京都のはなし  うどん

うどん

  京都の錦市場から脇へ入って数軒目にある、うどん屋、冨美家。
  平日のお昼時、きつねうどんを食べた。うまい。
  出汁が濃くって、少し甘い。めんは腰がない。腰がないのが美味いのだ。これが京都のうどん。
  するっと食って、さっと出て行く、地元のおばちゃんじいちゃん、若い勤め人。観光客がこれに交じる。
  店舗の様子は今風なつくり。もとは甘味処だったらしい。どおりでメニューにパフェやらがある。

  関西出身で関西を離れて暮らしている人間にとって、関西うどんが食えないのは辛いこと。
  関西風というのはあるが、それは別物。
  中京区堺町通 蛸薬師下る菊屋町五一九番地 


  もうひとつ、京都のうどん。 
  下賀茂神社の北にある千成餅食堂。
  北大路通から言うと、下鴨本通を少し下がったあたりにある。
  京都の街中ならどこにでもある取りたてて言うほどもない店。
  おふくろの味に近いきつねうどん400円。
  店内の壁にぶら下がるお品書きに、きつねうどん+稲荷ずしのセットがある。基本ですね。
  店の隣りが、栄盛湯という銭湯。風呂上りに食堂でビール。風情がありますね。
  こういう「うどん屋」が無くなりつつあります。
  京都市左京区下鴨膳部町

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やまなか
Posted byやまなか

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