KYOのお言葉 入江敦彦 著
2010年09月26日 公開
京都な話ことば
映画ではあんな格好したはりますけど、素顔はとてもきれいなお方はんどした。ごはんは食べはらへんかったけど、エビの天ぷらはお好きやったです。ベッドはあらしまへんし、ふとんを三枚敷いたんどす。それ見て「日本のベッドは落っこちてもけがしないからいいですね」と笑わさはったんをよう覚えてます。
京都老舗旅館の女将の、チャップリンが1936年に宿泊した時の思い出。(1978年ごろの取材か)
京都新聞社編 京都の映画80年の歩み より
この女将の言い回しは懐かしい。「どす」はKYOのお言葉、いや昔ことば、華街ことば。とうに他界した京都の親戚筋の集まりで「どす」は耳にした、元は一般人も使ってた)
さて入江敦彦 著「KYOのお言葉」いい本です。京都の言い回しや風習・習慣を書いた本が流行りましたが、これダントツにいい。頭いいですねこの方、本質突いて、京都人の気質とその背後の文化を分かりやすく解説してくれる。京都の空気が読めそうです、京女を彼女にしようとしてる人とかは必読。あと文章がメチャうまい。勉強になりました。
以下抜粋
ほっといてんか! かんにんしてーな
(女性に言われました) (京都人の気質知らんと・・)
さよか
(実に冷たく素っ気ない =アッソ)
ほな!
(ホナ、四条行こか。とか さいならgood byとして普通に軽く使う)
ドーでもええやん どないしょー
(実はどーでもよくない) (どうすんねん・・)
ほんで? ちゃうちゃう
(詰問か?) (違う)
そやねえ/そやろか?
(これ要注意!言われて軽く流さないように)
おいでやす
おこしやす|おこしやしとくれやす(←女優浪花千栄子が使うとビシッと決まる)
かんかんにならんときよし 味もシャシャリもない
ショーもない ちゃッちゃ
(さっさの意、相手はイラついてる イラチ)
もっさい ビビり
(言われないように あんた、もっさいなー とか あんた、ほんまビビリやな)
真似し漫才 ねき
(意:そばに・・お出で)
おはよーお帰りやす あんじょー
なにをおっしゃいますやら おきばりやっしゃ
どす (今は舞妓さんの華街ことば、よって京都人が使うときは京都人を演じてる時)
はる/よる そやかて ○○やし
(○○しハル、○○しヨル) (そやかて、終電ヤシ)
なんやいな そない言わいでも おしょゆう
(そない言わいでも オ醤油、取ってえなー)
○○くさ ○○しよし
(あほクサ!) (早よシヨシ!)
まだまだ、きりないし、ここで打ち止め。
映画ではあんな格好したはりますけど、素顔はとてもきれいなお方はんどした。ごはんは食べはらへんかったけど、エビの天ぷらはお好きやったです。ベッドはあらしまへんし、ふとんを三枚敷いたんどす。それ見て「日本のベッドは落っこちてもけがしないからいいですね」と笑わさはったんをよう覚えてます。
京都老舗旅館の女将の、チャップリンが1936年に宿泊した時の思い出。(1978年ごろの取材か)
京都新聞社編 京都の映画80年の歩み より
この女将の言い回しは懐かしい。「どす」はKYOのお言葉、いや昔ことば、華街ことば。とうに他界した京都の親戚筋の集まりで「どす」は耳にした、元は一般人も使ってた)

以下抜粋
ほっといてんか! かんにんしてーな
(女性に言われました) (京都人の気質知らんと・・)
さよか
(実に冷たく素っ気ない =アッソ)
ほな!
(ホナ、四条行こか。とか さいならgood byとして普通に軽く使う)
ドーでもええやん どないしょー
(実はどーでもよくない) (どうすんねん・・)
ほんで? ちゃうちゃう
(詰問か?) (違う)
そやねえ/そやろか?
(これ要注意!言われて軽く流さないように)
おいでやす
おこしやす|おこしやしとくれやす(←女優浪花千栄子が使うとビシッと決まる)
かんかんにならんときよし 味もシャシャリもない
ショーもない ちゃッちゃ
(さっさの意、相手はイラついてる イラチ)
もっさい ビビり
(言われないように あんた、もっさいなー とか あんた、ほんまビビリやな)
真似し漫才 ねき
(意:そばに・・お出で)
おはよーお帰りやす あんじょー
なにをおっしゃいますやら おきばりやっしゃ
どす (今は舞妓さんの華街ことば、よって京都人が使うときは京都人を演じてる時)
はる/よる そやかて ○○やし
(○○しハル、○○しヨル) (そやかて、終電ヤシ)
なんやいな そない言わいでも おしょゆう
(そない言わいでも オ醤油、取ってえなー)
○○くさ ○○しよし
(あほクサ!) (早よシヨシ!)
まだまだ、きりないし、ここで打ち止め。
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