映画 「セントラル・ステーション」 (ブラジル映画)   監督:ウォルター・サレス  

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ジョズエとドーラ。(セントラル・ステーションにて)


 幼い少年・ジョズエと、ドーラおばさんのロードムービーです。

1-0_20161018121129493.png たくさんの乗降客が行き交う、リオデジャネイロ のセントラル・ステーション駅構内で、ドーラは代筆屋(手紙文の執筆代行サービス)をしている。(読み書きができない人が多いのです) 手紙の内容は、ラブレターや、しばらく会えないでいる人へのメッセージ。
 ドーラはお客が語る言葉を、その場で手紙にしたためます、お客がうまく言えないことは、ドーラが的確な表現を提案し手紙文にしています。

 ある日、少年・ジョズエは母親に連れられてドーラの前に現れます。母親は夫と遠く離れ、ジョズエと共にここリオに住んでいるようです。
 ジョズエは父親に会いたいようですが、母親は渋っています。せめて手紙をということで、ジョズエにせがまれて母親は、ドーラの代筆屋に来たのでした。
 しかし、その直後、母親は駅前で交通事故にあい即死。ジョズエはその日から、駅構内でストリートチルドレンの生活を余儀なくされます。(警察を含め生活保護のセーフティネット不足を映画は言っています)

 これまでドーラは、気ままな一人身の生活を続けて来ました。構内にいるジョズエの様子を、ドーラは目の端に見てはいますが、彼を面倒見る気は無い。むしろ、関わりたくなかった。しかし、日が経つにつれ、またドーラの友人・イレーヌに言われて、ドーラはジョズエの事が気になりはじめる。

 そこで、ドーラがとった行動とは、養子縁組の組織にジョズエを引き渡し、ドーラは組織から得た代金で大型テレビを買ったのです。
 だが、その組織は臓器売買が商売だと、またもやイレーヌに言われて、ドーラは勇敢にもジョズエの身柄を組織から奪還します。
 そして、ドーラは手紙の宛先を頼りに、ジョズエを連れて列車でバスでトラックの荷台に乗って、父親探しの旅に出る。

 旅の途中でいろんなことに遭遇して、ふたりの間に行き交う感情が、時間とともに変化していく様が見どころです。
 話は、けれん味がなくストレートで分かりやすいです。
 映画はラスト近くでも、読み書きができないことからの不幸を描きますが、話の結末は淡いハッピーエンドで終わります。

 ちなみに映画の最後に、サンバの作曲家で歌手のカルトーラが、しみじみと歌います。
 ドーラ役の女優・フェルナンダ・モンテネグロが、映画 「リオ、アイラブユー」(リオ、エウ・チ・アモ)に出演していたのを観て、私はこの「セントラル・ステーション」を思い出しました。(先日書いた「リオ、アイラブユー」の記事は題名をクリックしてお読みください)


オリジナルタイトル:Central do Brasil
英語タイトル:Central Station
監督:ウォルター・サレス|ブラジル|1998年|111分|
脚本 ジョアン・エマヌエル・カルネイロ 、 マルコス・ベルンステイン|
撮影 ヴェルテル・カルバーリョ
出演:ドーラ(フェルナンダ・モンテネグロ)|ジョズエ(ヴィニシウス・デ・オリヴェイラ)|イレーヌ(マリリア・ペラ)|ジョズエの母親・アナ(ソイア・リラ)|ほか


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