2010年に観た映画、私のベスト3本 (だったり・・・)
2010年12月22日 公開
私のベスト3はこれだぁ! かな。
・ヴァンダの部屋
|2000|監督:ペドロ・コスタ →この映画の私の評はこちら
・僕らのうちはどこ?
|2009|監督:レベッカ・カンミサ →この映画の評はこちら
・川の底からこんにちは
|2009|監督:石井裕也 →この映画の評はこちら
【急遽、追加】2010.12.23
・海炭市叙景
|2010|監督:熊切和嘉 →この映画の評はこちら
なに? 4本あるじゃない。ベスト3じゃ、ないぞ。 そう、ベスト3・プラス1
もう今年も終わりだ。個人的には、しんど~い1年でした。
さて映画は、どうだったか。
観た映画は、220本くらい。春・夏はいい映画に出会えた。
でも秋口から、なぜか、いい映画に出会えないでいる。
結構、映画館に行ったし、DVDも観たんだけどね。
だからベスト3を選ぶベース220本の質は、あまり高くない。
『ヴァンダの部屋』
とても一般向きじゃない重い暗い辛い出口ない、だから推薦しない。でも今年の1本。
実在のヴァンダとその街を得て、監督は真摯に現実に向き合った。
新作を1本撮る、といった次元じゃない、もひとつ上のステージで撮った映画。
書籍で言えば大著の風格。
重い暗い辛い出口ない映像の向こうに、崇高というのでしょうか・・・
監督が描き出す、静寂な世界を感じました。
重い映画としか見えないなら、そこまで。
『僕らのうちはどこ?』
これも一般向きじゃないな~。ドキュメンタリー映画。
対象と作り手の距離感が素晴らしい。
しっかりした眼を持っている監督、いい力量ですね。
今年観たドキュメンタリー映画の中で、抜きん出ていました。
『川の底からこんにちは』
ベスト3のバランスをとるわけじゃないが、これ。
私は喜劇が好きなんです。
今、この日本で、こういう世の中の状況で、笑う映画って、どんなの?
見事にこたえた監督、この作品。いいです。
おまけに・・・・・石井監督と主演女優満島ひかりが結婚!!
【産経ニュースより転載】
女優の満島ひかりさん(24)が、25日に映画監督の石井裕也さん(27)と結婚したと所属事務所が10月26日、発表した。事務所によると、満島さんは昨春、石井監督が手がけた映画「川の底からこんにちは」に主演し、2人は撮影をきっかけに交際していた。満島さんは妊娠はしていないという。
満島さんは、テレビでは「ウルトラマンマックス」や「モテキ」など、映画では「デスノート」や公開中の「悪人」などに出演。石井監督は2008年に香港で開催されたアジア・フィルム・アワードで、アジアで最も期待される若手映画監督に送られる第1回エドワード・ヤン記念アジア新人監督大賞を受賞している。
(今年5月に、ユーロスペースで、このお二人が舞台挨拶してましたね。あの時にはすでにそうだったんだ・・)
『海炭市叙景』
このブログ書いたあとに、ユーロスペースで観てきた(2010.12.23)
良すぎたので、追加!
→この映画の評はこちら
【今年の「MyBest 3」にノミネートしていたが、選にもれた残念映画】
・イエローキッド |2009|監督:真利子哲也 この映画の私の評はこちら
今振り返って思うと、映画のつくりが、まじめ過ぎたかな、遊びがないのが惜しい。
でも、これからの監督ですから、今後大いに期待。
・ハッピーエンド |2008|監督:山田篤宏 この映画の評はこちら
残念!落選が悔しい!・・自分で落としておいて。
・パリ20区、僕たちのクラス|2008|監督:ローラン・カンテ この映画の評はこちら
う~ん、教室内ですべてを語ろう、としたところが裏にでたかな。
アフリカ、中南米、アジアなどからの移民について、極東の日本人は、知らない、肌で分からない。
だから話がちっちゃくなってしまう。
日本の学校でもあるような生徒と教師の話、というストーリーで観てしまう方も多い。
あの教室にいた子たちの国は、フランスの「もと」植民地じゃん。
世界地図ひろげれば、フランス語を話す地域は、各地に数多く散在している。
日本に置き換えれば、(あくまで例えですが)台湾や韓国や大連みたいな地域で、
日本語が公用語になっている、そんな地域からの子たちが日本の学校に通ってる、そんな話なんですね。
・蛍火 |1958|監督:五所平之助 この映画の評はこちら
実は今年観た邦画で、一番良かった!!
ベスト3賞は、譲ってあげました。
・ハーブ&ドロシー |2008|監督 : 佐々木芽生 この映画の評はこちら
上質なドキュメンタリー映画です、いい作りの映画です。
が、このご夫婦というドキュメンタリー素材が良すぎた結果、映画の影が薄くなってしまった。
(新作旧作、洋画邦画、上映・DVD・TV放映問わず。)

映画を220本観て、やっと、この9本の映画に出会えた。
いい映画に出会える確率 たったの 4%!!
ツライ・・・・。
■海外映画評・題名50音順リストは、こちらから
■ 〃 ・国別ソート・リストは、こちらから
■
■日本映画評・題名50音順リストは、こちらから
■ 〃 ・監督ソート・リストは、こちらから
・ヴァンダの部屋
|2000|監督:ペドロ・コスタ →この映画の私の評はこちら
・僕らのうちはどこ?
|2009|監督:レベッカ・カンミサ →この映画の評はこちら
・川の底からこんにちは
|2009|監督:石井裕也 →この映画の評はこちら
【急遽、追加】2010.12.23
・海炭市叙景
|2010|監督:熊切和嘉 →この映画の評はこちら
なに? 4本あるじゃない。ベスト3じゃ、ないぞ。 そう、ベスト3・プラス1
もう今年も終わりだ。個人的には、しんど~い1年でした。
さて映画は、どうだったか。
観た映画は、220本くらい。春・夏はいい映画に出会えた。
でも秋口から、なぜか、いい映画に出会えないでいる。
結構、映画館に行ったし、DVDも観たんだけどね。
だからベスト3を選ぶベース220本の質は、あまり高くない。
『ヴァンダの部屋』
とても一般向きじゃない重い暗い辛い出口ない、だから推薦しない。でも今年の1本。
実在のヴァンダとその街を得て、監督は真摯に現実に向き合った。
新作を1本撮る、といった次元じゃない、もひとつ上のステージで撮った映画。
書籍で言えば大著の風格。
重い暗い辛い出口ない映像の向こうに、崇高というのでしょうか・・・
監督が描き出す、静寂な世界を感じました。
重い映画としか見えないなら、そこまで。
『僕らのうちはどこ?』
これも一般向きじゃないな~。ドキュメンタリー映画。
対象と作り手の距離感が素晴らしい。
しっかりした眼を持っている監督、いい力量ですね。
今年観たドキュメンタリー映画の中で、抜きん出ていました。
『川の底からこんにちは』
ベスト3のバランスをとるわけじゃないが、これ。
私は喜劇が好きなんです。
今、この日本で、こういう世の中の状況で、笑う映画って、どんなの?
見事にこたえた監督、この作品。いいです。
おまけに・・・・・石井監督と主演女優満島ひかりが結婚!!
【産経ニュースより転載】
女優の満島ひかりさん(24)が、25日に映画監督の石井裕也さん(27)と結婚したと所属事務所が10月26日、発表した。事務所によると、満島さんは昨春、石井監督が手がけた映画「川の底からこんにちは」に主演し、2人は撮影をきっかけに交際していた。満島さんは妊娠はしていないという。
満島さんは、テレビでは「ウルトラマンマックス」や「モテキ」など、映画では「デスノート」や公開中の「悪人」などに出演。石井監督は2008年に香港で開催されたアジア・フィルム・アワードで、アジアで最も期待される若手映画監督に送られる第1回エドワード・ヤン記念アジア新人監督大賞を受賞している。
(今年5月に、ユーロスペースで、このお二人が舞台挨拶してましたね。あの時にはすでにそうだったんだ・・)
『海炭市叙景』
このブログ書いたあとに、ユーロスペースで観てきた(2010.12.23)
良すぎたので、追加!
→この映画の評はこちら
【今年の「MyBest 3」にノミネートしていたが、選にもれた残念映画】
・イエローキッド |2009|監督:真利子哲也 この映画の私の評はこちら
今振り返って思うと、映画のつくりが、まじめ過ぎたかな、遊びがないのが惜しい。
でも、これからの監督ですから、今後大いに期待。
・ハッピーエンド |2008|監督:山田篤宏 この映画の評はこちら
残念!落選が悔しい!・・自分で落としておいて。
・パリ20区、僕たちのクラス|2008|監督:ローラン・カンテ この映画の評はこちら
う~ん、教室内ですべてを語ろう、としたところが裏にでたかな。
アフリカ、中南米、アジアなどからの移民について、極東の日本人は、知らない、肌で分からない。
だから話がちっちゃくなってしまう。
日本の学校でもあるような生徒と教師の話、というストーリーで観てしまう方も多い。
あの教室にいた子たちの国は、フランスの「もと」植民地じゃん。
世界地図ひろげれば、フランス語を話す地域は、各地に数多く散在している。
日本に置き換えれば、(あくまで例えですが)台湾や韓国や大連みたいな地域で、
日本語が公用語になっている、そんな地域からの子たちが日本の学校に通ってる、そんな話なんですね。
・蛍火 |1958|監督:五所平之助 この映画の評はこちら
実は今年観た邦画で、一番良かった!!
ベスト3賞は、譲ってあげました。
・ハーブ&ドロシー |2008|監督 : 佐々木芽生 この映画の評はこちら
上質なドキュメンタリー映画です、いい作りの映画です。
が、このご夫婦というドキュメンタリー素材が良すぎた結果、映画の影が薄くなってしまった。
(新作旧作、洋画邦画、上映・DVD・TV放映問わず。)

映画を220本観て、やっと、この9本の映画に出会えた。
いい映画に出会える確率 たったの 4%!!
ツライ・・・・。
■海外映画評・題名50音順リストは、こちらから
■ 〃 ・国別ソート・リストは、こちらから
■
■日本映画評・題名50音順リストは、こちらから
■ 〃 ・監督ソート・リストは、こちらから
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