2010年に観た映画、私のベスト3本 (だったり・・・)

私のベスト3はこれだぁ! かな。

・ヴァンダの部屋 
  |2000|監督:ペドロ・コスタ    →この映画の私の評はこちら

・僕らのうちはどこ?
  |2009|監督:レベッカ・カンミサ →この映画の評はこちら

・川の底からこんにちは
  |2009|監督:石井裕也      →この映画の評はこちら

【急遽、追加】2010.12.23
・海炭市叙景
  |2010|監督:熊切和嘉      →この映画の評はこちら

なに? 4本あるじゃない。ベスト3じゃ、ないぞ。 そう、ベスト3・プラス1


もう今年も終わりだ。個人的には、しんど~い1年でした。

さて映画は、どうだったか。
観た映画は、220本くらい。春・夏はいい映画に出会えた。
でも秋口から、なぜか、いい映画に出会えないでいる。
結構、映画館に行ったし、DVDも観たんだけどね。
だからベスト3を選ぶベース220本の質は、あまり高くない。

『ヴァンダの部屋』 
とても一般向きじゃない重い暗い辛い出口ない、だから推薦しない。でも今年の1本。
実在のヴァンダとその街を得て、監督は真摯に現実に向き合った。
新作を1本撮る、といった次元じゃない、もひとつ上のステージで撮った映画。
書籍で言えば大著の風格。
重い暗い辛い出口ない映像の向こうに、崇高というのでしょうか・・・
監督が描き出す、静寂な世界を感じました。
重い映画としか見えないなら、そこまで。

『僕らのうちはどこ?』
これも一般向きじゃないな~。ドキュメンタリー映画。
対象と作り手の距離感が素晴らしい。
しっかりした眼を持っている監督、いい力量ですね。
今年観たドキュメンタリー映画の中で、抜きん出ていました。

『川の底からこんにちは』
ベスト3のバランスをとるわけじゃないが、これ。
私は喜劇が好きなんです。
今、この日本で、こういう世の中の状況で、笑う映画って、どんなの?
見事にこたえた監督、この作品。いいです。

おまけに・・・・・石井監督と主演女優満島ひかりが結婚!!
【産経ニュースより転載】
女優の満島ひかりさん(24)が、25日に映画監督の石井裕也さん(27)と結婚したと所属事務所が10月26日、発表した。事務所によると、満島さんは昨春、石井監督が手がけた映画「川の底からこんにちは」に主演し、2人は撮影をきっかけに交際していた。満島さんは妊娠はしていないという。
満島さんは、テレビでは「ウルトラマンマックス」や「モテキ」など、映画では「デスノート」や公開中の「悪人」などに出演。石井監督は2008年に香港で開催されたアジア・フィルム・アワードで、アジアで最も期待される若手映画監督に送られる第1回エドワード・ヤン記念アジア新人監督大賞を受賞している。
(今年5月に、ユーロスペースで、このお二人が舞台挨拶してましたね。あの時にはすでにそうだったんだ・・)

『海炭市叙景』
このブログ書いたあとに、ユーロスペースで観てきた(2010.12.23)
良すぎたので、追加!
→この映画の評はこちら


【今年の「MyBest 3」にノミネートしていたが、選にもれた残念映画】

・イエローキッド       |2009|監督:真利子哲也    この映画の私の評はこちら
 今振り返って思うと、映画のつくりが、まじめ過ぎたかな、遊びがないのが惜しい。
 でも、これからの監督ですから、今後大いに期待。

・ハッピーエンド       |2008|監督:山田篤宏      この映画の評はこちら
 残念!落選が悔しい!・・自分で落としておいて。
   
・パリ20区、僕たちのクラス|2008|監督:ローラン・カンテ  この映画の評はこちら
 う~ん、教室内ですべてを語ろう、としたところが裏にでたかな。
 アフリカ、中南米、アジアなどからの移民について、極東の日本人は、知らない、肌で分からない。
 だから話がちっちゃくなってしまう。
 日本の学校でもあるような生徒と教師の話、というストーリーで観てしまう方も多い。
 あの教室にいた子たちの国は、フランスの「もと」植民地じゃん。
 世界地図ひろげれば、フランス語を話す地域は、各地に数多く散在している。
 日本に置き換えれば、(あくまで例えですが)台湾や韓国や大連みたいな地域で、
 日本語が公用語になっている、そんな地域からの子たちが日本の学校に通ってる、そんな話なんですね。
 

・蛍火             |1958|監督:五所平之助    この映画の評はこちら
 実は今年観た邦画で、一番良かった!!
 ベスト3賞は、譲ってあげました。

・ハーブ&ドロシー     |2008|監督 : 佐々木芽生   この映画の評はこちら
 上質なドキュメンタリー映画です、いい作りの映画です。
 が、このご夫婦というドキュメンタリー素材が良すぎた結果、映画の影が薄くなってしまった。

(新作旧作、洋画邦画、上映・DVD・TV放映問わず。)
ねこねこIMG


映画を220本観て、やっと、この9本の映画に出会えた。

いい映画に出会える確率 たったの 4%!!



ツライ・・・・。








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やまなか
Posted byやまなか

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