映画「横道世之介」  主演:高良健吾、吉高由里子 監督:沖田修一

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1-0_20190415124540eb2.jpg 映画を観ていると、登場人物の誰もが、「ああ、こういう人いるよね」って感じで、人物描写が巧い映画です。
 ここが本作の見どころ。  
 つまり「こういう人」という人物像の、デフォルメ具合が絶妙なのです。
 また、デフォルメした部分が、時にオーバー気味になって笑いを誘います。
 特に主人公の横道世之介(高良健吾)が、高良の演技と相まって、そうそうこういう人いる感がうまく出ています。
 一方、さりげないシーンで映画は、世之介や押しかけ彼女?与謝野祥子(吉高由里子)などの、ふとした心の綾を上手にすくい取って表現していて、笑いだけじゃなく繊細さも大事にしています。

 物語は1987年春、世之介18歳が長崎から東京へ上京し、法政大学の入学式に出るところから始まります。
 そして世之介が35歳になるまでの、17年間のドラマです。
2-0_20190415124711e33.jpg 物語は世之介・祥子だけでなく、二人の学友達やその知り合い達それぞれの、その後の人生もていねいに描きこんでいます。(登場人物は多いです)
 ちなみに、話の展開は必ずしも時系列ではありませんが、難しくはしていません。
 むしろ、時系列に語らないことが、ストーリーに起伏、躍動感を生み、飽きさせません。

 総じて、目まぐるしく明るく笑えますが、話が3/4くらい進んだところでは悲しみを交えます、しかしやがてカラッとしたエンディングを迎えます。

 予告編を観てみましょう。



監督:沖田修一|2012年|160分|
原作:吉田修一|脚本:沖田修一 、 前田司郎|撮影:近藤龍人|
出演:横道世之介(高良健吾)|与謝野祥子(吉高由里子)|倉持一平(池松壮亮)|片瀬千春(伊藤歩)|加藤雄(綾野剛)|阿久津唯(朝倉あき)|大崎さくら(黒川芽以)|小沢(柄本佑)|戸井睦美(佐津川愛美)|祥子の母(堀内敬子)|祥子の父(國村隼)|世之介の父・横道洋造(きたろう)|世之介の母・横道多恵子(余貴美子)|世之介のアパート隣室住人・室田恵介(井浦新)|

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