映画「君はひとりじゃない」 ポーランド映画  監督:マウゴシュカ・シュモフスカ

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 母親を亡くしたひとり娘と、その父親との再出発のお話。
 女性監督作品の魅力を味わいましょう。

1-0_201905292144279ef.jpg 娘のオルガは、これまで母を頼りに生きて来たのか、あるいは幼いままなのか?
 それを映画は語らないが、とにかく、突然、母を亡くしたオルガは心を閉ざした。
 摂食障害と、父親ヤヌシュへの過剰な嫌悪。
 ヤヌシュは、オルガをしかるべきリハビリ施設へ入所させた。

 君はひとりじゃない‥
 自閉のオルガの前に現れたのは、精神系セラピストのアンナという女性だった。
 アンナは彼女独自の手法で、オルガのような女性患者たちを快復へ向かわせている。
 そしてアンナは、娘のことで困惑する父親のヤヌシュへも影響を与え始める。

 君はひとりじゃない‥‥
 ある日、アンナはヤヌシュにそっと語った。
 「私は感じるのです。亡くなった奥さんが二人のことを心配していて、あなたのそばに来ている」と。
 当然、霊なんて信じなかったヤヌシュだが、家の中で妻の姿を見てしまう。
 それは、素っ裸でお道化たダンスを、夢中で踊っている妻の姿でした。(思わずヤヌシュは笑い出してしまうのです)

 そう、アンナは霊媒者でもありました。
 あとは観てのお楽しみ。ハッピーエンドです。
 
 霊媒者アンナや奥さんの霊を、映画はごく自然にさりげなく描きます。
 ここが見所です。 
 ヤヌシュの仕事は検察官で、その仕事シーンが出てきますが、話の本筋とはさほど関係はありません。話に幅を持たせるのが狙いでしょうか。

  予告編 https://www.youtube.com/watch?v=octWn1UiyaY


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オリジナルタイトル:CIALO(BODYの意)
監督:マウゴシュカ・シュモフスカ|ポーランド|2015年|90分|
脚本:マウゴシュカ・シュモフスカ 、 ミハウ・エングレルト|撮影監督:ミハウ・エングレルト|
出演:オルガ(ユスティナ・スワラ)|オルガの父親で検察官のヤヌシュ(ヤヌシュ・ガヨス)|アンナ(マヤ・オスタシェフスカ)|ほか








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