金沢に行ってきた。 (その1)
2015年03月08日 公開
先日、金沢に行ってきました。
その時のことを、2回に分けて書いてみます。今回は、その1です。
うどん 石うす挽き手打そば処 「くら」 (地図中のマーク1)
泉鏡花記念館(鏡花の生家跡)の近くにある店で、かやくうどんを食った。
関西うどんの類だが、関西に比べて出汁が少し濃厚で、出汁の甘みが控えめだ。麺は、へなへなで京都のうどん、そのもの。美味しいです。
油揚げは、前もって煮込んでやわらかにしたものではなくて、お稲荷さんを包む油揚げのように薄い。また、煮込んだ竹の子の薄切りが乗っている。これは初めて見た。蒲鉾が五枚と多いのは贅沢感が出て良い。
小雨の降る寒い日だった。出汁を全部飲み干し身体が温まった。
店がある辺りの川岸は、主計町茶屋街という明治からの色街があった小さな界隈で、庶民の歓楽街、遊郭の街、泉鏡花が育った街だった。
住所:金沢市下新町2-10
すし 金澤玉寿司 総本店 (地図中のマーク2)

金沢の飲食街の中心地、片町の一角にあるすし屋。
たまには回らないすし屋で食いたいと、ホテルで言ったら紹介してくれた店。地物の魚やエビや貝を食った。金沢はネタが良くてすし屋が多い街とのこと。たしかに多い。店のマークが築地玉寿司に似ているとよく言われるらしい。
店内では、カウンターにいる常連さんのじいさんと40歳後半の若作りの玄人ねえさんのカップルの様子が、いかにもという雰囲気で見ていて面白かった。
この店がある横丁をさらに奥へ行くと片町伝馬という、やはり飲食街が川沿いに続く。片町は奥が深い。
住所:金沢市片町2丁目21-19
バー 倫敦屋酒場 (地図中のマーク3)
金沢の観光ガイドブックにも載っていて、ホテルの真裏にある店だった。カウンター越しにマスターといろいろ話せて楽しい時間を過ごせた。
カウンターに座ったその客は、地元放送局の会長さん。マスターと会長の会話から、金沢の文化的な側面を垣間見た。かつ、お二方の話からマスターについて知ったことは、この人は金沢の名士らしいし、小説家や映画監督や俳優などとの交流もあるらしい。本も書いている。だからといって、偉ぶるでもなく、また話は通り一遍じゃなくて ひと癖あって面白い。
玉寿司に行ったと言うと、金沢のすし屋といえば小松弥助だろと言われた。小松弥助は、銀座のすし屋 「すきやばし次郎」の次郎さんも食べに来たらしい。ただし小松弥助は、私の財布には似合わない。(映画「二郎は鮨の夢を見る」の記事はこちらからどうぞ。)
他にも、マスター愛用の包丁がすり減って小さくなって行く話や、長年使い込んだショットグラスもすり減り、縁が欠けたら金継ぎしている話や北陸新幹線金沢開業などなど話は尽きない。そんなことで金沢の夜は更けた。
住所:金沢市片町1丁目12−8
美術館 金沢21世紀美術館 (地図中のマーク4)
平日だというのに、来館者が多いのに驚いた。春休みということもあろうが、展示内容※は難しいものなのに、ファッションビルの中のショーウィンドウを見て歩くように、人々は気軽に観て回っている。若いカップルも多い。デートコース化している。

館は、緑に囲まれたオープンな立地。ガラスが多用されていて開放的で明るい。市民との交流ゾーンは、夜10時まで開けている。
※ジャパン・アーキテクツと題打って、「3.11以後の建築」と、「ジャパン・アーキテクツ 1945-2010」。後者は、ポンピドゥー・センター パリ国立近代美術館副館長の監修による戦後日本において大きな役割を果たしてきた日本の建築家たちによる150を超えるプロジェクトの考察。
展示の中では、とりわけ、ひとりでビルを建てる男 岡啓輔が面白かった。
住所:金沢市広坂1-2-1
石川国際交流サロン 郁文社 金沢展 (地図中のマーク5)
街を歩いていると、あちこちに古い民家がある。ここは、中に入れそうなのでのぞいてみた。
大正末期に建築された民家らしい。格調高いお屋敷だ。書の展示をしていて、入り口に立っていると、どうぞと招かれた。日本を代表する書家の一人・高木聖雨という先生を中心に集う方々の書が、和室の各部屋に、先生の書は庭の見える床の間にあった。
門外漢の私である。何が書いてあるのか分からなかったが、造形的に観て、心洗われるようないいものがあった。
住所:金沢市広坂1-8-14

その時のことを、2回に分けて書いてみます。今回は、その1です。
うどん 石うす挽き手打そば処 「くら」 (地図中のマーク1)

関西うどんの類だが、関西に比べて出汁が少し濃厚で、出汁の甘みが控えめだ。麺は、へなへなで京都のうどん、そのもの。美味しいです。
油揚げは、前もって煮込んでやわらかにしたものではなくて、お稲荷さんを包む油揚げのように薄い。また、煮込んだ竹の子の薄切りが乗っている。これは初めて見た。蒲鉾が五枚と多いのは贅沢感が出て良い。
小雨の降る寒い日だった。出汁を全部飲み干し身体が温まった。
店がある辺りの川岸は、主計町茶屋街という明治からの色街があった小さな界隈で、庶民の歓楽街、遊郭の街、泉鏡花が育った街だった。
住所:金沢市下新町2-10
すし 金澤玉寿司 総本店 (地図中のマーク2)

金沢の飲食街の中心地、片町の一角にあるすし屋。
たまには回らないすし屋で食いたいと、ホテルで言ったら紹介してくれた店。地物の魚やエビや貝を食った。金沢はネタが良くてすし屋が多い街とのこと。たしかに多い。店のマークが築地玉寿司に似ているとよく言われるらしい。
店内では、カウンターにいる常連さんのじいさんと40歳後半の若作りの玄人ねえさんのカップルの様子が、いかにもという雰囲気で見ていて面白かった。
この店がある横丁をさらに奥へ行くと片町伝馬という、やはり飲食街が川沿いに続く。片町は奥が深い。
住所:金沢市片町2丁目21-19
バー 倫敦屋酒場 (地図中のマーク3)

カウンターに座ったその客は、地元放送局の会長さん。マスターと会長の会話から、金沢の文化的な側面を垣間見た。かつ、お二方の話からマスターについて知ったことは、この人は金沢の名士らしいし、小説家や映画監督や俳優などとの交流もあるらしい。本も書いている。だからといって、偉ぶるでもなく、また話は通り一遍じゃなくて ひと癖あって面白い。
玉寿司に行ったと言うと、金沢のすし屋といえば小松弥助だろと言われた。小松弥助は、銀座のすし屋 「すきやばし次郎」の次郎さんも食べに来たらしい。ただし小松弥助は、私の財布には似合わない。(映画「二郎は鮨の夢を見る」の記事はこちらからどうぞ。)
他にも、マスター愛用の包丁がすり減って小さくなって行く話や、長年使い込んだショットグラスもすり減り、縁が欠けたら金継ぎしている話や北陸新幹線金沢開業などなど話は尽きない。そんなことで金沢の夜は更けた。
住所:金沢市片町1丁目12−8
美術館 金沢21世紀美術館 (地図中のマーク4)


館は、緑に囲まれたオープンな立地。ガラスが多用されていて開放的で明るい。市民との交流ゾーンは、夜10時まで開けている。
※ジャパン・アーキテクツと題打って、「3.11以後の建築」と、「ジャパン・アーキテクツ 1945-2010」。後者は、ポンピドゥー・センター パリ国立近代美術館副館長の監修による戦後日本において大きな役割を果たしてきた日本の建築家たちによる150を超えるプロジェクトの考察。
展示の中では、とりわけ、ひとりでビルを建てる男 岡啓輔が面白かった。
住所:金沢市広坂1-2-1
石川国際交流サロン 郁文社 金沢展 (地図中のマーク5)

大正末期に建築された民家らしい。格調高いお屋敷だ。書の展示をしていて、入り口に立っていると、どうぞと招かれた。日本を代表する書家の一人・高木聖雨という先生を中心に集う方々の書が、和室の各部屋に、先生の書は庭の見える床の間にあった。
門外漢の私である。何が書いてあるのか分からなかったが、造形的に観て、心洗われるようないいものがあった。
住所:金沢市広坂1-8-14

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