映画「雁」(がん) 1953年 主演:高峰秀子 監督:豊田四郎

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 明治13年(1880年)ころのお話です。
 明治になったとは言え、人々の心は、まだまだ江戸時代のままだったでしょう。そんなことを念頭に観てみましょう。
 舞台は、下谷練塀町(秋葉原駅周辺)と、上野不忍池あたり。

 練塀町の裏店(裏通りの貧乏長屋)に住む父娘、名は老父の善吉と、その一人娘のお玉(高峰秀子)。
 老父は飴細工をして売り歩く飴屋だが、もう歳で商売ができないようでした。また、お玉に稼ぎはなかった。

 高利貸しの末造(東野英治郎)は、ちょいと金が貯まって妾が欲しい。そこで、おさん(飯田蝶子)という女が動いて、未造にお玉を勧めた。この話がうまくいけば、おさんは未造からの借金が帳消しになるのだった。
 おさんは出戻りのお玉に言った、これで父親も楽ができるんだよ。また、おさんは未造のことを呉服屋の旦那だと言って嘘をつき、事をすんなりすすめようとした。

 未造がお玉のために用意した小さな妾宅 は、不忍池の池端から坂を登ったその道沿いにあった。
 未造は家に妻子を置いて、妾宅に頻繁に通った。だが、浮気はばれる。人の口に戸は立てられぬ。
 早くも未造の妻(浦辺粂子)は、お玉という女と、この妾宅の場所を密かに突き止めていた。お玉は未造の妻の影に怯えた。
 
 妾にならざるを得なかったお玉だったが、まだ二十歳を過ぎたかくらいの若さ。
 ある日、妾宅の前を行く東大生の岡田(芥川比呂志)に、お玉は恋心を抱くようになる。岡田の方もまんざらでもない。
 しかし、これは悲恋に終わるのであった。


 観終えて思うのは、高峰秀子の演技が妙に硬い。どうしたんだろう。
 それに演出手法が古典的。例えば、同監督の「泣虫小僧」は1938年製作だが、そんな古さはないのに。(「泣虫小僧」の記事は下線部をクリックしてご覧ください)

監督:豊田四郎|1953年|104分|
原作:森鴎外|脚色:成澤昌茂|撮影:三浦光雄|
出演:お玉(高峰秀子)|その父親・善吉(田中栄三)|高利貸しの末造(東野英治郎)|その妻・お常(浦辺粂子)|岡田(芥川比呂志)|木村(宇野重吉)|お玉の住む妾宅の隣家に住む和裁のお師匠・お貞(三宅邦子)|ほか

こちらで、高峰秀子が出演の映画をまとめています。
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豊田四郎


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