一夜一話の “今日はシカゴ・ブルースだよ” ココ・テイラー
2017年07月27日 公開

今日の一枚はシカゴ・ブルース。
ココ・テイラーという女性ブルースシンガーのアルバム「I Got What It Takes」だよ。
ベテランのココが、ここぞとばかりにシャウトする。そこらのシンガーをなぎ倒す。
まずは、このアルバムの音の鳴りが気に入っている。
録音スタジオで録音されているが、ココのボーカルにリバーブがかかってない、生音(声)だ。
バックバンドの音にもエフェクトをかけてない。ギター・アンプから出る音もそのままを録音している。
だからこれを聴くと、小さなライブハウスで、あたかも目の前で演奏している感じがする。これが良い。
収録曲はもちろんすべてブルースだが、曲ごとにリズム/ノリに変化を持たせて飽きさせない。曲によってはソウルな雰囲気もみせる。
特にA面4曲目「Voodoo Woman」が気に入っている。
ここから聴ける。(2021.06.01現在)
https://www.youtube.com/watch?v=62MmVkaEvGY
次には同じくA面3曲目や5曲目なんかもいい。B面にもいいのがある。
ただしA面1曲目は頂けない。ドラムがもたってる。ベストテイクじゃないのをレコードにしちゃった?
時々はブルース聞かなきゃ、からだ悪くするよ、ということはないが、たまには聴いた方がよろしい。
そして、こんなこと言うと、誰かに叱られるかもしれないが、ブルースは少し下手なプレーの方がいい。
たとえばB.B.キングは完璧だ。これはこれでいいんだが ・・。
でもブルース・バンドはね、ネイティブでローカルで、少し下手くそで、ラフなプレーの方がいい。そう思いません?

A1 Trying To Make A Living 2:46
A2 I Got What It Takes 3:42
A3 Mama, He Treats Your Daughter Mean 3:04
A4 Voodoo Woman 3:46
A5 Be What You Want To Be 3:53
A6 Honkey Tonkey 2:54
B1 Big Boss Man 3:57
B2 Blues Never Die 3:55
B3 Find A Fool 3:59
B4 Happy Home 3:15
B5 That's Why I'm Crying 4:28
Vocals – Koko Taylor|
Bass – Cornelius Boyson|Drums – Vince Chappelle|Guiitar – Mighty Joe Young, Sammy Lawhorn|Keyboards – Bill Held|Saxophone – Abb Locke|
Producer – Bruce Iglauer, Koko Taylor, Joe Young|
◆これまでに掲載したポピュラー音楽の記事は、こちらから。
- 関連記事
-
-
一夜一話の “今日はジャズかな?” ヴァイタル・インフォメーション 2018/03/13
-
一夜一話の “今日はソウルだよ” アレサ・フランクリン 2018/01/27
-
一夜一話の “今日は日本のポップスだよ” 細野晴臣 2018/01/12
-
一夜一話の “今日は日本のポップスだよ” 中山うり 2017/11/10
-
一夜一話の “今日はメンフィスソウルだよ” デニス・ラサール 2017/10/09
-
一夜一話の “今日はボサノバかな?” 三宅純とアート・リンゼイ 2017/09/24
-
映画「ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト」 監督:マーティン・スコセッシ 2017/08/11
-
一夜一話の “今日はシカゴ・ブルースだよ” ココ・テイラー 2017/07/27
-
一夜一話の “今日はジャズピアノトリオだよ“ ユリ・ケイン 2017/07/19
-
一夜一話の “今日はスタンダード・ナンバーの名曲だよ“ 小野リサ 2017/07/07
-
一夜一話の “今日はシンガーソングライターだよ“ リッキー・リー・ジョーンズ 2017/06/02
-
一夜一話の “今日はメンフィス・ソウルだよ。“ ソウル・チルドレン 2017/05/09
-
一夜一話の “ 今日はビッグバンドジャズだよ。 ” ボブ・フローレンスのビッグバンド 2017/02/11
-
一夜一話の “ 今日はサンバの詩人だよ。 ” カルトーラ 2017/01/11
-
一夜一話の “ 今日はソウルのライブだよ。 ” ダニー・ハサウェイ 2016/12/20
-