マーラー:交響曲第9番|ワレリー・ゲルギエフ指揮 ロンドン交響楽団


海50大河が海に注ぎ込む河口が汽水域。19世紀が20世紀に注ぎ込み、大きくせめぎ合う汽水域、これが9番の世界だと思う。
19世紀寄りの、伝統を生かしたい演奏、20世紀視点の解釈で一新したい演奏の二通りがあるとすれば、ワレリー・ゲルギエフ氏は前者に聴こえた。
ただし、これに終わらない。車窓からの風景を楽しませておいて、時に止まり、車外に連れ出し、木の葉一枚一枚の色みの違いと、その揺らぎ、そして木漏れ日の穏やかさを聴かせ、また車窓からの流れる風景を見せておいて、また止まり、今度は夜空の星座のハーモニーを聴かす、そんな演奏だった。こんなマーラーは初めて。観光旅行的な、こんな楽しませ方もあるんだ。エンターテイナーだね。
マーラー、分けても9番大好き人間としては、楽しいひと時でした。
バッハ・コレギウム・ジャパンの鈴木雅明氏が聴きに来られていた。

サントリーホール01
サントリーホールのエントランス付近のイルミネーション

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やまなか
Posted byやまなか

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フオホチ・ィ・テ・チニーイ韋  

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2011/04/04 (Mon) 08:57

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