「ちょっと変な映画」 特集 でも、どれも可笑しい話です。(邦画編)
2010年01月01日 公開
ストレートな喜劇映画を笑うのもいいですが、もう一ひねり、
いや、二ひねり三ひねりさせた、ちょっと変な笑いの映画、邦画編! (50音順)
◆「アドレナリンドライブ」 監督:矢口史靖 主演:石田ひかり、安藤政信
楽しいじゃないですか、ね、この映画。監督お得意のB級コメディ&アクション。全開してます。こういう「いいB級」って、作る方はもちろん、観る方も何気に持てる力量を試されてしまう。でも力まなくていいんです。気楽に楽しめてこそ、ですから。主人公は、看護師の静子(石田ひかり)と、レンタカー営業マンの悟(安藤政信)。ともに内にこもった毎日をそれなりに、・・・(続きはこちらから)
◆「居酒屋ゆうれい」 監督:渡邊孝好 主演:室井滋、萩原健一、山口智子
随所で吹き出す、いい喜劇。この世の再婚夫婦と、あの世の先妻との「不等辺」三角関係を軸に話は進む。室井滋と萩原健一そして山口智子が絶妙の演出のもと、味のぐっとある演技を見せてくれる。お楽しみに。壮太郎40歳(萩原健一)は「かづさ屋」という居酒屋の主、妻のしず子(室井滋)と二人三脚、店を盛り上げてきた。店は・・・(続きはこちらから)
◆「ウルトラ ミラクル ラブストーリー」 監督:横浜聡子 主演:松山ケンイチ、麻生久美子
この映画は、コメディ映画です。かつ、ラブストーリーです。そして超・奇蹟的なラブストーリー。ただし、この映画、結構、荒唐無稽ですので、ご注意を。主人公の陽人(松山ケンイチ)は、生まれつき精神障がいを持つ青年。青森県の海辺に広がる農村地帯にひとりで住んでいる。親兄弟はいない。身寄りは、近くに住む祖母ひとり。陽人と祖母(渡辺美佐子)のふたりは、小さな畑で・・・(続きはこちらから)
◆「運命じゃない人」 監督:内田けんじ 主演:中村靖日、霧島れいか
なかなかの映画。練りに練ったストーリー。喜劇仕立てのサスペンス。監督自らの脚本に脱帽! 夜、ある男が帰宅した後の、数時間の間に起きた出来事です。話の冒頭は、ユル~イ恋愛話で始まりますが、ここで侮ってはいけません。ストーリーは次々に思わぬ展開をし始めます。そして、登場人物5人の真実が暴かれていきます。・・・(続きはこちらから)
◆「江戸川乱歩猟奇館 屋根裏の散歩者」 監督:田中登 主演:宮下順子、石橋蓮司
宮下順子主演の映画だが、石橋蓮司の映画だと言っていい。かつ、安っぽいB級映画の楽しみを味わいたい。この木造アパートの住人は、みなひと癖ある輩ばかり。そのひとり、日常に飽きた郷田(石橋蓮司)の猟奇的行動を映画は追う。彼は、その日、自身の部屋の天井板を開けて屋根裏に上がった。そこで見たものは暗闇に、もれる・・・(続きはこちらから)
◆「億万長者」 監督:市川崑 出演:久我美子、山田五十鈴、木村功
極上の喜劇映画です。アナーキーでトンガってますが、しっかり娯楽映画です。じっくり観てください。映画の舞台の二階建てのこの家は、明らかに傾いていて今にも崩れそうである。事もあろうに、この家に税務署がやって来た。税金を滞納している。徴税係の館香六(木村功)も、そりゃそうだろう・・・と思うが職務だ。言いたくない事を言わざるをえない。・・・(続きはこちらから)
◆「鴛鴦歌合戦 (おしどり)」 監督:マキノ正博 主演:片岡千恵蔵 、市川春代、ディック・ミネ
時は江戸時代。好きよ嫌いよ、男2人に娘3人、ラブコメディな ジャズ・オペレッタ。おとみ(服部富子)が、江戸の街を歩いてる。オペレッタの始まりだ♪♪可愛い彼女に言い寄る男ら五人、リズムに乗って歌って ついて行く。だけど、おとみは、全くつれない。私は、あの人に会いに行く。さて、ここは江戸近郊。長屋の住人、浅井(片岡千恵蔵)は、壁一枚隔てた隣の、・・・(続きはこちらから)
◆「音曲の乱」 監督:林海象 出演:東京スカパラダイスオーケストラ、佐野史郎、鰐淵晴子
時は、平成4年(1992年) 徳川幕府が390年続いている。そう、明治維新はなかった。今も徳川の天下である。鎖国を始めて、かれこれ350年が過ぎようとしている。ここは、日本のどこか。佐野城の主は、バカ殿である。その上、無類の女好き。城下町には、東西南北にキャバレーやSMクラブがあって、千両箱を小脇に抱えて、殿は一日のほとんどを、これらの店で過ごしている。・・・(続きはこちらから)
◆「音符と昆布」 監督:井上春生 主演:市川由衣、池脇千鶴
「この火星人が、ルームメイトですか?」 小暮ももは作曲家の父と二人暮らし、それともう1名、ももの彼氏が同居中。彼女にはふたつの不幸せがある。母がいないこと、生まれつき嗅覚がないこと。でも勝気な性格と、鋭敏な味覚・食感でフードコーディネーターとして頑張ってる。ある日、宅急便が来たとドアを開けると、火星人「小暮かりん、25歳」が立っていた。この時から、・・・(続きはこちらから)
◆「川下さんは何度もやってくる」 監督:いまおかしんじ 主演:佐藤宏、水澤紳吾、櫻井拓也
生活は貧しく頼り甲斐いないが、仲間に思いやりある、あったかい男たちの、おバカでお下劣で物悲しい喜劇映画です。先輩の川下(佐藤宏)の通夜。ことは、その夜更けに起こった。コップ酒片手にひとり、寝ずの番をしていた今西は、突然のことに驚いた。先輩が棺桶から、むっくり起き上がったのだ。そして叫んだ。 「セックスがしたい!」 マジかよと思いつつも、・・・(続きはこちらから)
◆「川の底からこんにちは」 石井裕也監督 主演:満島ひかり
泣きと笑い。「うまい!」 主演女優の満島ひかりがいいぞ! 今後きっと伸びるよ、この子(と公開当時に思った)。脇役は、手垢のついたああ、いつもの俳優たちネ、を使ってないのがまた新鮮。ストレートな商業映画が出来た!!以前観た、石井監督作品「剥き出しニッポン」では、ぐっと来るものが何もなかったのです。・・・(続きはこちらから)
◆「揮発性の女」 監督:熊切和嘉 出演:石井苗子、澤田俊輔
夫を亡くした悦子は、ひとりで、この小さなスタンドを切り盛りしている。彼女は、水槽に飼っているピンクの両生類ペット、ウーパールーパーが、唯一親しい話し相手という孤独な女だ。近所じゃ「網ばあ」と言われている。ペットの生餌の昆虫を採るため、捕虫網持って近隣を歩くのだ。さて、信用金庫へ銀行強盗に入った桜田は、客が騒いだため・・・(続きはこちらから)
◆「教祖誕生」 監督:天間敏広 出演:萩原聖人、北野武、岸部一徳
北野武・原作の映画。ちょっとひねくれた喜劇です。誰が見ても、いかがわしい小さな教団が徐々に大きくなる過程で、新たな教祖が誕生し新興宗教となる話。単線の鉄道駅から次の駅へと、へんぴな農村地帯をドサまわりし、布教活動をする弱小の教団。ある場所で布教活動がはじまる。地元の人々が取り囲んでいる十数人の中から、母親とその娘が教祖の前に出てきた。・・・(続きはこちらから)
◆「空気の無くなる日」 監督:伊東寿恵男 出演:深見泰三、花沢徳衛
ハレーすい星の接近で村中が大騒ぎ、のお話です。舞台は遠くに雪をいただく山々が見える村。「すい星が接近して来て、星の引力で地球の空気が吸い取られてしまうらしい。大変だ!」と小学校の用務員のおじさんが、息を切らして職員室に駆け込んできた。次に校長が役場に出かけ、折り返し息を切らして帰って来た。「空気がなくなる!!」・・・(続きはこちらから)
◆「クレージーの大爆発」 監督:古澤憲吾 出演:クレージー・キャッツ、松岡きっこ、由利徹
植木等、ハナ肇のキャラをこってり前面に出す、例のクレージー系の喜劇シリーズとは、二味三味違う映画。GIBと称する国際秘密組織が、ある命令をその日本支部に下した。それは、参一銀行本店地下金庫にある莫大な量の金の延べ棒を盗み出すこと。この案件を担当することになった日本支部のエリ子(松岡きっこ)は、その身分を隠して、・・・(続きはこちらから)
◆「クワイエットルームにようこそ」 監督:松尾スズキ 出演:内田有紀、宮藤官九郎 、蒼井優
楽しい娯楽映画。大口開けて笑えない、という意味でシリアス。ギシギシと追い込まれるかと言うと、ユルユルの開放感。何しろ精神疾患の病院だから、登場人物の、際だったキャラにモノを言わせる脚本になってる。俳優さんは大変だ。アルコールと睡眠薬の多量摂取、救急車で二次救急病院に運ばれ吐きまくって、意識が戻ると、精神専門病院に転送されて、この・・・(続きはこちらから)
◆「荒野のダッチワイフ」 監督:大和屋竺 出演:港雄一、山本昌平、麿赤児
1967年の映画。ピンク映画に分類されるらしい。映画の舞台は、新宿の街。大島渚の「新宿泥棒日記」が1969年だから、ま、あんな新宿が映画製作の背景にあるんだろう。あんな新宿それは、極ありていに言えば、ヒッピー、アングラ、サイケ等々アンダーグラウンドと言われた音楽演劇美術ファッションなどの文化潮流と、70年安保闘争が、既存の歓楽と交錯した街、新宿。・・・(続きはこちらから)
◆「サマータイムマシン・ブルース」 監督:本広克行 主演:瑛太、上野樹里
今、そこに置いたはずのチョコが無い。どうしてもない! そんな時には、疑ったほうがいい。「明日のあなた」が、タイムマシンに乗って今日に来ていて、「今日のあなた」にイタズラしていると・・・。さて、映画。持て余しているヒマを、各自、持ち寄った学生たち。それがこの大学のSF研究会。アホで個性的なヤツらが部室にタムロしている。いまは夏休み。・・・(続きはこちらから)
◆「地獄」 監督:中川信夫 出演:天知茂、沼田曜一
ま、少なくとも、真昼間から観る映画じゃない。登場人物が次々に死んでいく。ストーリーはおそろしく単純。全員が地獄へと なだれ込む。そんな話。演技やストーリーで観る映画ではない。そして、とて~もチープ!観ない方がいい。田村という得体の知れない嫌な雰囲気の男が、大学生の清水(天知茂)に付きまとっていた。田村が運転する車が、やくざの男を轢き殺した。・・・(続きはこちらから)
◆「ジャーマン+雨」 監督:横浜聡子 出演:野嵜好美
異次元だね。優れた喜劇です。
人の話を聞かない女、自身の要求を強引に性急に相手に求める、そんな迷惑極まりない「よし子16歳」を演ずる女優、野嵜好美は、ワン&オンリーだ。
この尖がりな女の行動を緩和するのが、小学生の男の子3人。さて話は・・・(続きはこちらから)
◆「下妻物語」 監督:中島哲也 主演:深田恭子、土屋アンナ
ご存じの「下妻物語」。下っ端やくざの娘・桃子(深田恭子)と、実は良い家庭の娘・イチゴ(土屋アンナ)のふたりが織りなす、おかしなお話。桃子はロリータファッションに夢中で、ファンタジーの世界にひとり浸るおとなしい子。孤独を愛し友達を作らない高校生。イチゴは良い家庭環境のもとに生まれたが、今じゃレディース(暴走族)でヤンキー。でも、元はいじめられっ子で・・・(続きはこちらから)
◆「図鑑に載ってない虫」 監督:三木聡 出演:伊勢谷友介, 松尾スズキ, 菊地凛子
こういう快速ドタバタ・コメディは、監督自ら脚本 書かなきゃ、とうてい実現しない映画です。
そして映画に「乗り」を作り出すのが、松尾スズキ。
だから、三木と松尾、この二人がタッグを組んでこそ本領発揮の、映画です。(続きはこちらから)
◆「スチャラカ社員」 監督:前田陽一 出演:ミヤコ蝶々、長門勇、中田ダイマルラケット
大阪のドタバタ喜劇。ナニワの喜劇人が多数登場します。そして結構、前衛的? でもあります。大阪のど真ん中にあるオフィスビルの屋上にある都田物産。外見はプレハブ倉庫のような社屋。社長はミヤコ蝶々。部長は長門勇。社員は中田ダイマル・ラケットにルーキー新一そして紅一点・事務の新藤恵美(可愛い)の4名。社長の表情が苦しげなのは、経営が・・・(続きはこちらから)
◆「てなもんやコネクション」 監督:山本政志 出演:新井令子、ツェ・ワイ・キット
おバカで楽しい! いい映画。大阪の釜ヶ崎エネルギーと、香港の下町エネルギーが濃厚な感じで、ぶつかり合い、爆笑する。自宅で旅行代理店を営む夫婦が、広東語が堪能なツアーコンダクターを募集していた。これに飛びついたのが、クミ。実はカタコトの広東語能力なのだが、面接に行ったその日、いきなり仕事を任され面食らう。ヨッシャわかった、やったル! 腹をくくったクミは・・・(続きはこちらから)
◆「寝ずの番」 監督:マキノ雅彦(津川雅彦) 出演:長門裕之、中井貴一、木村佳乃、富司純子
ライトタッチなコメディかヘビーで濃いコメディか。語り口がスピーディで小気味いい映画。病床の師匠と妻・志津子(富司純子)、そして一門がベッドサイドに・・・。だがきっと、ライトに思えない向きもいるだろう。なぜなら。1)主要登場人物は、木村佳乃・富司純子以外、おじさんばっか。2)ストーリーは、すべて通夜が舞台で、死んだ人の悪口ばっか。3)卑猥な下ネタ満載。猥談や・・・(続きはこちらから)
◆「パーマネント野ばら」 監督:吉田大八 出演:菅野美穂、小池栄子、池脇千鶴
良かった。どうせテレビドラマ的映画だろうと思ってたが、やられた! 哀しみと笑いがブレンドされた大人味。さびれた小さな漁港、まともな人は、もうとっくに町を出て行ってしまった。残っているのはカスだけ。美容室・野ばらにカスの女たちが集まる。パンチパーマをしてもらいながら、飽きもせぬ尽きもせぬY談花盛りのオバちゃん達。主人公ナオコ(菅野美穂)は・・・(続きはこちらから)
◆「箱入り息子の恋」 監督:市井昌秀 主演:夏帆、星野源
箱入り息子と箱入り娘の、コメディタッチな恋のお話。ほんわか映画にみえますが、結構問題提議な話です。「結婚を本人同士に任せていても、なかなか進まないのが現状です。たとえ周囲から過保護だと言われても、お子様の幸せを真剣に考えるのであれば、やはり親御様ご自身が積極的にお子様の結婚活動をサポートすることが何よりも大切です。」・・・(続きはこちらから)
◆「裸足のピクニック」 監督:矢口史靖 主演:芹沢砂織
何が因果か! 何も悪い事をしていない主人公が、不運にもどんどん転落していく悲しいコメディです。あ、ひとつだけ悪い事をしていた。偽造の定期券を借りて使った、これがすべての発端であった。たくさんのエピソードがぎっしりあって、話を追いきれない方は、つまらない映画「となります。」 くれぐれも映画に置いて行かれないように。細かい事を気にしない映画は猛スピードで・・・(続きはこちらから)
◆「ハッピーフライト」 監督:矢口史靖 出演:綾瀬はるか
楽しく笑える映画です。飛行機が苦手な方は、この映画観ると、余計に嫌になります。少なくとも、この映画、機内上映はなかったでしょう。(あったらしい) 誰だって無事に着地して、拍手なんかする場面に遭遇したくありません。ですが、監督の矢口史靖は好きです。・・・(続きはこちらから)
◆「ピクニック (完全版)」 監督:岩井俊二 主演:チャラ、浅野忠信
チャラを観る映画。前近代的な精神病院で出会った女と男の話。ココ(チャラ)は、両親に付き添われ、運転手付きの高級車に乗せられ、この病院に着いた。両親は、白衣の人達に連れられて病棟に消えていく娘を、淡々と見送った。彼女は黒いカラスの羽飾りを身にまとっていたが、入院患者として白い服を強制される。病室はガランと広い個室だった。・・・(続きはこちらから)
◆「ひみつの花園」 監督:矢口史靖 主演:西田尚美
パンパンに膨らました風船をプンと放すように、映画はすっとんきょうな方向へ飛ん行く。低予算な製作をあざ笑うようにストーリーは強靭、主人公は超人だ。なにしろ無責任で後先なし、エネルギッシュな話の展開なので、ちまちまとストーリーに写実を求める向きは途中で音を上げるかも。でもでも、終わりはハッピーエンドですからご安心あれ。・・・(続きはこちらから)
◆「ビューティフルサンデー」 監督:中島哲也 出演:永瀬正敏、尾藤桃子
このマンションには個性豊かな人々が住んでいる。映画はそれぞれの人物の妙ちくりんを、おもしろく地味に見せてくれる。渋谷(永瀬正敏)は、TV番組の脚本家。妻の小夜子と住んでいる。小学生の明日香は塾で成績トップ。2位の女の子に勝ち続けていることを生きがい。一人住まいの女は、このマンションで一番普通にみえるが毎日正午になると奇声を発する。・・・(続きはこちらから)
◆「病院へ行こう」 監督:滝田洋二郎 出演:薬師丸ひろ子、真田広之
病院を舞台にした喜劇映画。期待される医師像、ちゃんとしてなきゃいけない患者像といった一般的概念を、面白おかしく壊しながら、特に入院経験者なら、にやりとするエピソードがふんだんに盛り込まれている。ただし語り口は、医師や医療機関が抱える諸問題には踏み込んで行かない。揉み合って、階段から転落した男ふたりが、骨折で救急入院してきた。・・・(続きはこちらから)
◆「夫婦フーフー日記」 監督:前田弘二 主演:永作博美、佐々木蔵之介
とても明るくカラッとした、コメディです。あらすじは一見、とても悲しいのですが、これが実にいい喜劇に仕立ててあるんです。必見、観てのお楽しみ!! 何といっても、永作の演技力が映画を引っ張って行きます。さらに、映画を注意して観ていれば、想定外のどんでん返しかと、ハッとさせるトリックが用意されています。これは観てのお楽しみ!! いい映画です。・・・(続きはこちらから)
◆「満員電車」 監督:市川崑 主演:川口浩
ハイレベルな喜劇映画です。地方の小さな小学校の入学式では、「一生懸命勉強して将来は偉くなって欲しい」と校長が式辞を述べている。かたや、大学の卒業式では、会場に入りきれぬ学生たちが、会場入り口付近に群がり廊下まで溢れている。しかし、こうして卒業できても、就職先が見つからずに世に送り出される学生が多数いる。時代は就職難の様相。名門の・・・(続きはこちらから)
◆「モル」 監督:タナダユキ 主演:タナダユキ
インディーズ喜劇です。映画中のあちこちで、怒号の関西弁が痛快に爆発する。血しぶきも飛ぶ。歯に衣着せぬ、その発言は、例えば、こんな風。「なんでアタシばっかり、こんな目に合うんや!」 「アタシら女はなぁ、毎月血だらけになっとんのやぁ!!」 「生理とか女とか、どうでもええねん! どうやったら上手に人のこと好きになれんやろなぁ~」 わめき散らすは、・・・(続きはこちらから)
◆「幽霊列車」 監督:野淵昶 出演:柳家金語楼、花菱アチャコ、横山エンタツ
小さな鉄道の駅を降り、観光客は田舎バスに乗り換え温泉に向かった。しかし途中でバスが故障、しかたなく雨降りしきる闇のなかをバスは引き返し、乗客たちはもとの駅に舞い戻った。乗客をよく見ると、素性も不明な、怪しげな人々ばかり。事件はこの人々のなかで起こる、密室殺人。駅の待合室に集まった人々は、駅員から、ある事情を聞かされる。この駅に幽霊が出ると・・・(続きはこちらから)
◆「老人の恋 紙の力士」 監督:石川均 主演:ミッキー・カーチス、丸純子
いい映画、上級の喜劇です。R15+ 指定のハッピーエンドもの。ここは、茨城県結城市の近郊。住宅街のはずれ、そばには田んぼが広がり、竹やぶがある。石川(ミッキー・カーチス)は妻に先立たれて、この一軒家で一人住まい。息子は結婚して、もっと市街に近い所に別居している。石川は、多重人格障害らしい。家にいるはずが、意識がふっつり途切れて、・・・(続きはこちらから)
◆「ロビンソンの庭」 監督:山本政志 出演:太田久美子、町田康
エピソードを個別にみるとすごいシーンがある。例えばキイが深夜、真っ暗な廊下をひとり歩きながら歌うシーン。「俺のタニシは、どこで買うネン?」というフレーズを、歌うように地口を繰り返す。なんでもないようだが、実に深い。と同時に、笑えるのです。ロケーションに何も付け足さなくても、こんなにいいシーンが出来るんだったら・・・(続きはこちらから)
◆「ロボジー」 監督: 矢口史靖 主演:ミッキー・カーチス
あり得ない話を、長けた話者が真面目に話すうちに、観客はスッカリ話術にはまって、はらはらドキドキ、大笑い。そう、これ落語です。最後まで一気に観てしまいます、楽しんでください。事の発端はたくさんあるが、そのひとつ。機械工学科の学生、葉子(吉高由里子)は、ロボット・オタクで大学のロボット研究会に属してる元気な女子。彼女は・・・(続きはこちらから)
いや、二ひねり三ひねりさせた、ちょっと変な笑いの映画、邦画編! (50音順)

楽しいじゃないですか、ね、この映画。監督お得意のB級コメディ&アクション。全開してます。こういう「いいB級」って、作る方はもちろん、観る方も何気に持てる力量を試されてしまう。でも力まなくていいんです。気楽に楽しめてこそ、ですから。主人公は、看護師の静子(石田ひかり)と、レンタカー営業マンの悟(安藤政信)。ともに内にこもった毎日をそれなりに、・・・(続きはこちらから)

随所で吹き出す、いい喜劇。この世の再婚夫婦と、あの世の先妻との「不等辺」三角関係を軸に話は進む。室井滋と萩原健一そして山口智子が絶妙の演出のもと、味のぐっとある演技を見せてくれる。お楽しみに。壮太郎40歳(萩原健一)は「かづさ屋」という居酒屋の主、妻のしず子(室井滋)と二人三脚、店を盛り上げてきた。店は・・・(続きはこちらから)

この映画は、コメディ映画です。かつ、ラブストーリーです。そして超・奇蹟的なラブストーリー。ただし、この映画、結構、荒唐無稽ですので、ご注意を。主人公の陽人(松山ケンイチ)は、生まれつき精神障がいを持つ青年。青森県の海辺に広がる農村地帯にひとりで住んでいる。親兄弟はいない。身寄りは、近くに住む祖母ひとり。陽人と祖母(渡辺美佐子)のふたりは、小さな畑で・・・(続きはこちらから)

なかなかの映画。練りに練ったストーリー。喜劇仕立てのサスペンス。監督自らの脚本に脱帽! 夜、ある男が帰宅した後の、数時間の間に起きた出来事です。話の冒頭は、ユル~イ恋愛話で始まりますが、ここで侮ってはいけません。ストーリーは次々に思わぬ展開をし始めます。そして、登場人物5人の真実が暴かれていきます。・・・(続きはこちらから)

宮下順子主演の映画だが、石橋蓮司の映画だと言っていい。かつ、安っぽいB級映画の楽しみを味わいたい。この木造アパートの住人は、みなひと癖ある輩ばかり。そのひとり、日常に飽きた郷田(石橋蓮司)の猟奇的行動を映画は追う。彼は、その日、自身の部屋の天井板を開けて屋根裏に上がった。そこで見たものは暗闇に、もれる・・・(続きはこちらから)

極上の喜劇映画です。アナーキーでトンガってますが、しっかり娯楽映画です。じっくり観てください。映画の舞台の二階建てのこの家は、明らかに傾いていて今にも崩れそうである。事もあろうに、この家に税務署がやって来た。税金を滞納している。徴税係の館香六(木村功)も、そりゃそうだろう・・・と思うが職務だ。言いたくない事を言わざるをえない。・・・(続きはこちらから)

時は江戸時代。好きよ嫌いよ、男2人に娘3人、ラブコメディな ジャズ・オペレッタ。おとみ(服部富子)が、江戸の街を歩いてる。オペレッタの始まりだ♪♪可愛い彼女に言い寄る男ら五人、リズムに乗って歌って ついて行く。だけど、おとみは、全くつれない。私は、あの人に会いに行く。さて、ここは江戸近郊。長屋の住人、浅井(片岡千恵蔵)は、壁一枚隔てた隣の、・・・(続きはこちらから)

時は、平成4年(1992年) 徳川幕府が390年続いている。そう、明治維新はなかった。今も徳川の天下である。鎖国を始めて、かれこれ350年が過ぎようとしている。ここは、日本のどこか。佐野城の主は、バカ殿である。その上、無類の女好き。城下町には、東西南北にキャバレーやSMクラブがあって、千両箱を小脇に抱えて、殿は一日のほとんどを、これらの店で過ごしている。・・・(続きはこちらから)

「この火星人が、ルームメイトですか?」 小暮ももは作曲家の父と二人暮らし、それともう1名、ももの彼氏が同居中。彼女にはふたつの不幸せがある。母がいないこと、生まれつき嗅覚がないこと。でも勝気な性格と、鋭敏な味覚・食感でフードコーディネーターとして頑張ってる。ある日、宅急便が来たとドアを開けると、火星人「小暮かりん、25歳」が立っていた。この時から、・・・(続きはこちらから)

生活は貧しく頼り甲斐いないが、仲間に思いやりある、あったかい男たちの、おバカでお下劣で物悲しい喜劇映画です。先輩の川下(佐藤宏)の通夜。ことは、その夜更けに起こった。コップ酒片手にひとり、寝ずの番をしていた今西は、突然のことに驚いた。先輩が棺桶から、むっくり起き上がったのだ。そして叫んだ。 「セックスがしたい!」 マジかよと思いつつも、・・・(続きはこちらから)

泣きと笑い。「うまい!」 主演女優の満島ひかりがいいぞ! 今後きっと伸びるよ、この子(と公開当時に思った)。脇役は、手垢のついたああ、いつもの俳優たちネ、を使ってないのがまた新鮮。ストレートな商業映画が出来た!!以前観た、石井監督作品「剥き出しニッポン」では、ぐっと来るものが何もなかったのです。・・・(続きはこちらから)

夫を亡くした悦子は、ひとりで、この小さなスタンドを切り盛りしている。彼女は、水槽に飼っているピンクの両生類ペット、ウーパールーパーが、唯一親しい話し相手という孤独な女だ。近所じゃ「網ばあ」と言われている。ペットの生餌の昆虫を採るため、捕虫網持って近隣を歩くのだ。さて、信用金庫へ銀行強盗に入った桜田は、客が騒いだため・・・(続きはこちらから)

北野武・原作の映画。ちょっとひねくれた喜劇です。誰が見ても、いかがわしい小さな教団が徐々に大きくなる過程で、新たな教祖が誕生し新興宗教となる話。単線の鉄道駅から次の駅へと、へんぴな農村地帯をドサまわりし、布教活動をする弱小の教団。ある場所で布教活動がはじまる。地元の人々が取り囲んでいる十数人の中から、母親とその娘が教祖の前に出てきた。・・・(続きはこちらから)

ハレーすい星の接近で村中が大騒ぎ、のお話です。舞台は遠くに雪をいただく山々が見える村。「すい星が接近して来て、星の引力で地球の空気が吸い取られてしまうらしい。大変だ!」と小学校の用務員のおじさんが、息を切らして職員室に駆け込んできた。次に校長が役場に出かけ、折り返し息を切らして帰って来た。「空気がなくなる!!」・・・(続きはこちらから)

植木等、ハナ肇のキャラをこってり前面に出す、例のクレージー系の喜劇シリーズとは、二味三味違う映画。GIBと称する国際秘密組織が、ある命令をその日本支部に下した。それは、参一銀行本店地下金庫にある莫大な量の金の延べ棒を盗み出すこと。この案件を担当することになった日本支部のエリ子(松岡きっこ)は、その身分を隠して、・・・(続きはこちらから)

楽しい娯楽映画。大口開けて笑えない、という意味でシリアス。ギシギシと追い込まれるかと言うと、ユルユルの開放感。何しろ精神疾患の病院だから、登場人物の、際だったキャラにモノを言わせる脚本になってる。俳優さんは大変だ。アルコールと睡眠薬の多量摂取、救急車で二次救急病院に運ばれ吐きまくって、意識が戻ると、精神専門病院に転送されて、この・・・(続きはこちらから)

1967年の映画。ピンク映画に分類されるらしい。映画の舞台は、新宿の街。大島渚の「新宿泥棒日記」が1969年だから、ま、あんな新宿が映画製作の背景にあるんだろう。あんな新宿それは、極ありていに言えば、ヒッピー、アングラ、サイケ等々アンダーグラウンドと言われた音楽演劇美術ファッションなどの文化潮流と、70年安保闘争が、既存の歓楽と交錯した街、新宿。・・・(続きはこちらから)

今、そこに置いたはずのチョコが無い。どうしてもない! そんな時には、疑ったほうがいい。「明日のあなた」が、タイムマシンに乗って今日に来ていて、「今日のあなた」にイタズラしていると・・・。さて、映画。持て余しているヒマを、各自、持ち寄った学生たち。それがこの大学のSF研究会。アホで個性的なヤツらが部室にタムロしている。いまは夏休み。・・・(続きはこちらから)

ま、少なくとも、真昼間から観る映画じゃない。登場人物が次々に死んでいく。ストーリーはおそろしく単純。全員が地獄へと なだれ込む。そんな話。演技やストーリーで観る映画ではない。そして、とて~もチープ!観ない方がいい。田村という得体の知れない嫌な雰囲気の男が、大学生の清水(天知茂)に付きまとっていた。田村が運転する車が、やくざの男を轢き殺した。・・・(続きはこちらから)

異次元だね。優れた喜劇です。
人の話を聞かない女、自身の要求を強引に性急に相手に求める、そんな迷惑極まりない「よし子16歳」を演ずる女優、野嵜好美は、ワン&オンリーだ。
この尖がりな女の行動を緩和するのが、小学生の男の子3人。さて話は・・・(続きはこちらから)

ご存じの「下妻物語」。下っ端やくざの娘・桃子(深田恭子)と、実は良い家庭の娘・イチゴ(土屋アンナ)のふたりが織りなす、おかしなお話。桃子はロリータファッションに夢中で、ファンタジーの世界にひとり浸るおとなしい子。孤独を愛し友達を作らない高校生。イチゴは良い家庭環境のもとに生まれたが、今じゃレディース(暴走族)でヤンキー。でも、元はいじめられっ子で・・・(続きはこちらから)

こういう快速ドタバタ・コメディは、監督自ら脚本 書かなきゃ、とうてい実現しない映画です。
そして映画に「乗り」を作り出すのが、松尾スズキ。
だから、三木と松尾、この二人がタッグを組んでこそ本領発揮の、映画です。(続きはこちらから)

大阪のドタバタ喜劇。ナニワの喜劇人が多数登場します。そして結構、前衛的? でもあります。大阪のど真ん中にあるオフィスビルの屋上にある都田物産。外見はプレハブ倉庫のような社屋。社長はミヤコ蝶々。部長は長門勇。社員は中田ダイマル・ラケットにルーキー新一そして紅一点・事務の新藤恵美(可愛い)の4名。社長の表情が苦しげなのは、経営が・・・(続きはこちらから)

おバカで楽しい! いい映画。大阪の釜ヶ崎エネルギーと、香港の下町エネルギーが濃厚な感じで、ぶつかり合い、爆笑する。自宅で旅行代理店を営む夫婦が、広東語が堪能なツアーコンダクターを募集していた。これに飛びついたのが、クミ。実はカタコトの広東語能力なのだが、面接に行ったその日、いきなり仕事を任され面食らう。ヨッシャわかった、やったル! 腹をくくったクミは・・・(続きはこちらから)

ライトタッチなコメディかヘビーで濃いコメディか。語り口がスピーディで小気味いい映画。病床の師匠と妻・志津子(富司純子)、そして一門がベッドサイドに・・・。だがきっと、ライトに思えない向きもいるだろう。なぜなら。1)主要登場人物は、木村佳乃・富司純子以外、おじさんばっか。2)ストーリーは、すべて通夜が舞台で、死んだ人の悪口ばっか。3)卑猥な下ネタ満載。猥談や・・・(続きはこちらから)

良かった。どうせテレビドラマ的映画だろうと思ってたが、やられた! 哀しみと笑いがブレンドされた大人味。さびれた小さな漁港、まともな人は、もうとっくに町を出て行ってしまった。残っているのはカスだけ。美容室・野ばらにカスの女たちが集まる。パンチパーマをしてもらいながら、飽きもせぬ尽きもせぬY談花盛りのオバちゃん達。主人公ナオコ(菅野美穂)は・・・(続きはこちらから)

箱入り息子と箱入り娘の、コメディタッチな恋のお話。ほんわか映画にみえますが、結構問題提議な話です。「結婚を本人同士に任せていても、なかなか進まないのが現状です。たとえ周囲から過保護だと言われても、お子様の幸せを真剣に考えるのであれば、やはり親御様ご自身が積極的にお子様の結婚活動をサポートすることが何よりも大切です。」・・・(続きはこちらから)

何が因果か! 何も悪い事をしていない主人公が、不運にもどんどん転落していく悲しいコメディです。あ、ひとつだけ悪い事をしていた。偽造の定期券を借りて使った、これがすべての発端であった。たくさんのエピソードがぎっしりあって、話を追いきれない方は、つまらない映画「となります。」 くれぐれも映画に置いて行かれないように。細かい事を気にしない映画は猛スピードで・・・(続きはこちらから)

楽しく笑える映画です。飛行機が苦手な方は、この映画観ると、余計に嫌になります。少なくとも、この映画、機内上映はなかったでしょう。(あったらしい) 誰だって無事に着地して、拍手なんかする場面に遭遇したくありません。ですが、監督の矢口史靖は好きです。・・・(続きはこちらから)

チャラを観る映画。前近代的な精神病院で出会った女と男の話。ココ(チャラ)は、両親に付き添われ、運転手付きの高級車に乗せられ、この病院に着いた。両親は、白衣の人達に連れられて病棟に消えていく娘を、淡々と見送った。彼女は黒いカラスの羽飾りを身にまとっていたが、入院患者として白い服を強制される。病室はガランと広い個室だった。・・・(続きはこちらから)

パンパンに膨らました風船をプンと放すように、映画はすっとんきょうな方向へ飛ん行く。低予算な製作をあざ笑うようにストーリーは強靭、主人公は超人だ。なにしろ無責任で後先なし、エネルギッシュな話の展開なので、ちまちまとストーリーに写実を求める向きは途中で音を上げるかも。でもでも、終わりはハッピーエンドですからご安心あれ。・・・(続きはこちらから)

このマンションには個性豊かな人々が住んでいる。映画はそれぞれの人物の妙ちくりんを、おもしろく地味に見せてくれる。渋谷(永瀬正敏)は、TV番組の脚本家。妻の小夜子と住んでいる。小学生の明日香は塾で成績トップ。2位の女の子に勝ち続けていることを生きがい。一人住まいの女は、このマンションで一番普通にみえるが毎日正午になると奇声を発する。・・・(続きはこちらから)

病院を舞台にした喜劇映画。期待される医師像、ちゃんとしてなきゃいけない患者像といった一般的概念を、面白おかしく壊しながら、特に入院経験者なら、にやりとするエピソードがふんだんに盛り込まれている。ただし語り口は、医師や医療機関が抱える諸問題には踏み込んで行かない。揉み合って、階段から転落した男ふたりが、骨折で救急入院してきた。・・・(続きはこちらから)

とても明るくカラッとした、コメディです。あらすじは一見、とても悲しいのですが、これが実にいい喜劇に仕立ててあるんです。必見、観てのお楽しみ!! 何といっても、永作の演技力が映画を引っ張って行きます。さらに、映画を注意して観ていれば、想定外のどんでん返しかと、ハッとさせるトリックが用意されています。これは観てのお楽しみ!! いい映画です。・・・(続きはこちらから)

ハイレベルな喜劇映画です。地方の小さな小学校の入学式では、「一生懸命勉強して将来は偉くなって欲しい」と校長が式辞を述べている。かたや、大学の卒業式では、会場に入りきれぬ学生たちが、会場入り口付近に群がり廊下まで溢れている。しかし、こうして卒業できても、就職先が見つからずに世に送り出される学生が多数いる。時代は就職難の様相。名門の・・・(続きはこちらから)

インディーズ喜劇です。映画中のあちこちで、怒号の関西弁が痛快に爆発する。血しぶきも飛ぶ。歯に衣着せぬ、その発言は、例えば、こんな風。「なんでアタシばっかり、こんな目に合うんや!」 「アタシら女はなぁ、毎月血だらけになっとんのやぁ!!」 「生理とか女とか、どうでもええねん! どうやったら上手に人のこと好きになれんやろなぁ~」 わめき散らすは、・・・(続きはこちらから)

小さな鉄道の駅を降り、観光客は田舎バスに乗り換え温泉に向かった。しかし途中でバスが故障、しかたなく雨降りしきる闇のなかをバスは引き返し、乗客たちはもとの駅に舞い戻った。乗客をよく見ると、素性も不明な、怪しげな人々ばかり。事件はこの人々のなかで起こる、密室殺人。駅の待合室に集まった人々は、駅員から、ある事情を聞かされる。この駅に幽霊が出ると・・・(続きはこちらから)

いい映画、上級の喜劇です。R15+ 指定のハッピーエンドもの。ここは、茨城県結城市の近郊。住宅街のはずれ、そばには田んぼが広がり、竹やぶがある。石川(ミッキー・カーチス)は妻に先立たれて、この一軒家で一人住まい。息子は結婚して、もっと市街に近い所に別居している。石川は、多重人格障害らしい。家にいるはずが、意識がふっつり途切れて、・・・(続きはこちらから)

エピソードを個別にみるとすごいシーンがある。例えばキイが深夜、真っ暗な廊下をひとり歩きながら歌うシーン。「俺のタニシは、どこで買うネン?」というフレーズを、歌うように地口を繰り返す。なんでもないようだが、実に深い。と同時に、笑えるのです。ロケーションに何も付け足さなくても、こんなにいいシーンが出来るんだったら・・・(続きはこちらから)

あり得ない話を、長けた話者が真面目に話すうちに、観客はスッカリ話術にはまって、はらはらドキドキ、大笑い。そう、これ落語です。最後まで一気に観てしまいます、楽しんでください。事の発端はたくさんあるが、そのひとつ。機械工学科の学生、葉子(吉高由里子)は、ロボット・オタクで大学のロボット研究会に属してる元気な女子。彼女は・・・(続きはこちらから)
【 一夜一話の歩き方 】
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