映画 「カリガリ博士」(1920年) ドイツ映画

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 100年前の映画に、今もって感じる格好良さを発見する映画。

1-0_20160430152542cad.jpg もちろんストーリーはあるが、各シーンの背景画(書割)が主役の映画なのかも知れない。
 背景画が作り出す空間、あるいは絵画の中の世界、そんな世界のなかで登場人物たちが活躍している。
 また、この映画のサスペンスなビジュアル・イメージは、のちの世にどれ程に影響を与えたかが実感できる。この作品は今もまだ堂々としている。
   
 ストーリーは単純だが、気を抜いて観ているとラストを読み誤るかもしれない。
 その、気を抜いてしまい兼ねない訳は2つある。
 1つは、展開がヌルイこと。狂気、猟奇的犯罪、被害者といったことの語り口がヌルイ。背景画がそのヌルさをカバーしてはいるが残念だ。

 次に音楽がダサいこと。「カリガリ博士」はサイレント映画だからピアノによる音楽が全編に渡ってついている。そのサウンドは、演奏者の手癖フレーズで弾く、気の抜けたピアノ・ブルースというかそんなサウンドだが、このセンスがダサい。
 本作は幾多あるサイレント映画とは明らかにレベルが違うわけだから、もう少し質の高い演奏者を選ぶべきであった。(公開当時はサウンドトラックは無い。この音楽はのちに付加されたもの)
 ま、そうは言っても、観ておきたい映画です。


オリジナル・タイトル:DAS CABINET DES DR. CALIGARI
英語タイトル:THE CABINET OF DR. CALIGARI
監督:ロベルト・ウイーネ|ドイツ|1920年|66分|
脚本:ハンス・ヤノヴィッツ、カール・マイヤー|
出演:カリガリ博士(ヴェルナー・クラウス)|チェザーレ(コンラート・ファイト)|フランシス(フリードリッヒ・フェーエル)|ジェーン(リル・ダゴファー)|アラン(ハンス・ハインツ・フォン・トワルドウスキー)|オルセン博士・ジェーンの父(ルドルフ・レッティンゲル)|
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