特集:「宇宙人の映画」 一夜一話だからこそのチョイス。
2019年06月30日 公開
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「アナザー プラネット」

もうひとつの地球上には、我々とまったく同じような人類が、同じような自然環境、社会環境で生活しているらしい。その、一人ひとりは、どちらがどっちなのかさえ、言えぬくらいに、同じ様子。
このドラマ設定は、過去/未来の自分を客観視するタイムトラベルのようにも観える。
つまらぬ映画ばかりの、レンタルショップのSFの棚に並べて置くには、もったいない作。

「宇宙人 東京に現わる」

我々よりずっと、科学的に文化的に進化した太陽系外の宇宙人・パイラ星人は、実は地球を案じてやって来たのです。
パイラ星人が言うに「地球を観察していると、最近やたら地球のあちこちで核実験のキノコ雲が見られる。我々もかつて核を持っていたが廃絶した。地球人の未来を案じる我々は、地球人も核廃絶の道を選ぶように提言しに来た」と。
(まるでノーベル平和賞を授賞した核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の人のよう)

「宇宙人ポール」

地球に落下したポールは軍の極秘研究所へ拉致され、そしてはや60年が経った。
その間、ポールは研究所で彼の知識のすべてを、友好的に地球人に伝授した。
一方ポールは、飲酒喫煙スラング等々、地球人の習慣を習い覚えて、まあ簡単に言えば地球人的なオヤジと化している。
さて、ここからお話は展開し始めます!

「宇宙人 王さんとの遭遇」

中国語通訳のガイアは、破格のギャラの約束で、目隠しされ国家最高機密の地下室に連れられ拘束される。
真っ暗な部屋、どうやらそこに中国語を話す誰かがいる。すぐさま、同時通訳が始まった。
これは国防省による尋問の通訳であった。
見えぬ誰かは、流ちょうな中国語を話すが明らかに怯えている。「表情が見えないと正確に通訳できない」とガイアが国防省の男に訴えた。
男は躊躇したが、部屋を明るくした。と同時にガイアは驚愕し部屋の出口へ走った。
なんと通訳の相手は宇宙人であった‥。

「スーパーロペス」

ある日、子が授からない夫婦は、畑に落ちて来た、謎の宇宙船の中に、男の赤ちゃんを見つけました。
鼻の下に髭が生えていますが、カワイイ赤ちゃんです。早速ふたりは、この子をロペスと名付けて育てることにしました。
スペイン映画です。スペインの少し濃いコメディをどうぞ!

「スペースボール」

とことん、おバカなSFコメディ。気分転換したい時にでもご覧ください。
なにしろ徹底的に「スター・ウォーズ」をおちょくってます。
ウィキペディアによると、パロディ版を作るにあたってジョージ・ルーカスが快諾したとのこと。だから、躊躇なく正面切って堂々と製作していて、それが本作をいい映画にしています。笑えます。

「南東から来た男」

この男に関心を持った精神科医デニスは、各種の検査をした結果、大いに驚く。精神異常の兆候は全くないし、群を抜く知能指数、そして先端科学の知識を持っている。
さらには、いわゆる見識がある。特に弱者に対して、いたわりの気持ちが強い。
男は、精神病棟の患者たちを癒やす不思議な力があるようだ。次第に患者たちは彼を慕うようになり、崇めるようになって行く。

「光の旅人 K-PAX」

いや、「プロートという男」の身体に同化した宇宙生物なのか。
いやいや、プロートは少々狂った、ただの人間じゃないか。
それでも、プロートは・・・異星人なのかもしれない。雑踏に立つプロートの周りには、確かに周囲と異質な空気が漂っていた。
お薦めです。観終わったあとに、何とも言えぬ、ジーンとしたものが、あなたの心に押し寄せます。地味なSF映画か、などと、あなどってはいけません。

「不思議惑星キン・ザ・ザ」

その惑星とは、キン・ザ・ザ星雲にあるプリュクという星。チャトル人とパッツ人が住む。
チャトル人が、パッツ人を完全支配している。また、チャトル人のなかで厳然とした階級がある。
プリュク星に来たソ連の男ふたりは、最下級のパッツ人とみなされたから、さあ大変。
奇天烈で可笑しいシーンでゆるく笑える映画です。

「ブラザー・フロム・アナザー・プラネット」

謎の飛行物体に乗った男はマンハッタンの先にうかぶエリス島近くの海に墜落した。
ニューヨークのハーレムにその男は現れ、周囲からは、行動が何か変なイカレタ男、ハーレムの下層の男と見られる。そしてブラザーと呼ばれはじめた。
彼はしゃべれない。だが、手を当てて念じると、人の傷を治せる。同様にゲームセンターのゲーム機や中古家電の回路を復活させる。
そして、すごく身が軽い、ハイジャンプもなんのその。
ただ、何故か、白人の2人組の男たちに追われている‥。

「レポマン」

発熱する、その「得体のしれないモノ」は、軍事施設から、この科学者が無断で運び出したモノ。
軍事施設とはたぶんエリア51。宇宙人やUFO研究で有名なアメリカの最高機密軍事施設だ。
そして、その「得体のしれない」の行方を捜査するのが、CIAかFBIか。銀の義手の女性捜査官が、移動指令室に改造したバスで追跡している。科学者が運転する車には、なんと2万ドルの賞金がかかっている。
ワイルドで粗雑、コミカルで薄幸。アメリカの下層を無言で語る映画。

【 一夜一話の歩き方 】
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