美術館に行ってきた。 ~三菱一号館美術館「フィリップス・コレクション展」、出光美術館「江戸絵画の文雅 魅惑の18世紀」

「フィリップス・コレクション展」 三菱一号館美術館

 この展示作品の多くは、下記から見ることができます。
 https://mimt.jp/pc/gallery.html  (三菱一号館美術館の公式サイト)

 そのなかで、気に入った絵画を5点あげてみました。
 どれも持って帰りたい。 
 ほかには、クレーやカンディンスキーの絵が気になりました。
 色がくすんでいるのです。照明の影響なのか、絵の具の劣化か、元々こうなのかな?
(下記5点の色彩は、当然ながら本当ではありません、単なるデジタル画像ですから)

写真
101.0×74.0cm
こんな大きなルオーの絵を見たのは初で大感激。
男のスーツの紺色が奥深い色彩なのでじっと見
つめました。この紺と赤の対比も絶妙。
写真
65.1×50.2cm
ピカソは何点かあったが、これが一番。
絵を見つめるほどに、この女性が知り合いの様
に思えてくるから不思議。写実!
写真
59.4×72.7cm
絵の中のその場所に引き込まれます。
朝日か夕日か、その陽射し光の柔らかな色彩、そして道に長い陰
を引く青。道端の静かな空間が描かれている。
写真
36.2×50.2cm
セザンヌのこういう風景画が好き。
私の近所から見える遠景を、頭の中で、この絵風に置き換えてみることがある。
その時それが心地いい。
写真
46.0×50.2cm
この人、初めて見ました。
味がありますね。嵐のあとにまだ残る荒い風を頬に感じます。
絵が放つオーラ(良さ)は、やはり実物を見ないと分からない。


「江戸絵画の文雅 魅惑の18世紀」 出光美術館

出光2 趣向ががらっと変わりますが、18世紀の江戸絵画の文雅。
 池大雅、与謝蕪村、俵屋宗達、尾形光琳など名立たる画人の作が並んでいました。圧巻です。
 こういった絵画はたいてい、掛軸や屏風に収められています。(右図:池大雅「竹裏館図」116.1×29.2㎝)
 特に掛軸ですが、掛軸に仕立てること(表装)にも私は関心がいきます。
 絵に合った裂(きれ)の、柄や色合いの工夫具合で、作品の見栄えが違ってくる。表装は額縁の存在以上の影響を作品に与えます。
 そんな目で見て、与謝蕪村の「筏師画賛」(下図)がすごく良かった!
 ただこれだけ見ると、なんじゃという風ですが、表装と相まって素晴らしい作。(絵自体のサイズは27.2×66.8㎝)
 笠をかぶり蓑(みの)をまとっているから雨模様らしい。
 川の流れのしぶきや雨が冷たいのでしょうか、実物の作品をよく見ると、筏師の素足に表情がある。冷たそう!

出光

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