まっしぐらに突っ走った。裸で。寒いよね。
  それから毎日、一個ずつ、モノが増えていく。さてさて、このお話、その先どうなりますやら。

組2-0  この映画は監督が以前に実際に行ったことを、自作自演で映画にした作品。
  ある程度までモノが身の周りに戻してしまうと、もうトランクルームから何も引き出さなくなる。その時点で、最低限度必要なモノが何かが分かった、というお話。それにしても一番分かったことは、家と彼女は絶対必要、という事かもしれません。
  監督が実際にやった時に、その様子を毎日 YouTube からライブで流した方が、面白かったでしょう。
  ま、レンタルになったら観ましょう。


オリジナル・タイトル:Tavarataivas (=モノ天国)
監督:ペトリ・ルーッカイネン|フィンランド|2013年|80分|
出演:ペトリ・ルーッカイネンほか、彼の家族と友人たち

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やまなか
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