KYOのお言葉 入江敦彦 著

京都な話ことば

映画ではあんな格好したはりますけど、素顔はとてもきれいなお方はんどした。ごはんは食べはらへんかったけど、エビの天ぷらはお好きやったです。ベッドはあらしまへんし、ふとんを三枚敷いたんどす。それ見て「日本のベッドは落っこちてもけがしないからいいですね」と笑わさはったんをよう覚えてます。
京都老舗旅館の女将の、チャップリンが1936年に宿泊した時の思い出。(1978年ごろの取材か)
京都新聞社編 京都の映画80年の歩み より
この女将の言い回しは懐かしい。「どす」はKYOのお言葉、いや昔ことば、華街ことば。とうに他界した京都の親戚筋の集まりで「どす」は耳にした、元は一般人も使ってた)


京M333G_0002さて入江敦彦 著「KYOのお言葉」いい本です。京都の言い回しや風習・習慣を書いた本が流行りましたが、これダントツにいい。頭いいですねこの方、本質突いて、京都人の気質とその背後の文化を分かりやすく解説してくれる。京都の空気が読めそうです、京女を彼女にしようとしてる人とかは必読。あと文章がメチャうまい。勉強になりました。

以下抜粋

ほっといてんか!     かんにんしてーな  
(女性に言われました)       (京都人の気質知らんと・・)

さよか
(実に冷たく素っ気ない =アッソ)

ほな!
(ホナ、四条行こか。とか さいならgood byとして普通に軽く使う)

ドーでもええやん      どないしょー 
(実はどーでもよくない)       (どうすんねん・・)

ほんで?             ちゃうちゃう
(詰問か?)              (違う)

そやねえ/そやろか?
(これ要注意!言われて軽く流さないように)

おいでやす
おこしやす|おこしやしとくれやす(←女優浪花千栄子が使うとビシッと決まる)

かんかんにならんときよし       味もシャシャリもない

ショーもない      ちゃッちゃ
                 (さっさの意、相手はイラついてる イラチ)

もっさい          ビビり
(言われないように あんた、もっさいなー とか あんた、ほんまビビリやな)

真似し漫才       ねき
                 (意:そばに・・お出で)

おはよーお帰りやす           あんじょー

なにをおっしゃいますやら       おきばりやっしゃ

どす   (今は舞妓さんの華街ことば、よって京都人が使うときは京都人を演じてる時)

はる/よる         そやかて       ○○やし
(○○しハル、○○しヨル)                   (そやかて、終電ヤシ)

なんやいな       そない言わいでも       おしょゆう    
                            (そない言わいでも オ醤油、取ってえなー)
                  
○○くさ       ○○しよし
(あほクサ!)       (早よシヨシ!)

           
まだまだ、きりないし、ここで打ち止め。





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やまなか
Posted byやまなか

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