映画 「情事」(1960年) イタリア映画  監督:ミケランジェロ・アントニオーニ

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 危ない恋がしてみたい。それはサスペンス。

 クラウディア(モニカ・ヴィッティ)は、親友のアンナからクルージングに誘われた。
 シチリア島近くに連なる島影へ向かうクルーザーには、二組の夫婦とアンナの彼氏含め7人と船長が乗り込んでいた。
 そして、ちょっとしたピクニック気分で小さな無人島に上陸した。
 それぞれ思い思いにごつごつした岩の島を散策し、絶海の孤島を味わって、すぐに帰る予定だった。
 さあ帰る段になって、アンナがいないことに皆が気付いた。近くにいるんだろうということで、皆で手分けして彼女の名を呼び探した。だがいない。海に突き出た波しぶきがかかる岩かげか、島の頂上かと、皆が歩き回ったが見つからない。断崖から落ちたのだろうかと、崖っぷちからうねる波間を見下ろすが、そんな様子はない。そのうち、風が出て来て波が荒れて来た。
 シチリアまで行き警察に応援を頼むべく、船は出た。一方、アンナの彼氏サンドロとクラウディアら三人は島に残って、もう一度島をめぐり、そして島の頂上にあった小屋で夜を明かした。
 翌朝、警察官らが到着し捜索を開始した。ダイバーも海を捜索したがアンナは見つからない。元外交官のアンナの父親は、水中翼船をチャーターして駆けつけて来た。結局、アンナの消息は途絶える。

アンナとサンドロは言い争った。
2-0_20160303174848b0f.png さて、アンナと彼氏のサンドロのこと。
 アンナはサンドロが好き、サンドロは結婚しようと言うが、ふたりの関係は続かないとアンナは思い始めていた。サンドロは、アンナが思う愛の領域に、入って来ようとしない男だと分かったのだ。島に上陸してふたりは、また言い合った。そののち、彼女はふっと姿を消したのだった。

 島にアンナはいないとなると、別の船が島に立ち寄り、彼女はそれに乗って島を離れた。そう考えが至る。
 クラウディアは親友の失踪に居ても立ってもいられない。サンドロは、何かしらの情報を得るためシチリアの警察署に立ち寄り、また新聞記者を訪ねた。そして、わずかな情報を頼りに、サンドロとクラウディアは、ある小さな村を目指してアンナ捜しの旅が始まった。ここから危ない恋が始まる。 L' Avventura

 色男サンドロが積極的なのだ。親友を失って悲しみに沈むクラウディアの胸に、こともあろうにこのサンドロとの恋が芽生え始める。
 同時に彼女の心から、アンナを失った悲しみが少しずつ消えていく。そして消えていく一方で、クラウディアは恐れを抱き始める。アンナがふと帰って来るのでは・・・という怖さ。
 さて、アンナの消息を追うこのふたりの旅は、この先いつまで続くのだろうか。
 ああ、あの、取って付けたようなラストシーンを何とかしてちょうだい、監督! 

オリジナル・タイトル:L' Avventura
監督:ミケランジェロ・アントニオーニ|イタリア|1960年|139分|
原案: ミケランジェロ・アントニオーニ
脚本:ミケランジェロ・アントニオーニ、トニーノ・グエッラ、エリオ・バルトリーニ|
撮影:アルド・スカヴァルダ
出演:クラウディア(モニカ・ヴィッティ)|サンドロ( ガブリエル・フェルゼッティ)|アンナ( レア・マッセリ)|ほか

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