ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2015   主催:東京国際フォーラム

  ああ、5月なんだ。今年も、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2015 に行ってきた。

   
1_20150504152616090.jpg“パシオンの邂逅~バッハと現代が交差する声楽空間”
  エストニアのヴォックス・クラマンティスという合唱団が、ペルトを歌った。
  ペルトといえば、CDで聴けるのは大きな教会内で響き渡る、硬質で石の匂いがする透明感ある録音だ。
  東京国際フォーラムのホールB5は、コンサートホールというよりイベント会場で、豊かな響きは期待できなかったが、しかし、ありのままのあたたかい、生の声のペルトが聴ける様相となった。かえってそれが良かった。新鮮な体験だった。
  残念なのは、ピアノ独奏の下記2曲。へた。
  なぜに、無伴奏の合唱の間にピアノ独奏を入れたんだろう? 興ざめだった。

  合唱:ヴォックス・クラマンティス
  指揮:ヤーン=エイク・トゥルヴェ
  ピアノ独奏:クレール=マリ・ルゲ

  ペルト:鹿の叫び (無伴奏)
  J.S.バッハ:3声のシンフォニアより 第11番 ト短調 BWV797 (ピアノ独奏)
  ペルト:そしてパリサイ人の一人が (無伴奏)
  ペルト:アリーナのために (ピアノ独奏)
  ペルト:ヴィルヘンシータ (無伴奏)
  J.S.バッハ:イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971より 第2楽章 (無伴奏)
  ペルト:カノンによる祈りの歌 (無伴奏)

2_20150504152702ee2.jpg“パシオンの邂逅~越境するアコーディオン”

  なぜか、アコーディオンが好きです。
  フィリップ・グラスの「モダン・ラブ・ワルツ」、ジョン・ケージの「夢」が良い。
  1964年のフランス映画「シェルブールの雨傘」の主題歌は、御喜美江さんが幼い頃からお気に入りの曲とのこと。これも気持ちが入っていて良かった。逆にスカルラッティは、気持ちが入り過ぎて、聴くのに困りました。
  ピアソラを久々に聴いて、ピアソラ本人の演奏CD 「57 Minutos Con La Realidad」 や 「Tango: Zero Hour」 を久々に聴いてみたくなりました。ああ、心の芯がキューッと熱くなる、アバンギャルドなバンド演奏が頭を駆け巡ります。

  アコーディオン独奏:御喜美江

  D.スカルラッティ:ソナタ ハ長調 K.159、ソナタ ニ短調 K.9、ソナタ ニ短調 K.1
  グラス:モダン・ラブ・ワルツ
  ルグラン:シェルブールの雨傘
  ケージ:夢
  ピアソラ:S.V.P.、バチンの少年、最後の嘆き、白い自転車
  ジョン・ゾーン:ロード・ランナー
                                                     主催:東京国際フォーラム


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