映画「タンジェリン」 監督:ショーン・ベイカー

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 舞台はロサンゼルス。クリスマス・イヴその一日の物語。
 アップテンポの展開に、つい乗せられ、ラストまで、あっという間のエンターテインメント!
 活き活きとしたライブ感、巧い演出、いい映画。
 しかし物語の中身は、な~んてことない、よくある色恋、三角関係の話なんだけど、話が進むにつれ、これぞ脚本の技! 登場人物たちにとっては深刻な様相へ、でも、私たちは笑えるトンデモナイ結末を迎えるのです。

 クリスマス・イヴの日に、刑務所を出所してきた女シンディ。
 彼女が牢屋にいた数週間の間に、彼が浮気していた。
中 これを友人のアレクサンドラから知ったシンディ(右側)は、浮気相手の白人女ダイナを探し出し、痛い目に合わそうと、知り合いを訪ね尋ね、あちこち、街を速足で駆け巡る。
 ただし、よくある話じゃないのは、シンディもアレクサンドラも街娼でトランスジェンダー。

 さてサブストーリーがある。(この話がメインストーリーに飛び込んで行き、急展開の結末を導くのです)
 タクシードライバーのラズミックは、トランスジェンダーが好みで、常連客。
 こいつが夜、義母や妻や娘やらとの、クリスマス・パーティの最中に、仕事だと言って抜け出し、実はアレクサンドラのソロコンサートへ出かける。

中2 一方、白人女ダイナを痛い目にあわせたシンディは、ダイナを連れて、彼氏チェスターと話をつけようと、彼がいるドーナツ屋DONUT TIMEへ。(この店はヤクの売人チェスターの仕事場)

 かたや、やっと家を出れたラズミックは、アレクサンドラのソロコンサートにやって来たが、コンサートは終わっていた。ので、彼女たちを追いかけDONUT TIMEへ。
 さてさて、そのあとは‥以下
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シンディはチェスターと対峙する。(おお、怖い) DONUT TIMEにて
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そこへトランスジェンダー好きのタクシー運転手ラズミックが現れ、次にラズミックの行動を怪しく思ったラズミックの義母が、タクシー運転手仲間からラズミックのよく行く店を聞き出し、やって来たら‥。なんなの!
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さらには、ラズミックの奥さんが子供を連れて現れる。
「あんたの夫は‥」と叫ぶ義母に、奥さんは「知ってたわよ」と。(左手前が奥さん)
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てんやわんやのラズミックの一家が帰ったあとの四人、シンディ、チェスター、アレクサンドラ、チェスターの浮気相手の白人女ダイナ。
この時、チェスターがボソッと言ったことが、シンディとアレクサンドラの仲を裂く様なことになるが‥
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かたや、家に帰ったラズミックは、クリスマスツリーの脇でひとりポツンとしてるし、、売春宿に帰ってきたが入れてもらえないダイナは玄関先でうずくまる。
 なんか、みんな、しんみりと心に染み入る寂しさ。そんなイヴの深夜でありました。

予告編だよ! 
予告編 決め
https://www.youtube.com/watch?v=L0EyDD92msU



オリジナルタイトル:TANGERINE
監督・撮影:ショーン・ベイカー|アメリカ|2015年|88分|
脚本:ショーン・ベイカー、クリス・ベルゴーク|
出演:シンディ・レラ(キタナ・キキ・ロドリゲス)|アレクサンドラ(マイヤ・テイラー)|タクシー運転手ラズミック(カレン・カラグリアン)|シンディの彼氏でポン引き&ヤクの売人のチェスター(ジェームズ・ランソン)|チェスターの浮気相手の白人女、Dで始まる名前のダイナ(ミッキー・オヘイガン)|ラズミックの義理のママ、アシュケン(アラ・トゥマニアン)|ラズミックの奥さんイェヴァ (Louisa Nersisyan)|はアルメニア人(移民) 義母は英語がダメ。
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ショーン・ベイカー監督の映画を、コチラでまとめています。
これ


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Posted byやまなか