一夜一話の “今日はシカゴ・ブルースだよ” ココ・テイラー

ココ


 今日の一枚はシカゴ・ブルース。
 ココ・テイラーという女性ブルースシンガーのアルバム「I Got What It Takes」だよ。
 ベテランのココが、ここぞとばかりにシャウトする。そこらのシンガーをなぎ倒す。

 まずは、このアルバムの音の鳴りが気に入っている。
 録音スタジオで録音されているが、ココのボーカルにリバーブがかかってない、生音(声)だ。
 バックバンドの音にもエフェクトをかけてない。ギター・アンプから出る音もそのままを録音している。
 だからこれを聴くと、小さなライブハウスで、あたかも目の前で演奏している感じがする。これが良い。

 収録曲はもちろんすべてブルースだが、曲ごとにリズム/ノリに変化を持たせて飽きさせない。曲によってはソウルな雰囲気もみせる。
 特にA面4曲目「Voodoo Woman」が気に入っている。
 ここから聴ける。(2021.06.01現在)
 https://www.youtube.com/watch?v=62MmVkaEvGY

 次には同じくA面3曲目や5曲目なんかもいい。B面にもいいのがある。
 ただしA面1曲目は頂けない。ドラムがもたってる。ベストテイクじゃないのをレコードにしちゃった?

 時々はブルース聞かなきゃ、からだ悪くするよ、ということはないが、たまには聴いた方がよろしい。
 そして、こんなこと言うと、誰かに叱られるかもしれないが、ブルースは少し下手なプレーの方がいい。
 たとえばB.B.キングは完璧だ。これはこれでいいんだが ・・。
 でもブルース・バンドはね、ネイティブでローカルで、少し下手くそで、ラフなプレーの方がいい。そう思いません?

2_2017072508584892d.png「I Got What It Takes」 (1975) Alligator Records ‎– AL-4706

A1 Trying To Make A Living  2:46
A2 I Got What It Takes  3:42
A3 Mama, He Treats Your Daughter Mean  3:04
A4 Voodoo Woman  3:46
A5 Be What You Want To Be  3:53
A6 Honkey Tonkey  2:54
B1 Big Boss Man  3:57
B2 Blues Never Die  3:55
B3 Find A Fool  3:59
B4 Happy Home  3:15
B5 That's Why I'm Crying  4:28

Vocals – Koko Taylor|
Bass – Cornelius Boyson|Drums – Vince Chappelle|Guiitar – Mighty Joe Young, Sammy Lawhorn|Keyboards – Bill Held|Saxophone – Abb Locke|
Producer – Bruce Iglauer, Koko Taylor, Joe Young|

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やまなか
Posted byやまなか

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