映画 「スライ・ストーン」  ドキュメンタリー映画   2015年

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2-0_2016062811555425b.jpg スライ&ザ・ファミリー・ストーンのリーダー、スライ・ストーン(1943年-)のドキュメンタリー映画です。

 映画のなかでスライのサウンドが流れてくるだけで、ウキウキする方々向けの映画。
 言い換えれば、1970年前後のころのファンクミュージックに共感持てないと、正直、面白くない。 

 思うこと。
 40年以上の時の流れは残酷だな。
 凄く音楽的才能ある彼は、自身が望む音楽はやるが、音楽ビジネスが言うことには迎合しない人かも。そして案外、利にさとい人じゃないかもしれない。でもヒットし売れた。
 頭にひらめいたサウンドを実現するのにあれこれ考え没頭する凝り性さが、音楽ビジネス側が言う以上のサウンドを作り上げたのだろうと思える。
  実は永遠にアマチュア精神の人なのかもしれない。
  映画の中で、彼はホテルの一室でひとり、パソコンに向かって曲を作っている。あれは、若い頃スタジオにこもり、バンドメンバーを昼夜問わず待機させ、夜中にたたき起こし、すぐさま彼が期待するプレイをさせた、のと同じだ。幾つになっても彼は、曲を作り演奏したい。素晴らしい曲を作りライブするのが、お金以上に好きかも。そう感じた。

 いろいろあった末に、業界からも世間からも長年、身を隠し通していた。おまけにマネジャーに金を奪われ無一文、キャンピングカーに寝泊まりしてホームレス状態だった。この映画のインタビューに応じたのも金かも知れない。しかし訴訟に勝ち、金は戻った。離れていた元メンバーも、それまでの しがない毎日を抜け出そうと集まってくる。
  まだ生きているのに、もう既に伝説になってしまっていたが、これを打ち払うように彼は音楽活動を再開する、御年72歳。

 曲名をクリックして、Sly & the Family Stone をお聴きください。
 サンキュー(1970) ソウルトレインのライブ演奏
 ダンス・トゥ・ザ・ミュージック(1968) ライブ演奏

 当時、私はそれほど熱心に聴かずに終わっていた。
 時が経ち、私の聴く耳が変わったようだ。アルバム何枚かは、まだどこかにあるはず。これを機に、また聴いてみるかな。

オリジナル・タイトル:Dance to the Music
監督ウィレム・アルケマ|オランダ|2015年|90分|
出演 :スライ・ストーン|ウィレム・アルケマ|アルノ&エドウィン・コニングス兄弟|フランク・アレラノ|ジェリー・マルティーニ|グレッグ・エリコ|リッチ・ロマネロ|ほか

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