映画「希望の灯り」(2018) 監督:トーマス・ステューバー

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 クリスティアンとマリオン

 いい映画です。
 陰のある無口な独身男と、夫の家庭内暴力(DV)に悩む女との、ゆっくり静かに進むラブストーリー。

 ここは、アウトバーンが近くを走るライプツィヒ郊外、何も無い殺伐とした風景の中にポツンと建つ巨大店舗の会員制スーパー。
 小売業と倉庫業を組み合わせた店内(ウォルマート流 在庫管理方式)。来店客の脇をフォークリフトが走り回る。

 土木作業をしていたという男クリスティアンが、ある日、このスーパーに雇われ飲料売り場へ配属。年配でベテランの男ブルーノの下についた。
 さあ、ここで実直な仕上がりの予告編を観てしまいましょう。(公式サイト)
予告編 決め
http://kibou-akari.ayapro.ne.jp/

 このスーパーがあるライプツィヒは、もと東ドイツ。ブルーノをはじめここで働く年配の男たちは当時、長距離トラックの運転手をしていた。その運輸会社が東西統一後にスーパーとなり彼らの雇用は一応守られた。
 しかし運輸会社勤務当時の男たちは意気に燃えていたが、今じゃ、しょぼくれている。低賃金なんだろう、みな貧しい。賞味期限切れで廃棄したスナックなどを、小腹がすいたときに店舗裏のごみ箱からあさって食べている。(人件費削減はじめ諸々の合理化を目指すウォルマート風のスーパー経営。しかし彼らはここで働くしかない)
 旧東ドイツの人々の今、彼らの悲哀の現状もこの映画の重要なテーマです。

オリジナルタイトル: IN DEN GÄNGEN
監督:トーマス・ステューバー|ドイツ|2018年|125分|
原作:クレメンス・マイヤー|脚本:トーマス・ステューバー 、 クレメンス・マイヤー|撮影:ペーター・マティアスコ|
出演:クリスティアン(フランツ・ロゴフスキ)|マリオン(ザンドラ・ヒュラー)|ブルーノ(ペーター・クルト)|ルディ (アンドレアス・レオポルト)|クラウス(ミヒャエル・シュペヒト)|イリーナ(ラモナ・クンツェ=リブノウ)|ほか
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クリスティアンとベテランの男ブルーノ。店内は窓が無い巨大空間。
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スーパーの裏
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やはり、何処か陰のある年上の女マリオン
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やまなか
Posted byやまなか