映画「トルソ」  主演:渡辺真起子,安藤サクラ  監督:山崎裕

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 父親が違う姉妹の、互いにいたわり合う気持ちを描く映画。

 姉のヒロコ(渡辺真起子)も、妹のミナ(安藤サクラ)も、それぞれ東京で働いている。ともに独身。
 
 ヒロコは、ひとりでいるのがいい。職場での人間関係はほどほどにしている。
 ミナは姉と違って、外交的というかチャランポラン、でも姉に甘える。


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 ヒロコには、未だに癒えない心の傷がある。
 ミナの父親(ヒロコの義父)の葬儀に行かなかったのも、そのせいだった。
 母親からの、義父の死の知らせは、ミナから聞いた。

 ミナの彼氏はミナに乱暴をはたらくらしい。
 そんなことで、ミナは時折、姉のヒロコの部屋に逃げてくる。 
 ヒロコは、ひとりでいるのがいいので、ミナがうざい。
 うざいが、来れば妹にめしを作ってあげたりと、身の回りのことはしてあげてる。ミナは甘え上手。

 実は、ミナの彼氏は、ヒロコの元カレ。
 「どうして私に紹介したのよ」と、ミナは姉に愚痴るが、ヒロコの心境も、いささか複雑だ。

 ミナが妊娠した。姉にぽろりと言った。彼は姿をくらました。
 ヒロコは義父の死後、ミナと連れだって久々に実家へ帰った。
 葬儀に来なかったヒロコは、玄関口で母親にののしられる。
 ミナは妊娠の事を母親に言わない。
 ヒロコは庭にいる母親の背に向かって、ついに言った。義父に性暴力を受けたことを。
 母親はこれを聞いて、振り向かず押し黙った。

 東京に戻って日々が過ぎ、ミナは実家に帰って生むと決めた。
 ミナが実家に帰る日、付き添った姉にミナは言った。「私たち、これからだよね」

 静かな、詩的な作品です。
 トルソは、ヒロコの心の内に存在するのでしょう。
 そして、ヒロコはついにトルソにナイフを刺し、トルソと決別します。
 ヒロコは、「私たち、これからだよね」というミナの言葉に共感するのでした。
 
 予告編です。
 
この予告編、作品を理解していない風の作りなので、観る時、要注意!です。

監督・撮影:山崎裕|2009年|104分|
脚本:山崎裕、佐藤有記|
出演:渡辺真起子|安藤サクラ|蒼井そら|ARATA|石橋蓮司|山口美也子|

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